Seasons

花鳥風月を撮りつづけると季節の移り変わりがわかるかも
でも風を撮るのはむつかしいので花鳥虫月だという噂も・・・

秋の花:フジバカマ

2006-09-23 | 写真
今日は二十四節気のうち秋分です。

この日、太陽の中心が秋分点を通過し
日の出・日の入りは真東・真西になり
昼夜の長さが等しくなります。





フジバカマ(藤袴)=【Eupatorium fortunei】



キク科フジバカマ属

生活型:多年草

原産地:中国
     日本には奈良時代渡来したと考えられています

花びら:舌状花はなく筒状花5個

花の大きさ:総苞長7~8mm

草丈:1~1.5m

秋の七草のひとつ。
自生のものは極端に少なく
絶滅危惧種に指定されているとのことですが
この写真は、君津市の山村で撮影しました。
野生だと思います。



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古今和歌集 巻第四 秋歌上

これさだのみこの家の歌合によめる
                        としゆきの朝臣
239
 なに人かきてぬぎかけし
 藤袴(ふぢばかま)
 くる秋ごとに野べをにほはす



ふぢばかまをよみて人につかはしける
                          つらゆき
240
 やどりせし人のかたみか
 藤袴(ふぢばかま)
 わすられがたき香ににほひつつ



ふぢばかまをよめる
                  そせい
241
 主(ぬし)しらぬ香こそにほへれ
 秋の野にたがぬぎかけし藤袴ぞも





(注)
2006年10月17日の記事
フジバカマ問題
に詳述しましたが
この花はフジバカマではありませんでした。



秋天三景(1)

2006-09-22 | 写真
葛西秋天


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爽やかな空気
今は
これ以上
望むものがありましょうか。





古今和歌集 巻第八 離別歌

友の東(あずま)へまかりける時によめる

                よしみねのひでをか
379
 白雲のこなたかなたにたちわかれ
 心をぬさとくだくたびかな















秋の花:ツルボ

2006-09-22 | 写真
ツルボ(蔓穂)=【Scilla scilloides】




ユリ科シラー属

生活型:一年草

花の大きさ:花穂5cm

草丈:20cm


山野などに生えます。

秋の初め頃に突然茎を伸ばし始め
うす紫色の花を咲かせます。

群生していることが多く
咲き始めはつくしに似ています。







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新古今和歌集 巻第五 秋歌下

秋歌の中に
             太上天皇
470
 露は袖に物思ふ頃はさぞな置く
 かならず秋のならひならねど











キリギリス

2006-09-21 | 写真
キリギリス=【Gampsocleis buergeri】



バッタ目キリギリス科







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             まだ若い個体






<以下はWikipediaからの引用>

小さい幼虫は全身が緑色で頭部が大きい。最初は植物の芽や種子などを食べて成長するが、やがてアオムシ(チョウやガの幼虫)やバッタなども捕食するようになり、えさ不足となれば共食いもする。前脚と中脚に生えているたくさんのトゲは、これらの獲物をとらえて逃がさないための適応である。幼虫はいろいろな動植物を食べ、脱皮を繰り返しながら大きくなるが、大きくなるにつれメスの尾部には長い産卵管が目立つようになる。

成虫の体長は5~6㎝ほどで、早い地方では6月下旬ごろから成虫が発生する。オスの成虫は羽化まもなく後ろ翅が取れてしまうが、これは鳴くのにじゃまだからである。オスは前翅をこすり合わせて「チョン・ギーッ」と鳴く。昼にはさかんに鳴くが、夜は鳴かない。

繁殖の終わった成虫は冬を越すことなく死んでしまう。童話「アリとキリギリス」では歌ってばかりで冬への備えを忘れるなまけ者に描かれるが、それなりの生をまっとうするキリギリスにしてみれば失礼な話かもしれない。


