*ハッピーとラッキーのあいだ。

へぇ~、ふぅ~ん、と気軽に読める、カフェ風ブログをめざして。
ときにゆるく、ときにアツく。“一杯の”お話を(^ー^☆

お姉ちゃんになる娘と読む絵本(涙)。

2010-10-06 22:42:00 | 小説・絵本
実は二人目を妊娠して、ただいまようやく5カ月め、安定期に入ったところです。2月下旬に出産予定。娘も来月3歳だし、来年4月からは幼稚園、ちょっと遠い幼稚園を狙っているので、幼稚園バスのバス停まで送り迎え必須、となると、その前に第ニ子を出しておきたいなぁ・・と思っていたので、2月下旬の予定日を聞いたときは、「・・ちょっとビミョーだけども、なかなかナイスなタイミング」と思ったもの。 娘は今のところ、おねえちゃんになる、ということをとても喜んでいて、「あかちゃんがでてきたら、トイレにすわらせてあげる」、とか、「ベッドからおちてないたら、ひろっていいこいいこしてあげるね」とか、今からはりきってます。

で、最近、娘もものわかりがかなりよくなってきて、読んであげる絵本もストーリー性の高い物となり、読む方もかなり楽しめるようになってきたのでよく図書館に行って絵本を借りてくるのだけど、最近は「お姉ちゃんになる」絵本を見つけては読んであげてます。そんななかで、とても感動的だった絵本を2冊、ご紹介。もう、私は感情移入しちゃって、読んでる途中で泣けてしまって、あまり読んであげられないのだけども


●『おねえさんになる日』

これは外国の絵本。まず絵がとても綺麗。季節の移り変わりが壁紙のように鮮やかな色彩で描かれている。ストーリーは、赤ちゃんがくると聞いてお姉ちゃんになる日を楽しみにする主人公のソフィー。ところが実際に赤ちゃんが家にやってくると、パパもママもかかりっきり。その現実にある日、「もう赤ちゃんなんていらないっ!」と感情があふれて泣きだし、寒い冬の日、外へ飛び出してしまいます。そこへパパが登場。「おねえさんになるってたいへんだね」。もう、このこのひと言に涙です。その後は、ソフィーもおねえさんとして成長していきます。ホントにパパの登場の仕方があたたかくて、言葉以上の絆を感じる。こんなパパになってほしい、と思える絵本。


●『ちょっとだけ』

上で紹介した絵本のお姉ちゃんとは逆で、こっちは、赤ちゃんのお世話に忙しいママを見て、お姉ちゃんが自分一人でいろいろがんばって、「ちょっとだけ」だけど、いろんなことができるようになっていく、というストーリー。買い物に行く時、ママに手をつないでもらおうとしたらママは赤ちゃんを抱っこしていたので、ママのスカートをちょっとだけつかんで歩いた、からはじまり、たとえばじぶんで牛乳をコップに入れる、パジャマを自分で着てみる、一人で公園に行って自分でブランコを動かす・・などなど。子どもがたくましく、お姉ちゃんになっていく、そんな健気な姿が描かれています。でも最後は眠たくなって、ママに「ちょっとだけ抱っこ」をおねだり。するとママが「ちょっとだけ? ちょっとだけじゃなくて、いっぱいだっこしたんですけど、いいですか?」 ここでやっぱり涙。こんな、上の子に対する包容力も忘れないようにしたい、と思った。まだ子どもが二人いる生活は想像しかできないけど、自分の気質も含め想像するに、ダブルで泣かれた時にゃかなりイライラしそうだ。「お姉ちゃんなんだからっ!」って、よく言っちゃいそうだし。でも、たぶんお姉ちゃんだから普段彼女なりにがんばったり我慢したりすることもあるだろうから、その分をわかってあげられる余裕はあるママでいたい。そんな意味で、この絵本は心にきざんでおきたい一冊。



今でさえも、娘がいろいろまだ見ぬ妹だか弟だかにこうしてあげよう、ああしてあげようと言ったり、「ママのおなかに赤ちゃんいるから」と言って、私にはあまり抱っこを要求してこなかったり、そんな面を見るととても愛おしく思う。友達が、二人目ができたら上の子もなおさらかわいく思えるようになった、と言っていたことがあったけど、それがとてもよくわかる今日このごろ。まぁ実際に二人、となったらそれだけじゃすまないんだろうけどな



