↑というのが、日本橋三越のギャラリーで3月19日から10日間だけ開催されていて、アンパンマン好きの娘(というか、むしろあたし いや、でも確かに娘も大好き)を連れて初日の19日に行って来た。
イベント開催期間の初日と土日だけ、アンパンマンショーを屋上でやるということで、まぁショーは絶対みたいわけじゃないけど、のぞけたらのぞくか、くらいの気持ちで、でもせっかくだから一応11時からのショーを視野に入れた時間帯に家を出発。10時20分くらいに三越に着いたのだけど、ショーの整理券がすでに午後の分も
配布済みだった。 午前と午後、各200枚ずつ配ったハズなのに!? おそるべし、アンパンマン人気・・。
最近金曜日の夕方にやっているアンパンマンのアニメも見ているのだけど、まだストーリーを理解して見てるわけじゃない娘は、最初のアンパンマンが出てくるところじゃ「あんぱんっ!」ってものすごく食いつくけど、中盤のその他諸々のキャラたちがやんややんややってるとこじゃ全然テレビ見てない(笑)。で、最後また
バイキンマンを倒しにアンパンマンが出てくると、「あんぱんっ!」って言って見る。まぁそんなカンジなので、ショーは簡単にあきらめがついたのだけど、それにしてもその人出とそのパワーにはビックリ。
展示自体は、ショーをやってる時間にまわったから比較的ゆっくりと見てまわれた。といっても、暴れん坊お嬢と一緒なので、心行くまでじっくり見られたわけでもないのだけど・・。
おもしろかったのが、アンパンマン誕生のいきさつが見られたこと。最初の最初は、あんなかわいいキャラじゃなくて、ちょっと太っちょの(たしか、)お人好しのおじさんキャラだったよう。たとえて言うなら、パーマンのバードマンのような(マニアック!)。
これについて、やなせたかしさんの解説もあったのだけど、やなせさんは当時、服が汚れたりやぶれたりすることなく戦うヒーローに疑問を抱いていて、自らをも犠牲にするもの、という考えから、アンパンマンのキャラクターを作ったのだそう。で、それが最初はおじさんキャラで(笑)、でも、自分の顔を子どもに食べさせる、なんて作風が受け入れられるわけがない、と思っていたのだとか。それがまさかの子どもたちに受け入れられ、姿カタチを変えて、今や子どもの大人気キャラクターに。本当にその人気ったらすごい。娘と出かけるときにアンパンマンのおもちゃを持って行くと、小さい子たちがオモチャに寄ってくるもの。
あと印象に残ってるのは、バイキンマンについての話。バイキンマンは最初のころ、やせていて羽が今よりも大きく、耳(というか触覚)には毛がはえていて、モチーフはハエ、だったのだそう。
今のバイキンマンは羽が小さくなっていて、それはつまり、バイキンマンはUFOに乗ってるから飛ぶ必要がなくなって羽が小さくなってきたのであって、
ちゃんと進化論の過程をふんでいる、と書いてあった(笑)。細かっ!
「アンパンマンとやなせたかし展」というくらいだから、やなせさんの、アンパンマン以外の仕事も展示されていた。やなせさんが作った絵本とか、詩と絵を組み合わせた作品だとか。関連グッズショップで、やなせさんの絵本、『やさしいライオン』というのを買って帰って来たのだけど、これがなんつぅーか・・とっても切ないストーリー。みなしごのライオン赤ちゃんが犬のおかあさんに育てられて立派なライオンになったのだけど、都会のサーカスに連れて行かれて離ればなれに暮らすことになる。そんなある日、ライオンはお母さん犬の声が聞こえた気がして、檻をやぶって夜の街を駆け抜けて、町外れの丘で今にも死にそうなお母さん犬と再会、しかしそこで警官隊に銃で撃たれてしまう、という話。もぅ、なんでこんな結末にしちゃったのぅうぅ。こんなの、子どもに読みながら泣いちゃいそう。だし、子どもの心にはどう響くのだろうなぁ・・とにかく、当面は大切にしまっておこぅ。
グッズショップといえば、あたしが詩集とか絵本とかを選んでいたら、娘がメロンパンナちゃんの顔型のポーチをいくつもいくつも持って来てはあたしの足元に置いといたカゴにどんどん入れてて、気づいたときには山盛りになってた。で、売り場に戻して、また本を手に選んでいるとまた娘がポーチをカゴに・・の堂々巡り。仕方ないのでひとつ買った(笑)。
やなせさんにはまだまだ長生きしてもらって、おもしろいアンパンマンのキャラクターをこれからもどんどん生み出してほしいと思ぅ。