Seasons

花鳥風月を撮りつづけると季節の移り変わりがわかるかも
でも風を撮るのはむつかしいので花鳥虫月だという噂も・・・

尾形光琳

2006-07-31 | アート・文化
尾形光琳(1658~1716)の立葵(タチアオイ)


九條家伝来の衝立にかかれていた
孔雀葵図屏風(くじゃくたちあおいずびょうぶ)の部分です。


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          左下に法橋光琳の落款




夏の花(87)

2006-07-31 | 写真
オニユリ(鬼百合)=【Lilium lancifolium】



ユリ科ユリ属

生活型:多年草

原産地:中国
     りん茎を食用にするため栽培していたものが
     古い時代に野生化したものと考えられています。

花の大きさ:10~12cm

花は下向きか横向きに咲き
花被片は大きく反り返ります。

茎の高さ:1~2m


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万葉集 巻十八

天平感宝元年五月九日
諸僚、少目秦伊美吉石竹(はたいみきよしたけ)の館に
会(つど)ひて飲宴しき。
時に主人、百合の花かずら三枚を造り
豆器(ヅキ)に畳(かさ)ね置きて
賓客(まらびと)に捧げ贈るに
各このかずらを賦(よ)みて作れる三首

4086
 あぶら火(び)の光に見ゆる吾(わ)がかずら
 さ百合の花の笑(ゑ)まはしきかも
    
上の一首は守大伴宿禰家持

4087
 燈火(ともしび)の光に見ゆるさ百合花
 後(ゆり)もあはむと思ひ初(そ)めてき

上の一首は介内蔵伊美吉繩麻呂(すけうちのくらのいきみなはまろ)

4088
 さ百合花後(ゆり)もあはむと思へこそ
 今のまさかもうるはしみすれ

上の一首は大伴宿禰家持 和へなり







アオクサカメムシ

2006-07-30 | 写真
アオクサカメムシ=【Nezara antennata Scott】



半翅目(カメムシ目),カメムシ科カメムシ亜科

アオクサカメムシの5齢幼虫です。
背中の模様と
縁取りのピンクの模様がきれいです。

成虫になると全身緑色で
全く愛想なしになってしまいます。


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    オオケタデ(大毛蓼)=【Polygonum orientale】にくっついて




夏の花(86)

2006-07-30 | 写真
ナデシコ(ヤマトナデシコ、カワラナデシコとも)
=【Dianthus superbus var. longicalycinus】


ナデシコ科ナデシコ属

6月頃から8月頃にかけて開花するピンク色の可憐な花で
縁がこまかく切れ込んでいます。

我が子を撫(な)でるようにかわいい花であるところから
この名前になりました。

中国から平安時代に渡来した唐撫子(からなでしこ:石竹)
に対して、この在来種を大和撫子(ヤマトナデシコ)と呼びます。


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万葉集 巻八

大伴家持
紀女郎に贈れる歌一首

1510
 なでしこは咲きて散りぬと人は言へど
 わが標(し)めし野の花にあらめやも



万葉集 巻十

夏雑歌   花を詠める
       
1972
 野辺見ればなでしこの花咲きにけり
 わが待つ秋は近づくらしも



万葉集 巻十八

庭中の牛麦(なでしこ)の花を詠める歌一首

4070
 一もとのなでしこ植ゑしその心
 たれに見せむと思ひ初(そ)めけむ

上は
先の国師の従僧(ずそう)清見(しょうけに)
京都(みやこ)に入らむとす。
因りて飲餞を設けて饗宴しき。
時に主人大伴宿禰家持
この歌詞を作りて
酒を清見に送れるなり








神田神保町(4)

2006-07-29 | 食・レシピ
神田神保町にある
鴻(オオドリー)
という店。

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長らくおばあさんが一人で住んでいた住宅を改造して
1階はカウンターとキッチン
2階は4人席のテーブルが四つという小店です。



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中はこんなです。



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昭和ロマン?




