はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

電車に乗って姨捨駅へ

2020-09-26 18:02:55 | 鉄道
今回の信州旅の目的は、姨捨の棚田の風景を見ることと、鉄道で姨捨駅に行くことでした。
姨捨駅は特急「しなの」で何度か通ったことはあるのですが、特急はホームを通らずに駅の下の方を通過するだけです。
ということで、長野駅から普通電車で姨捨駅をめざすことにしました。

長野駅です。向かいのホームにしなの鉄道の車両が停まっていました。



やって来た電車が、これから乗る松本行き8時16分発の普通電車です。長野駅で折り返し運転をします。



長野駅から姨捨駅までは約30分です。一つ手前の稲荷山駅を出ると、ぐんぐんと急斜面を上りはじめました。



車窓からは、昨日訪れた棚田も見えはじめました。



乗って来た、松本方面に向かう電車を見送ります。実は、姨捨駅に着く前に、この駅ならではのお楽しみがあったのですが、それはのちほどに。



まずはホームからの景色を眺めます。ここからの景色は「日本三大車窓」に数えられる景色なんです。車窓からじゃないですが(笑)



善光寺平が広がります。ちょっと霞んでいるのが残念でした。



ホームから眺める棚田も素敵でした。昨日は棚田から駅を眺めていました。



駅の下を、長野方面に向かう電車が坂を下って行きました。先ほどは、私が乗った電車がこの坂を上って来たのです。



跨線橋からの眺めです。



そして、駅の看板ですがアルファベットのZの形になっています。これは、スイッチバックを表しているのです。ここはスイッチバックのある珍しい駅なんです。



駅舎も素敵でした。昭和9年に建造された2代目の駅舎だそうで、大正ロマンの香りがしました。(平成22年にリニューアルされたそうです。)



急勾配の箇所にあるため駅が造れず、スイッチバック方式の駅になったそうです。両ホームの先は行き止まりで車止めがあります。



松本方面を望みます。線路が複雑に交差しています。タモリさんが喜びそうなところです。
先ほど私が乗って来た電車は、左の坂を上ってきて一旦奥まで行き、そのあとバックして駅に戻ってきたというわけです。



再びホームからの眺めです。長野方面に向かうホームから写しています。ベンチの向きに注目ください。



素敵な眺めが広がります。クルーズトレイン「四季島」の停車駅にもなっているそうです。



9時29分発の長野行きの電車がやって来ました。姨捨駅には45分ほどの滞在でした。



電車の一番後ろの車両に乗り込みました。駅を発車しましたが、反対の方向に進みます。したがって今は一番先頭車両です。



そして、一番左の奥に向かって行き、そこで停車します。



再び動き出した時には、一番後ろの車両になっていました。



右上に駅を見ながら姨捨駅をあとにしました。スイッチバックのことが少しはわかっていただけたでしょうか。


はじめにも書きましたが、姨捨駅は普通電車しか停まりません。特急「しなの」は、スイッチバックはしないで駅の下を通過して行きます。
姨捨駅は眺めも素晴らしく、スイッチバックも楽しめるという、とても素敵な駅でした。車でも来る事が出来ますが、やはり電車で訪れたい駅です。

※訪問日 2020.9.22