東京都現代美術館で
2005年11月27日まで
イサム ノグチ展
を開催中です。
イサム ノグチは
1904年生まれの
米国の彫刻家
1988年に逝去。
父は詩人野口米次郎
母は教師をしていたレオニー・ギルモア。
参議院議員をしていた
女優山口淑子(中国名李香蘭)と
ひところ結婚していたことでも
知られています。
さまざまな現代彫刻を残し
さらにランドスケープにまで
その芸術の対象を拡げました。
札幌市東区のモエレ沼公園のマスタープランや
新高松空港のタイム・アンド・スペースなどを制作しています。
金属や
石を使った
大きな彫刻作品が多いです。
でも
こんなことをいうと
独断と偏見だと非難囂々かもしれませんが
日本人が一番好きだったのは
和紙と竹ひごという素材で作った
AKARIシリーズ
ではなかったでしょうか。
The Stranger at the Plazzo d'Oro
2003年の作品です。
Paul Theroux (5)
でご紹介した地中海の旅の途中で
モティーフを得て
旅のあいだ
ずっと書き続けていたフィクションが
これです。
なにせ
表紙がこういう感じに色っぽいですから
カバーなしでは
電車の中で読みにくい。
中身もR-21かなと思うと
Theroux先生のことですから
そっちの方は
がっかりはさせませんが
さらっとしております。
上品なあなたにも
まだ大丈夫なレベルです。
さて
お話しの方はどうなっているか。
■場所はシシリー島
■主人公は60歳の米国人の絵描き兼旅行記作家
1962年にガールフレンドのシシリー王家の王女を尋ねて
ここに来ました。
再びここを訪れ、
20歳くらいの若い女の子をモデルにして絵を描きはじめ、
そのうち、回想シーンに。
■1962年のそのとき、そこで出会った
30半ばに見える美しくも高慢な伯爵夫人の若いつばめに。
■彼女は、1920年代にD.H.Lawrenceがここに暮らしていた、とか
同じ時期Thomas Mannも居たんだ、とか、妙に昔のことに詳しい。
■さらに彼女の1920年代の回想シーン。
実は彼女はそのころ20歳で60歳の伯爵と出会って結婚。
伯爵夫人となったのでした。
■ですから、1962年にはもう60歳を越しているおばあさん。
なぜ若く見えたかというと、
それが整形美容の効用である、というトリックも。
60歳と20歳の男と女が入れ替わり立ち替わり、という輪廻が
それぞれの心の機微と肉体のしぐさの緻密な描写によって、
一層リアルになっている作品であります。
2003年の作品です。
Paul Theroux (5)
でご紹介した地中海の旅の途中で
モティーフを得て
旅のあいだ
ずっと書き続けていたフィクションが
これです。
なにせ
表紙がこういう感じに色っぽいですから
カバーなしでは
電車の中で読みにくい。
中身もR-21かなと思うと
Theroux先生のことですから
そっちの方は
がっかりはさせませんが
さらっとしております。
上品なあなたにも
まだ大丈夫なレベルです。
さて
お話しの方はどうなっているか。
■場所はシシリー島
■主人公は60歳の米国人の絵描き兼旅行記作家
1962年にガールフレンドのシシリー王家の王女を尋ねて
ここに来ました。
再びここを訪れ、
20歳くらいの若い女の子をモデルにして絵を描きはじめ、
そのうち、回想シーンに。
■1962年のそのとき、そこで出会った
30半ばに見える美しくも高慢な伯爵夫人の若いつばめに。
■彼女は、1920年代にD.H.Lawrenceがここに暮らしていた、とか
同じ時期Thomas Mannも居たんだ、とか、妙に昔のことに詳しい。
■さらに彼女の1920年代の回想シーン。
実は彼女はそのころ20歳で60歳の伯爵と出会って結婚。
伯爵夫人となったのでした。
■ですから、1962年にはもう60歳を越しているおばあさん。
なぜ若く見えたかというと、
それが整形美容の効用である、というトリックも。
60歳と20歳の男と女が入れ替わり立ち替わり、という輪廻が
それぞれの心の機微と肉体のしぐさの緻密な描写によって、
一層リアルになっている作品であります。