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なんていってたら
私の飲んでたジントニックのライムが
五つ貯まって
「正」の字が書けました
あはは
あはは



夏の花(85)

2006-07-29 | 写真
ヒルガオ(昼顔)=【Calystegia japonica】

生活型:多年草

分布:北海道~九州

花の大きさ:5cm(コヒルガオは3.5cm)

名前は、朝顔に似ていて日中に開花するから。
一日花で翌日までもちこすことはありません。

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万葉集 巻八

大伴宿禰家持
坂上大嬢に贈れる短歌

1630
 高円(たかまど)の野辺の容花(かほばな)おもかげに
 見えつつ妹は忘れかねつも


神田神保町(3)

2006-07-28 | 食・レシピ
2005年9月22日の
神田神保町
という記事でご紹介した
出雲そば本家
2006年7月28日金曜日をもって休業だそうです。

突然です。

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また近くで再開すると店の人は言ってましたが
まだその場所も
その時期も決まっていません。

決まったら連絡するというので
勤め先の名刺を置いてきましたが
いつになるやら。



以前貰った店のパンフレットには
「出雲そば本家のご紹介」として

 創業昭和二十六年、先代藤井定吉が
 出雲市大社町より単身上京し
 神田須田町に開店。
 音楽に合わせて踊るように拍子をとりながら
 そばを打ち、人気を博し、評判を呼び、
 天皇陛下の御前でそば打ちを披露。
 昭和三十一年現在の神保町に移転
 現在は二代目藤井薫が変わらぬ味を
 守り続けています。

と書いてありますが・・・・

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三井不動産の神田神保町再開発事業で
元の木造の店から100mくらい離れた
今のRC4階建てを新築して引っ越してから5年経つのかな。

何があったか知りませんが
ご贔屓が多い店だったから
突然の休業に
驚く人も多いでしょう。




 


夏の花(84)

2006-07-28 | 写真
カサブランカ(オリエンタル・ハイブリッド・リリー)
=【Lilium cv. Casa Blanca】


ユリ科ユリ属

生活型:球根植物(多年草)

原産地:東南アジア

草丈:1~1.5m

花の大きさ:20~25cm

赤色または橙色の葯が基部から突き出ます。
名前は花色から、スペイン語の「白い家」という意味。


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     葯の色が、赤と橙の両方見えますね

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古今和歌集 巻第十八 雑歌下

題しらず
           なきうさぎ
942
 世の中は夢かうつつか
 うつつとも夢とも知らず
 ありてなければ






オニグモ

2006-07-27 | 写真
オニグモ=【Araneus】

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          体長20mmはある立派なクモ


節足動物門クモ綱クモ目コガネグモ科オニグモ属
だと思います。

Wikipediaの解説は以下の通り。

<以下引用>

形態
オニグモは、大型の造網性のクモである。体長は雌で30mm、雄でも20mmに達する。ただし、個体差や地方変異が多い。全身が黒褐色から黒に近い色で、時にまばらに白い短毛がはえる。また、全身に刺状の毛がある。

頭胸部はやや偏平で、頭部分はやや幅が狭い。眼は八個、四個づつが前後二列の配列で、個々の眼はやや突出する。脚はよく発達しており、節ごとに色が濃くなる。腹部はほぼ三角形で、前の上面両側(両肩)にはっきりした突起がある。それより後方には、背面中心線を挟んで左右に波状の模様がある。鋸歯のある広葉樹の葉のような形なので、この模様を葉状斑(ようじょうはん)と呼んでいる。

上記の形態は雌のもので、雄ではおおよそ同じながら諸事より簡単になっている。

日本全土に分布し、人家周辺から山林にかけて生息する。

コガネグモ科 Araneidae(Argiopidaeをかつては用いた)
オニグモ属 Araneus には次の種がある。

 オニグモ Araneus ventricosus L. Koch
 ヤマオニグモ A. uyemurai Yaginuma
 ヤエンオニグモ A. macacus Uyemura
 イシサワオニグモ A. ishisawai Kishida
 キバナオニグモ A. marmoreus Clerck
 ニワオニグモ A. diadematus Clerck
 アカオニグモ A. pinguis (Karsch)
 ナカムラオニグモ A. cornutus Clerck
 ヌサオニグモ A. ejusmodi Boes. et Str.
 アオオニグモ A. pentagrammicus (Karsch)
 ビジョオニグモ A. mitificus (Simon)
 ハラビロミドリオニグモ A. viridiventris Yaginuma

<引用終わり>



なるほど
ふむふむ
そうですか。


そのうちの
どれだかは
分かりませんが・・・・・



夏の花(83)

2006-07-27 | 写真
ノコギリソウ(鋸草、アキレアとも)=【Achillea sibirica】



キク科ノコギリソウ属


学名 Achillea sibirica のAchillea(アキレア)は、
古代ギリシャ医師「アキレス」(Achilles)により、
この花にある有効成分(健胃,強壮剤 achillein)
が発見されたことによります。