攻めの小説、癒しの小説。

2006-02-16 21:56:11 | 小説・絵本
久しぶりに東野圭吾の小説を読んだ。
弟が好きなため、実家の本棚にはたくさん東野圭吾の小説が並んでいる。
一時期ハマって、弟ライブラリーから借りてよく読んでたんだけど、
今回は久々の東野圭吾作品。
前から思ってたけど、やっぱりテンポがよいなぁ~
そして、「え、どうなるの??」って、続きがどんどん読みたくなる。
たいがい男性である主人公の、冷静に推理を進めていくキャラも、わりと好き。
ひと区切りごとにどんどん謎の要素が出てくるから、おもしろくて先へ先へと読むけど、 その分最後はわりと急速に解決しちゃう気がして、そのあたりがちょっと読み終わった後、ぽかん、としちゃうかな…
テンポよくどんどん展開するストーリーは、とっても好き。

でも…推理小説って、登場人物が多くて、実はちょっと苦手…
で、この人誰だっけか?なんてのはしょっちゅう。
↑これ、小説読むうえでは致命的ぢゃんね…
日常生活でも、人の名前と顔覚えるのはわりと苦手かもしれない。

まぁそんなこともあって、東野圭吾さんの小説は、攻めの小説、だと思っている。
登場人物を整理しながら読もうとするあたりと、夢中になってどんどん読んでいくあたりが


それに比べて、あたしが大好きな江国香織さんの小説は。
たまに、とっても、江国さんの小説が読みたいっ、と思うのだけど、 これは一重に、江国作品のあたたかい世界に、癒しを求めている気がする
江国さんの作品は、めったに事件はおこらない。とっても静かな日常が描かれることが多い。 登場人物も、語り手である主人公と、友達や家族、恋人など周辺の人たち。
それぞれのキャラが明快で、読んでいると言動から、すっかりあたしの中にもそれぞれの人物が息づいてしまう。 だから、感情移入したり。そのシーンに自分もいるような感覚になったり。
そういう意味で、とてもあったかい。

江国さんの小説は、無条件に、あ、このカンジ好き、って、文章表現自体、または表現されていることが、とっても好きに思える。
文章自体が、力をもっている。
そしてまたその文章でつくられる世界が、いい。

すごく意味ありげに、セリフや主人公の考えが書かれた一文がある。
で、それがあまりに心にひっかかるもんだから、
これはもしや、この人とこの人は実はこーで、そしたらまさかあれは!?(* ̄□ ̄*; 、
なんてヘンにかんぐっちゃったりするんだけども、(笑)
実はそんなことは全然なく、単にそこに書かれただけで役目を果たす文章だったりする。
ドラマや映画だと、ワリとセリフとか行動がヒントになってたりするから、
つい、これキーになるセリフなんじゃないの?とか、何かの手がかりと思っちゃうんだけど。

でも、そうじゃない。
江国さんの作品には、そういう何でもない、でもその流れでは重要な文章がある。
あ、小説って、意味あることばかり、全部をつなげて考える必要はないんだなぁ、って気づかされる。

そんなだから、江国作品を物足りなく感じる人もいると思う。
でもあたしは、そこに、その世界観にふわ~、っと浸れる時間がとても好き

あたしは江国さんの作品を癒しの小説、と思っている。


どちらも、それぞれの魅力があって、たまにとっても読みたくなる。
癒しを、もしくは刺激を求めて~。





冷静と情熱のあいだ。

2006-01-28 20:51:51 | 小説・絵本


↑↑ついに大好きな小説、
「冷静と情熱のあいだ」RossoとBlu
をそろえた!


この小説、あたしはこれまで読んだ小説のなかでも最高峰のもの
と思っている。ヾ(=^▽^=)ノ

数年前に映画でおなじみになったけど、その原作は2冊存在する。
女性の視点から書かれたバージョン(Rosso)が江国香織さんによって書かれ、
男性の視点から書かれたバージョン(Blu)
は辻仁成さんによって書かれたもの。
まず、その構想がすごいと思った。
同じストーリーだが、それぞれの視点から書かれていて、でも同時に進む。時は同時なんだけど、まぁそれぞれ離れた生活だから、 それぞれの生活がメインでつづられていて、フと相手のことを思ったり、 時として、ひとつの事でそれぞれのストーリーがリンクしたりする。

たとえば、私はRossoを先に読んだのだけど、
そこであおい(Rossoの主人公)が電話して、結局無言で切っちゃったのを知ってる私は、 Bluで順正(Bluの主人公)の家の電話が鳴ったとき、あー、それアオイなのにっ!!(´□`。)ってはがゆく思った。(笑)

そういうリンクするシーンもおもしろかったし、 なんといっても、終わりかたがよかった。 2冊とも、視点は違っても真実はひとつなので同じように結末に近づくんだけど…
Rossoで終わったと思ってた話が、Bluを読んで、 実は同時にまだ進行していることがわかったとき、 未来への予感であたしはテンションがあがってしまった!(ノ*゜▽゜)ノ ウォォォォォン

