テイカカズラ(定家葛、マサキノカズラとも)
=【Trachelospermum asiaticum】
キョウチクトウ科テイカカズラ属
生活型:常緑つる性
花の大きさ:2~3cm
つるから付着根をだして木や岩をはいのぼります。
つるは太いものは直径8cmにもなります。
花びらは少しねじれ
最初の白が淡黄色に変わります。
石川の植物というサイトによりますと:
テイカカズラという名は、謡曲の「定家」に由来すると言われています。
平安時代の終わり頃、後白河法皇の第三皇女式子内親王は、幼くして賀茂斎院となり、十年にわたって神社に奉仕していたが、病のために退いた。この頃、歌人として有名な藤原定家が皇女を慕っていたが、皇女は独身を守って49歳で病気のため亡くなった。それでもなお、皇女を慕った定家は蔦葛(つたかずら)となって、皇女の墓石にまつわりついた。皇女の霊が、自分の墓に蔦葛がまつわりつく苦しみを、旅の僧に訴えるというものだそうです。そこから「つた」のことを定家葛と言うようになったというものです。(参考:万葉植物事典 北隆館、週刊朝日百科 植物の世界 85 朝日新聞社)
別名、マサキノカズラともいい、古今和歌集に「み山にはあられふるらしと山なるまさきのかずら色づきにけり」と詠われているとのことです。
<引用終わり>
確かに 1077番にありました
古今和歌集 巻第二十* 神遊びのうた** とりもののうた***
み山には霰(あられ)ふるらし
外山(とやま)なるまさきのかずら色づきにけり
*巻第二十は大歌所御歌が掲載されています。
正月の節会や新嘗祭などの公儀に用いる歌
すなわち大歌の、教習管理に当たった役所である
大歌所で集めた歌の一部です。
**神前で奏でる歌舞に用いる歌
***舞人が手にとり持つ物についての歌