県競馬組合議会は24日、組合が構成団体(県、奥州市、盛岡市)から受けた融資のうち、1億700万円を返済する補正予算案を可決しました。
単年度最終利益が1億円~5億円の場合、内部留保の1億円を除いて半分を返済に充てることがルール化されており、20年度はインターネット発売が好調で3億1400万円を確保したことによります。
返済は7634万円を返した17年度以来で、議員からは「このペースだと完済まで300年以上かかる」と一層の経営改善を求める声が上がり、「施設の経年劣化も進んでおり、維持修繕のためだけの岩手競馬になる」との指摘が出たそうです。
馬の競争が牛歩では困りますね。十勝で見物したばんえい競馬を思い出しました。
さて、公営ギャンブルがコロナ禍の中で盛況だと、聞いたことがあります。
これは家にいても投票できる、インターネット投票が普及したためです。
岩手競馬もどうやらこの恩恵を受けて、盛況だったようですね。
一時、公営ギャンブルが赤字となり、廃止論議が活発になりました。
皮肉なことに、コロナ禍による盛況でこの論議は棚上げされたようです。
岩手競馬の場合、いったいいくら借り入れたのか知りませんが、1億700万円を返済しても借り入れ残額はまだ大きいようですね。
競馬は知的なゲームですので、家計に響かない範囲で楽しまれるのは良いと思います。
それが地方経済を潤すのなら、なおさら結構なことでしょう。
競馬ファンの皆さま、どうぞ楽しみくださいませ。私はやりませんが。
岩手県では牛も馬もなじみが深いのでこのような句が出来ました。農耕は勿論沿岸から塩などを牛の背中に乗せて北上山地を越え、帰りは内陸の産物を運んだ歴史、最近では前沢牛が松阪牛などに肩を並べるブランドに成長しております。
また軍馬の産地として優秀な馬を育てた歴史、古くは義経の愛馬黒太夫も岩手県産とのことですが、競走馬については聞いたことがありません。
盛岡と水沢に競馬場があるのはそのような歴史も関係が有りそうで、ブログに掲載したのが盛岡競馬場の写真です。
以前は黒字で両市の財政に寄与していたのに、赤字に転落したのが1996年に立派な盛岡競馬場がオープンした後だそうで、その後存続か廃止かギリギリの議論の結果、330億円を融資し単年度の黒字を条件に存続が決まったのは2007年のことでした。
返済に300年かかると言われた借金はそのような経緯で、以来、毎年黒字になるように厩舎の隅をほじくるように、蹄に火を点すようにコスト縮減が図られ、薬物問題の危機を乗り越え今に至りました。
私も競馬をしませんが県競馬を詠んで当たった句は相当数あります、並べて見ると歴史が見えてきそうで、競馬場に足を向けて寝られません。