*ハッピーとラッキーのあいだ。

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日本画の魅力発見。

2006-08-12 23:56:50 | 美術・絵

今日は母と、都内の美術展と美術館をハシゴした。

まずは、ホテルオークラで開催中、 「花鳥風月[日本とヨーロッパ]」というタイトルのついた美術展へ。
内容は、その名の通り「花鳥風月」という日本の自然美的なテーマを通して、日本画、洋画を見ていくというもの。
うん、おもしろい切り口だ。


あたしは、絵画は印象派とよばれる画家たちのものが好きで、 とくに油がこってりのった油彩がすき。 そのこってりの筆跡に偉大な画家たちの存在を確かに感じるし、この質感、ハイライトの白の使い具合、やっべぇ~、ってテンションが上がる(笑)。
それに比べると日本画はあっさりとしているのでちょっと苦手だったのだけど、 でも今日は、初めて日本画をスゴい、と思えた。
日本画、新発見

油絵は絵の具をぽってりのせて、花の肉厚なカンジや動きなんかを表現する。
一方、あまりこてこて顔料をのせない日本画は、よく見ると、
水で絵の具をにじませて木のふしなどの模様を表現しているし、絵の具を薄めることで、透け感や遠近感などを表している。

すごく心を奪われてた作品が、墨色と白といった、ほんとにモノトーンに近いわずかな色しか使っていないのに、満月の浮かぶ夜に桜の木から散っている花びらが、時の流れを感じさせたし、「シーン」を感じた掛け軸。 シンプルなのに、すごく表現力のある作品であった。


しかしこうして和洋並べてみると、やっぱり「花鳥風月」というニュアンスは、日本ならではの感覚だと感じる。(その言葉の発祥の地なんだから当たり前か…
対象そのものの美しさ、ってよりかは、風景のなかにストーリーを感じる。
繊細だなぁ。ワビサビだなぁ~。


そして、本日2件めは、日本画専門の美術館である、山種美術館。
ここで感じたのは、波形をうつ屏風には、山や滝の風景画が似合う、ということ。 山や滝は平面に描かれているよりも、屏風の折り返しをうまく利用したほうが、 とってもリアルにダイナミックに、自然の動きがあって見えた。
すごいなぁ、日本画って。


やっぱり、相変わらずさっぱりよりこってりの洋画のほうが好きだけど(梅酒も、さらりとした梅酒より、ブランデー仕込みのまったりしたほうが好きだし)、今日は、日本画の新しい見方ができた記念日。





さて。母が、ソファでくつろいでいます。 座ると沈む、ふわふわソファ。
壁面には立派な絵画もあって…。

ここ実は、ホテルオークラ内のトイレです。
婦人化粧室の扉をあけたら、この光景。びびりました。