和名の由来は、葉が櫛の歯状にまるで鋸のように
ギザギザに切れ込んでいるところから。

白またはピンク色の花が咲きます。



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古今和歌集 巻第十三 恋歌三

題しらず
           よみ人しらず

 ほととぎす夢かうつつか
 朝霧のおきてわかれし暁のこゑ








カノコガ

2006-07-26 | 写真
カノコガ=【Amata fortunei fortunei】


鱗翅目 ヒトリガ科 カノコガ亜科

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開張31~38mm
前翅長16~20mm

体色は頭部,肢,触角が黒色。腹部は濃い群青色で
スカシバの様に黄色い縞と帯があり
ハチに似せていると言われています。
飛び方は遅く翅の不透明な部分も広く
ハチと見間違えることはありません。
翅は紫っぽい黒で鱗粉のない半透明の斑紋があります。
幼虫はタンポポ,ギシギシの葉を食べます。
成虫はチョウの様に昼間活動し、花にも集まります。

名の由来:シカの子供の斑紋と同じ模様をしていることから
       鹿(か)の子ガと名付けられました。


まるほど
ふむふむ
そうですか






夏の花(82)

2006-07-26 | 写真
ビロードモウズイカ(ビロード毛蕋花)=【Verbascum thapsus】



ゴマノハグサ科モウズイカ属

原産地:ヨーロッパ


ふさふさの葉っぱがどんどん大きくなります。

葉は、布に触るような感触で柔らかい毛が密生しています。



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新古今和歌集 巻第三 夏歌

百首の歌中に
            式子内親王

 ゆふだちの雲もとまらぬ夏の日の
 かたぶく山に日ぐらしの声













ワタカ

2006-07-25 | 釣り
2006年7月23日日曜日
日中は曇りでしたが
釣りをしていた早朝は豪雨。

その雨の中
私はバスが42cmを頭に合計5匹釣れて
まあまあでした。
一方
Shueは最終兵器の毛鉤で10cm台のバスが2匹で
不漁でしたね
あはは あはは。

ニゴイやブルーギルも釣れましたが
私の釣り人生で初めて釣れたのがこの魚です。


 

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ワタカ(琵琶湖ではワタコ、セムシとも、奈良県ではウマウオとも)
=【Ischikauia (Ischikauia) steenackeri*】


コイ科カワヒラ亜科ワタカ属

全長:30cm

*属名の Ischikauia は日本動物学界の父といわれる
石川千代松博士にちなんだものです。


本来は、琵琶湖淀川水系の固有種でしたが
関東平野、北陸地方、奈良県、岡山平野、宍道湖、
山口県、福岡県遠賀川にも移植され定着しています。


水草を主体とする雑食性で、幼魚はミジンコ類、
水生昆虫、付着藻類も食べます。

満一年で全長5~10cm、二年で15~20cm、
三年で20~25cmに成長し、雌雄とも満二年で成熟します。

釣った個体は30cmはありましたから、生後四、五年でしょうか。

小型のスプーンで釣れました。
ジャンプもするし
ニゴイなんかより引きも強く
釣り味はよかったですよ。

ただ食味の方は
「なれずしに利用されることがあるが概してまずい」
といわれています
残念。



夏の花(81)

2006-07-25 | 写真
ハギ(萩)=【Lespedeza bicolor】


マメ科ハギ属

生活型:落葉低木

原産地:東アジア

草丈:1~3m
花の大きさ:1cm前後

夏に咲いていますが秋の七草の一つです。

名前の由来には、秋が転訛したという説があります。

多くの品種がありますが
この写真は「ヤマハギ」です。

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新古今和歌集 巻第四 秋歌上

題しらず
        前大僧正慈円

 身にとまる思をのうは葉にて
 このごろかなし
 夕ぐれの空








八重洲

2006-07-24 | 食・レシピ
東京都中央区八重洲
四川料理の唐人吉華


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            小さい店だけど大繁盛



大学をでてすぐ入った会社で永年大変お世話になった
私のMentorである I さんの席にご相伴。

その会社での私の同僚Oさんが
その昔辞めて別の会社に移って
移った先で社長になったというのでお祝い。
(まどろっこしいけど、分かる? あはは
Oさんにとっても、I さんがMentorなんですよ。)

料理はうまいし
話も面白かったなぁ。


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               和光の金の提げ時計



しこたまご馳走になってしまった上に
宴の終わりに I さんが
Oさんと私に時計を下さいました。

I さんは銀の時計をご愛用ですが
私たちには金時計。

これぞ
恩賜の金時計。

I さん
形見分けにはまだ早いぞ
あはは
  はは
    グスン。