はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

西行さん終えんの地 弘川寺へ

2021-03-25 18:10:10 | 桜の旅
西行さん終えんの地、弘川寺を訪れました。


西行さんほど桜の花を愛した歌人はいないのではないでしょうか。




西行さんは鳥羽上皇の警備を担う北面の武士でしたが、23歳の時に突然出家してしまいます。




その後、各地を巡りながらたくさんの和歌を残しました。




「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」という歌は、死の数年前に作られたそうですが、その歌の通り弘川寺で73年の生涯を閉じたそうです。




少し登ると、西行堂が見えてきます。ここで過ごしたのは晩年の2年ほどのことです。




さらに登ると、西行さんのお墓があります。まだ少ししか咲いていませんでしたが、間も無く見ごろを迎えることでしょう。




西行さんが生きた時代は、武士が台頭した時代です。保元・平治の乱、その後の源平合戦を経て鎌倉幕府の成立、その時代を生きた人でもあります。




北面の武士の頃は、平清盛とも同僚で、きっと友達だったのでしょう。だからかどうか、平家びいきです。




一番高いところまで登ってきました。弘川寺には2度訪れているのですが、ここまで来たのは初めてです。




ツツジも綺麗でした。




西行さんの頃にはソメイヨシノは無く、桜といえば山桜だったのでしょう。(あまり自信はありませんが。)




吉野山も山桜です。西行さんは若い頃に吉野山にも庵を結んでいました




吉野山の桜もそろそろ咲きだす頃でしょうか。今年は久しぶりに吉野山の西行庵まで歩いてみようと思います。




山桜が山の中に咲いている風景は、大好きな風景です。




山の中にパッと明かりが灯ったようです。




ハモクレンも綺麗でした。




西行さんもこの山道を歩いたのでしょうか。




大好きな桜に囲まれて、歌の通り桜の咲く頃に入寂されました。




西行さんが入寂されたのは、旧暦の2月16日といわれています。現在では3月中旬以降の満月の日にあたるそうです。




桜が咲き始めた弘川寺で、しっかり西行さんをしのぶことができました。




※訪問日 2021.3.23


<おまけです>

門前には花大根(アプリ曰く)が咲いていました。




ジョウビタキ(雄)も遊びにきてくれました。




すぐ近くまで寄っても逃げませんでした。




弘川寺の最後はバードウォッチングになりました。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (takayan)
2021-03-25 21:32:24
こんばんは。
西行法師終焉の地、弘川寺は南河内郡にある役行者が開いたお寺なんですね。
全く知らない寺院でしたが、勉強になります。
西行堂から山の上までの古い石段が、歴史を物語るようです。
takayanもソメイヨシノよりも山桜が一番好きです。
花と一緒に赤い葉が混じる山桜の色合いが良いですね。
緑の中の花大根もきれいで、春らしい情景です。
最後はバードウオッチングまで楽しめて、最高でしたね。
ピンク系の枝垂れ桜と山桜、そして西行堂の風景、どれも素晴らしいです。
相変わらずの行動力ですね。
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Unknown (はりさん)
2021-03-25 22:04:03
takayanさん
こんばんは。
弘川寺は葛城山の麓の大阪府河南町にあります。
私は芭蕉さんが好きなので
その芭蕉さんが好きな西行さんも好きになりました。
俳句も短歌も作ったことはありませんが(笑)
この日は山桜を撮ろうと出かけたのですが
山桜は少ししか撮れませんでした。
そういえばtakayanさんも山桜がお好きでしたね。
吉野山が見ごろになれば
山桜を存分に楽しもうと思っています。
この日は桜の見ごろには少し早かったのですが
春らしい情景を色々と楽しむことができました。
いつもありがとうございます。
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Unknown (ヒロぽん)
2021-03-26 11:10:13
ポツンと一軒家じゃないですけど
山の中に桜が咲いているも
弘川寺の周りは桜に囲われていて
とても風情溢れる場所だと感じました(^^♪

ジョウビタキも遊びにきており
とてもほっこりしてしまいます。
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Unknown (はりさん)
2021-03-26 15:38:09
ヒロぽんさん
こんにちは。
弘川寺は葛城山の麓にあるので
周りには山桜がポツンポツンとありました。
こういう情景は嬉しくなりますね。
ジョウビタキの他にも野鳥の鳴く声が聞こえ
春らしい風情を楽しむことができました。
コメントありがとうございます。
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