山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

安達太良山(ほんとの空を求めて)

2019-09-17 17:44:49 | 旅行

安達太良連峰は福島市から郡山市まで南北に連なり、北から鬼面山(1482m)、箕輪山(1728m)、鉄山(1709m)、安達太良山(1700m)、和尚山(1602m)と続く複合火山で、7つの登山口のうち奥岳登山口からスキー場のゴンドラを利用する最も楽なコースを選び、標高1700mの安達太良山山頂に向かった。

前日14日の八幡平でのハイキングの後ザックの中身を詰め替えるなどの準備を整え早く寝て、15日は4時半に起床5時に出発し天気予報通り南下する程晴れ間が広がるなか8時30分頃ゴンドラ乗り場に到着。

これがほんとの空だろうか?

すぐにゴンドラ乗り場に向かったが10数名の列が出来ており、紅葉のころは3時間ぐらいのゴンドラ待ちがあるという噂は本当みたいだ。

山頂駅から9時に歩き始めてすぐに安達太良山の全貌を見ることが出来る薬師岳パノラマパークに立ち寄ったが、観光客も大勢足を運んでおり中には犬を連れた人も居て興ざめした。

ここからは勾配も緩くて整備された登山道が続くが、狭いので時期によっては大渋滞が発生しそうだと考えながら歩くと犬の鳴き声が聞こえる、まさか山頂まで連れて行くのだろうか?

花は沢山のオヤマリンドウが綺麗に咲いているほか、アキノキリンソウ、シラタマノキが散見される程度。

オヤマリンドウは好天に誘われ良く開いている。

アキノキリンソウ ミヤマを冠するのかどうか微妙だ。 

シラタマノキは艶のある葉も印象的だ。

振り返ればゴンドラの山頂駅が見える。

五葉松やハクサンシャクナゲの葉に囲まれて日差しが遮られているが、汗の出方が昨日の八幡平とは比べ物にならず、こまめに水分補給しながらほぼ中間点の広場で小休止。

再び歩き始めると勾配が急になり日差しも遮る灌木も無くなり、立ち止まる回数を増やしながら歩き続けるが、同行者から(根子岳のC)「昨日の疲れが出ているようだ」と言われた。

山頂の溶岩ドームが見えてきたが乳首山の異名に説得力がある。

山頂直下の広場までのガレ場を登る。

山頂付近に花は咲いていないと思っていたが、イワカガミが頑張って咲いていた。

大勢の登山者で賑わっている。

10時55分山頂に立つ。

 

山頂から見れば。

狭い山頂では記念写真の順番待ち。

山頂から飯豊連峰、蔵王連峰、吾妻連峰などの遠望は無理だったが、近くの山は良く見えた。

磐梯山(1819m) しばらく粘ったが山頂の雲が取れなかった。

麓の猪苗代湖と思われる。

和尚山(1602m) 安達太良連峰の南端。

鉄山(1709m)  中央の平らな部分でこの下に温泉付き山小屋「くろがね小屋」がある。

箕輪山(1718m) 右側奥の平らな部分で安達太良連峰の最高峰 中央の平らな部分は鉄山。

山頂からの絶景を堪能してから次に向かったのは沼の平と呼ばれる噴火口で、直径1.4㎞の荒涼とした風景をあるテレビ番組で月の世界みたいだと紹介していたことを思い出した。

その奥に裏磐梯の湖沼群の一角、秋元湖と檜原湖が確認できたことは予想外のことだったし、山頂からは猪苗代湖の一部も見えていた。

12時50分に下山を開始したから、約2時間ほんとの空の下に滞在したことになるがこの間も、下山するまでも名物と言われる強風は吹くことがなく穏やかな山行を終えることが出来た。

下りのゴンドラ

山麓駅 無事下山

当初は14日の八幡平の後、ゆっくり寝て15日は移動日とし泊まるだけにして16日に登る計画だったが、16日は雨の予報に変わったので急遽5時に出発して来たことが大正解だった。(実際に16日は雨降り)

なお、この日も同行者(イヌではなくヒト)を伴った山行となったが、イヌの山歩きには違和感があるので調べたら、ゴンドラの料金に「ペット」という区分があったことに、高村智恵子さんはどう思うのだろう。

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キョロキョロと成り行き見守るムツゴロウ

2019-09-17 09:42:52 | 時事川柳

 国営諫早湾干拓事業を巡り、潮受け堤防の排水門を開けるように命じた確定判決の無効化を国が求めた訴訟の上告審判決で、最高裁は国の訴えを認めた福岡高裁判決を破棄して審理を高裁に差し戻しました。

 諌早湾干拓事業は山がちで急傾斜地の多い長崎県が、食料生産を増やすことを目的に1952年に立ち上げた「長崎大干拓構想」にさかのぼるそうですが、その後コメの減反や食の欧米化による食品の輸入が増え食料自給率は低下を続けたなか、干拓事業は見直すことなく続けられその結果、水質の悪化を懸念して「開門」を求める漁業者と、干拓地の塩害被害を懸念して「開門」に反対する営農者の分断を招きました。

 排水門に関しては複数の訴訟が起こされ、「開門」と「開門せず」という相反する司法判断が併存していますが、最高裁が「開門無効」を示唆したことでこのねじれ状態が解消されるかもしれないと、ムツゴロウも事の成り行きを見守っております。

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