だから、これから読む方は、 ぜひRossoから読んでみてください。

この、2人の視点から書かれた2冊の本で構成されているという構造、 2人を俯瞰している気分になれてとてもおもしろい。

構想だけでなく、江国さんと辻さん、
同じ流れというルールにのっとって書いているとはいえ、
それぞれの本には作家さんそれぞれの表現、世界観があって、
やはり2人の作家が書いたということで、そのあたりがリアルに、
あおいと順正それぞれのキャラや世界観につながっているようであった。

とってもステキなお話です。
、とあたしは思っているけど、でも、やっぱり文章には好みがあるので、
母に猛烈にすすめたけど母はあまり江国さんが好きでないらしく、
Rossoの途中でやめたと言っていた…

ちなみに、BookOffで2冊ともそろえたんだけど、
Bluは105円だったのにRossoは300円でした(笑)。



◆◆今日の笑えたこと◆◆

昼間、競馬中継を流していたら、 ある馬の馬体重が+22キロと発表され、
(その馬にとっては最高記録の体重で、成長ではなく明らかにただのデブ…)
それを見た解説者がひと言…

いったい何を食べたんでしょうねぇ…

ホントだよっ!(笑)

マジに笑えたひと言だった





吉本ばななさん。

2006-01-14 22:25:31 | 小説・絵本


重松清、江国香織に並んでよく読むのが、
吉本ばななさんの小説
以前このブログでも紹介したけど、 ちょっと前にご本人がテレビ番組に出ているのを見た。

吉本ばななさんは小説をつくるとき、
主人公を頭のなかで作り上げ、 それぞれの人物にインタビューをするらしぃ。
どう思いますか?、といった具合に。
だから小説をかく作業は、もはや自分が書いている意識ではないという。

…やっぱりすごいなぁ


吉本さんの小説で好きなところは、その描写力
特に、目にした光景や景色を、読んだだけで素晴らしい、と思わせるような描写はかなりすごいと思う。

あたしも今仕事で原稿を書くことがあるけれど、
見たことをど
ういうコトバを使えば意図どおりに伝わるか
しかも簡潔に、いつもそれとの戦いである・・・( ̄  ̄;)。
特に今の仕事は、同じ「書く」でも作家さんたちとは違って、
いかに商品や会社の情報を的確に、限られた文字数で伝えるか、 だから、
根本的に書く目的が違うんだけど、 でも吉本ばななさんの表現力は、
かなりの憧れ、めざしたいところである




◆◆今日のおまけ◆◆

偶然、今吉本さんが連載しているサイトを見つけた

吉本ばななさんは5年前に結婚、今は2歳のお子さんがいる。
その連載にもしばしばお子さんとのやりとりが出てくるのだけど、
子どもって本当に不思議ですねぇ

もし興味があったら、こちらにどぉ~ぞ。
『U.M.A.(未確認動物)』




吉本ばななさんの小説。

2005-12-13 22:02:50 | 小説・絵本
2005年クライマックス、有馬記念まであと12日!
今年も残り、18日!!

久しぶりに、小説を読み始めた
ここんとこずっと図書館に行く時間もなくて、先週ようやく時間をみっけて小説数冊借りてきた。大好きな重松清さんも、江国香織さんも、もう近くの図書館にあるのはほとんど読んでしまったので、今回は吉本ばななさんの

昨日読み始めたのは『SLY』という小説。副題に「世界の旅②」とあるから、旅行エッセイかな、と思って読み始めたんだけど、そういうわけでもなく、主人公がいてストーリーが展開して…小説だ。
、と思いきや、今日中盤にさしかかって、この小説の本意、そんでもってすごさに気づいた(〃゜ o ゜〃) ハッ!!

吉本さんの小説はけっこう「生と死」がテーマなものが多い。今回も、HIV感染が発覚した友人と思い出づくりの旅に出るストーリー。そして今日ようやく彼 らがエジプトへと旅立ったんだけど、エジプトでの様子の描写が、あまりにもリアルにステキすぎる。ん?これは実際に行った??と思って、後ろについている解説を読んでみる…。
そう これは小説なんだけども、実際に吉本さんがエジプトに行った、旅行記的な要素も含んだ作品だった!ヽ(+∇+)ノすげぇっ
しかもね、小説を書くためにエジプトに行ったのではなく、エジプトに行って今回は旅行日記を書こう、小説は書くかわからない、っていうスタンスで行ったの に、いざ行くと、その風景の力強さに、「小説家としては小説を書かざるをえないくらいの衝撃を受けた」と吉本さんは言っている…。なぜ旅行して受けた衝撃 が、こういうストーリーにつながるの…すごすぎる(*゜Q゜*)
…と、ひたすら関心してしまった。そのくらい、小説としても、完璧。その中に、うまく旅して実際に見てきた光景、そこから吉本さんが感じたことが、主人公の目を通して描かれている。あ~、構成からして、一本やられた。ホントにすごいなぁ…