<引用終わり>


なるほど
ふむふむ
そうですか






秋の花:トレニア

2006-09-21 | 写真
トレニア=【Trenia】



ゴマノハグサ科トレニア属

生活型:一年草、多年草

原産地:熱帯アジア~アフリカ

花の大きさ:3~4cm

草丈:20~30cm

色は赤、ピンク、青、紫などさまざまで
夏から秋にかけて咲きます。


別名としては
 ツルウリクサ(蔓瓜草)
 ハナウリグサ(花瓜草)
 ナツスミレ(夏菫)
とも


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新古今和歌集 巻第十三 恋歌三

女に遣はしける
             藤原範永朝臣
1162
 つらかりし多くの年は忘られて
 一夜の夢をあはれとぞ見し













Naturalistを目指せ(2)

2006-09-20 | 釣り
台風13号がこちらに来るのかなという日の朝早く





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竿をだしてもあきまへん。

遊んでくれるのはいつものこいつ。





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ブルーギル
お前は気のいい奴だな。

いつまでも友達だよ。



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狙いのさかなが釣れなくてもいいんだ。

たまたま今日は竿を持っているけど
オレは
Naturarist
なんだからな。

そうだ
オレは
Naturalist
だ・・・・・




   









秋の花:クコ

2006-09-20 | 写真
クコ(枸杞)=【Lycium chinense】



ナス科クコ属

生活型:落葉低木

原産地:中国


川の土手や溝のふちなどに生えます。
枝にはとげありますが、若葉は食べられます。
夏から秋にかけて紫色の花が咲き
そのあとで赤い柔らかい実がなり食べられます。

この実を酒や焼酎に漬けると「クコ酒」になります。

根の皮は解熱や強壮薬の「地骨皮」という漢方薬になります。

日本では古くは「沼美久須利(ぬみくすり)」と呼ばれるほど
薬として有名で栽培も盛んだったようです。


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      実に比べると小さい花、色はすてきな紫色



新古今和歌集 巻第十三 恋歌三

題しらず
            三條院女蔵人左近
1156
 ひとごころうす花染の狩衣
 きてだにあらで色やかはらむ








UDON

2006-09-19 | 映画
何ヶ月振りなのか
久しぶりで映画を観ました。



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出演 ユースケ・サンタマリア
    小西真奈美
    トータス松本(ウルフルズ)
    鈴木京香

製作 亀山千広
監督 本広克行
プロデューサー 
    織田雅彦 前田久閑
脚本 戸田山雅司




この映画
ほろっとさせるところもある喜劇
讃岐うどんのお話です。

だけど
小西真由美さんのファンである私が観ると

 この映画はコニタンの Tribute Film である

ということになります。

ですから
ストーリーはもうどうでもよろしい。




Konitan02
  こんなシーンはないんですけど素敵だから載っけときます



よくある手法ですが
小西真由美さんは最初は不器用なダサダサ女で登場し
次第にかっこよく
キレイになっていきます。




Konitan01
  こんなカットもないんですがキレイだから載っけときます




初めは赤いプラ縁メガネっ娘なのですが
自動車で(自損)事故を起こすたびに
多分かけていたメガネも壊れて新しくするという設定なんでしょう
次第に洗練されたメガネに変わっていきます。
終盤には
なぜかメガネがなくなって
あれっ
コンタクトにしちゃったの?
まあ
いいや
かわいいから
あはは
あはは



だ・け・ど
小西真奈美さんの出番が
ぜぇ~ったい的に
少ないですからぁ~
残念



というのが
この映画を勝手に
コニタンの Tribute Film である
と思い込んでるおじさんの感想。



これが感想ですか
なんだかねぇ・・・・









秋の花:キンエノコロ

2006-09-19 | 写真
キンエノコロ(金狗児)=【Setaria glauca】



イネ科エノコログサ属

生活型:一年草


田んぼのあぜや、道ばたで見かけます。
エノコログサ(ネコジャラシとも)に似ていますが
花穂が金色なので見た目で分かります。

区別する要点は:

 エノコログサ → 花穂は緑色、先端は少し垂れる
           毛の部分が長い
 キンエノコロ → 花穂は金色、
           穂は固いためまっすぐ立つ。
           毛の部分は短い



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新古今和歌集 巻第四 秋歌上

西行法師すすめて
百首歌よませ侍りけるに
                 藤原定家朝臣
363
 見わたせば花も紅葉もなかりけり
 浦のとまやの秋の夕ぐれ









Naturalist を目指せ

2006-09-18 | 日記・エッセイ・コラム
Naturalist を目指せ
というタイトルは
ナキウサギさんの雑記帳の記事
不良中年を目指せ
にインスパイヤされて思いつきました。
インスパイヤというときれいですが
ま 正直パクリですね。