構成もすばらしいけど内容にしたって、あたし好みの美しい表現がいっぱい
エジプトでの風景の描写はもちろん、普通の生活においての朝の景色の描写だったり、感情の描写、あとは哲学的な思想の描写。そうだよなぁ、って気づかされることもとても多い。

たとえば、
4月のカイロがこんなに寒いなんて、誰も教えてくれなかった。この世は肌で感じてみないとわからないことだらけだ。
とか、
友達というものはいつも和やかないいフォルムをしている。よく知っている形で待っている。…(略)目のほうが意識に合わせて画像を親しげに修正しているのだ。
とか。
友達や家族って、なぜかすぐわかるんだよねぇ、パッと目をひくというか。そこだけ、妙に異空間で。
こんなふうに、ホントそうなんだよって思ったり、言われてみたら、そうだなぁ~って思ったり。普段多分無意識にはわかってんだけど、実際にこう文字にしてもらうと、そうか、そういうことなんだよなぁ、って、ようやく実感したり。 読んだことで、自分のなかに何か波紋が広がるカンジ。それが、とっても気持ちよい=*^-^*=


久しぶりの小説、やっぱりいいなぁ~
お昼、カフェでおいしいコーヒー飲みながら小説読むの。
大好きな時間のひとつ

あしたはどこのカフェで読もおかなぁ~

小説・『ジョッキー』読破!

2005-10-25 21:52:04 | 小説・絵本
今度の日曜日は天皇賞!!
ミスチルライブ『IU』まで、あと18日!!


今朝、電車であまりに小説に没頭しすぎて、
乗った電車が新宿どまりと気づかずに、そして新宿でみんなが降りていったのにも気づかずに、
車掌さんに、「お客さ~ん、終点です」、と言われてビクっ!とした。(゜□゜*)ナニッ!!
起きてたのに、だよ…
だってさ。読んでいた小説、その名も『ジョッキー』が、
これまたタイムリーに天皇賞にむかうところで、現実にも今度の日曜が天皇賞なだけに、
かなぁ~り旬なその流れにビックリしつつも、真剣に読んですっかり入りこんでたんだろぉな…
そぉ、みんなが終点で降りていくのにも気づかないほどにっ(笑)。

普段小説、といえば、重松清か、江国香織か、たまぁ~に吉本ばななか、なんだけど、
今回は、「競馬のレースぶりまで細かく書かれている」、という前評判できいてた、
松樹剛史の『ジョッキー』という小説を読んでみた。本日、読破
この作品は、2001年、第14回小説すばる新人賞を受賞したもの
内容は、エリート、ではなくて、その日暮らしな売れないジョッキーを中心とした、
舞台はトレセン(トレーニングセンター)の、人馬にまつわる物語。
ホントにあるであろう駆け引きや、ドロドロしそうな話をサラッと、
そしてレース中の描写や、馬にまつわる知識も、ところどころに埋め込まれている。
やはりそこには、馬をいつも支える人たちがいるわけで、
そんな人たちの想いが見え隠れするとき、電車の中であるにも関わらず、
あたしも泣きそうになって、慌てて目をいろんなところに泳がせて、守ったキョロ(¨ )( ¨)キョロ。
そんなマニアックな話でもないので、ソフトに競馬に入れる小説です


◆◆今日のコトバ◆◆
「天使な指先、ピュアなたくらみ。ピンキッシュにピカピカ。」
--ANNA SUIのネイル用コピー--

今年もクリスマスが近づいて、化粧品各ブランドもクリスマスコレクションを
発売しだすころ。特にアナ・スイは毎年コンセプトをしっかり打ち出して、
それにのっとって各商品にコピーを考えているから、
そのパンフに広がる世界観が、毎年楽しみでもある
今年のアナ・スイのクリスマスコレクションテーマは、『MANHATTAN ANGEL』。
「きょうもパーティーの波にのる。
 そうよ、私はマンハッタン エンジェル。」

ちなみに昨年は、『Dazzling Diva(輝くプリマドンナ)』。
「誰もが振り返るほどの存在感。
 魅惑的な魔法をかけて、誰もがあこがれるダズリング・ディーバをあなたに!」