中身はじいさんの思い出話がほとんどですから
あまり
期待しない
期待しない
ポクポク チ~ン (C) by 一休さん
 

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1985年
ニュージーランドの北島中央部




いざ
鱒釣りだと
10フィートのフライロッドをかついで
胸までのウェーダーをガボガボいわせながら歩いていく。

当時は
フライロッドも竹の6枚合わせ六角竿で、重いし硬い。
ラインはテーパーのフローティングで
硬い分、ラインはスムーズに出て行く竿だ。
今ではウェーダーといえば、ナイロンとか発泡ネオプレンが普通だが
連中はガム・ブーツ(Gum boots)と呼んでいて
それこそゴムの長靴と同じ素材。
だから
歩くとガボガボと長靴のような音がする。

河沿いの舗装のない道を歩いていくと
半袖半ズボンでビーチサンダルのおじさんが河を見ている。
お腹は立派な太鼓腹。
 グッダイ、ハワヤ(Good day! How are you?)
とイアン・ワトソン(Ian Watson)が声をかける。


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このおじさんはカナダ人で
カナダが冬になると
夏になっているこちらに来て
2ヶ月くらいずっと鱒釣りをしているそうだ。

いいご身分。

おじさんは
 きょうはちびっとしぶいでいかんけど
 ここはいつもさかながぎょーさんおって
 もえりゃーええとこだがねー
 ひとついかんとこは
 あのちさい虫ね
 サンドフライ(Sandfry)ゆうんかね
 あれに噛まれると
 一月以上しこってかゆなっていかんがね
 えっ
 釣り道具かね
 宿においてあるがね
 いまは偵察、偵察・・・・
なんて
イアンも途中で茶々を入れるものだから
なかなか話が終わらない。 
 
それでも20分くらい話をしたら気が済んだのか
 きょうはにごりがはいっとって
 いかんみたいだけど
 まあ
 がんばりゃーせ
といって解放してくれた。

またイアンと連れ立って
ガボガボ歩く。

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5分ぐらい行くと
道が分岐しているところで
帽子をかぶって野歩きに適した格好だが
荷物を何にも持たないで
双眼鏡も持っていない
ひげ面の男のひとが立っている。

まわりをゆっくり見回していて
私たちが
ガボガボ通りかかると
眼で会釈をするけど何にも言わない。
愛想はないけど
おっかなくはない感じ。

50mくらい離れたところで
振り返ってみると
まだまわりをゆっくり見回している。
イアンに
 あのひとなにやってはんのやろ
と訊いてみたら
 He is a naturalist.
 We call them so.
と答える。





そのとき Naturalist という言葉を聞初めて聞きました。

大辞泉という辞書によりますと
 ナチュラリスト【naturalist】
  1 自然に関心をもって、積極的に自然に親しむ人。
   また、自然の動植物を観察・研究する人。
  2 自然主義者。
という意味だそうです。

鳥の観察に凝ると Bird watcher
植物の観察に凝ると Botanist
私の興味は動植物のいずれかに偏ることはない
なにもかにもが美しいと思える
だから Naturalist かな
ニュージーランドで見かけたあのおじさんそのものに
なりたいわけではないけれど・・・

花鳥風月
眼に映り
耳にし
肌に感じる
自然の何にでも
感動できる
そういう人に
わたしはなりたい。


(なんだか最後は宮沢賢治だね あはははは)










秋の花:シラハギ

2006-09-18 | 写真
シラハギ(白萩)=【Lespedeza japonica】


マメ科ハギ属

生活型:落葉低木

ハギの仲間は草の要素と樹木としての木部の存在が
入り混じり「木か草か」という議論百出。

マメ科植物特有の根粒菌との共生のおかげで
痩せた土地でも良く育ちます。
荒れ地に生えるパイオニア的植物で
放牧地や山火事跡などに一面に生えることがあります。

花の大きさ:1.3~1.5cm

木の高さ:2m



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   葉は長さ2~3cmの楕円形 マメ科そのもの




新古今和歌集 巻第四 秋歌上

題しらず
          法性寺入道前関白太政大臣
386
 風吹けば玉散る萩のした露に
 はかなくやどる野辺の月かな









品川(2)

2006-09-17 | まち歩き
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2006年9月15日金曜日
まだ日没前だけど
始まってしまった
プチ歓迎会。


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最初は
こんなポスターがかかっている
ドイツ風のレストラン。

今日のメンバーのひとり 
Kさんは
欧州某国国籍の人ですが
大学は日本の国立N大学のご出身で
おしとやかな女性です。


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二軒目はこんな窓があるバーでしたね。

私も第二の故郷がそのN市なので
N市の話で盛り上がりました
二人だけ・・・

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三軒目は
品川ジモティーには有名なカラオケ。

部屋の名前が
山手線の駅名になっています。

カラオケなんか
1年以上来てないぞ
大丈夫かオレ。

割り当てられた部屋は
神田。

なんだ
おいらの第三の故郷だ
まっかせなさぁ~い (C)by 桂三枝


ともかく
なんとか
しのいだみたい。


最近私とプロファイリング・バトルを始めた
Lさんの
プロファイリングのヒントにするために
私の歌った曲の題名と歌手名を挙げておきましょう。

 Georgia on my mind レイ・チャールス
 悲しい色やね 上田正樹
 Oh クラウディア サザン・オール・スターズ
 そばかす ジュディ・アンド・マリー
 12月の雨 松任谷由実 

これでは
なんだか
つかみどころがありませんね。

おっさんのバラード好きか
だけど
なんで「そばかす」なんだよ。

Lさんにはおためごかしを言っておいて
実は目くらましだったりして
あはは
あはは







秋の花:ジュウガツザクラ

2006-09-17 | 写真
ジュウガツザクラ(十月桜)
=【Prunus × subhirtella cv. Autumnalis】



バラ科サクラ属

生活型:落葉中高木

学名についての解説は以下の通り
 Prunus : サクラ属 ラテン古名の「plum(すもも)」が語源
 subhirtella : やや短い剛毛のある
 autumnalis : 秋の,秋咲きの



花弁は八重で、白、または、うすピンク色。

全体のつぼみの3分の1が10月頃から咲き、
残りの3分の2は春に咲いて、2回楽しめます。

冬に「季節はずれに桜が咲いてるな」というときは
この十月桜であることが多いです。

同様に秋から冬にかけて咲く桜でフユサクラ(冬桜)があります。
似ていますが
花弁は十月桜は八重で冬桜は一重です。






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新古今和歌集 巻第十七 雑歌中

題しらず
              在原元方
1615
 春秋も知らぬときはの山里は
 住む人さへやおもがはりせぬ








秋の実り:イロハモミジ

2006-09-16 | 写真
イロハモミジ(タカオカエデ、イロハカエデ、コハモミジとも)
=【Acer palmatum】


カエデ科カエデ属


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まだ紅葉には早いけど
天然ヘリコの
種はもうできてます。

なんでイロハモミジっていうか知ってるかい。
葉の形が掌状に七つに裂けて
イロハニホヘト
で七つだからなのです。
いや
これ
ホンマ
あはは
あはは




秋の花:ブラシノキ

2006-09-16 | 写真
ブラシノキ=【Callistemon speciosus】


フトモモ科ブラシノキ属

生活型:常緑中低木

原産地:オーストラリア
     明治中期に渡来し、暖地で栽培されています

和名は、花がビン洗いのブラシにそっくりなところから。

実は、枝にリング状にずらっとついて並びます。
翌年の花はその上部に咲き、実は次々と何年も残ります。
花のあとにつく実は、その後もずっと大きくなりつづけ
7~8年は枝についていて発芽能力も持ち続けます。
もともと乾燥地が原産地のため、
極端な乾燥や山火事のときに破裂するように実が開き、
中の細かい種子が風に飛んで散布されるというしくみです。


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     この花は若い花なので枝には実がまだありません



古今和歌集 巻第十三 恋歌三

題しらず
           読人しらず
641
 ほととぎす夢かうつつか
 朝霧のおきてわかれし暁のこゑ