*ハッピーとラッキーのあいだ。

へぇ~、ふぅ~ん、と気軽に読める、カフェ風ブログをめざして。
ときにゆるく、ときにアツく。“一杯の”お話を(^ー^☆

ジブリの背景画職人・男鹿和雄展。

2007-09-20 23:49:26 | 美術・絵
今日、東京都現代美術館で9月30日までおこなわれている企画展、『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』を見てきた!

あたしは特別なジブリファンではないものの、トトロ、魔女宅、もののけ姫、千と千尋の神隠しあたりはひと通り見たし、企画展の副題「トトロの森を描いた人。」には何か惹かれたものがあって(うまいコピーだな!)、その世界観を見に、半年ほど前から日本画を始めた母を 誘って行ってみた。


10時開館の美術館に10時半ごろ着いたらすでにかなりの人が入っていて、想像以上にひとつひとつが小さいフレームの背景画を見るのに、行列ができている状態だった。その1時間後には入場制限がされてたようだったけど。


男鹿さんが手がけてきたさまざまな映画やTVアニメの作品が並んでいたけれども、やっぱり特に人気のコーナーは、ジブリ作品の背景画が並んでいたブース。知ってる映画の世界観がそのままあって、ところどころ、トトロやキキなどお馴染みキャラクターのセル画が背景画にのっていて、映画のシーンを思い出せた。

しかしやっぱり、とても繊細な仕事 アニメの、背景画、だというのに、十分にそれぞれの作品として確立している。光と影の加減、遠近感、質感、水彩という画法ひとつで全然違うタッチを表現している点も圧巻。

また、今回の展覧会は単に作品を並べるだけでなく、そのノウハウや手順を紹介しているブースや、映画のワンシーンがどのようなテクで撮影されたかなどを紹介している部分もあって、かなり知的にもおもしろかった。学生さんもたくさんいたし。
たとえば、もののけ姫の中でアシタカがヤックルにまたがって森を駆け抜けるところ、カメラアングルとしてはそれを真横から捉えて併走するシーンでは、生い茂った 森を表現するのに、一番奥まった森が描かれた背景画があって、その上に何枚か、木々が描かれたセル画を重ねて遠近感を出し、キャラクターのセル画をのせ、さらにその上にも、今度はキャラクターよりも手前に見える木々を描き込んだセル画を重ね…、といった手のほどこしよう! ほんの数秒のシーンにっ! スピード感を出すために、奥のものほど細部までは描き込まず、そして手前のセル画ほど速く移動させるといったように重ね合わせたセルごとに移動速度を変えることで、見事な疾走感が出ている仕組み。

背景画そのものだって奥深いなぁと思っていたのに、キャラクターの動きや手前に重ねる風景なんかとの合成技術なんて普段考えたことがないだけで相当なもんで、当たり前に見えてしまっていた部分には実はさりげなくすごい工夫がされていて、自然に見せることを作り出すことの配慮というものを目の当たりにした


↑撮影OKの、巨大な背景画のセット。混んでる中、この前に立って記念撮影、というのはさすがにちょっと気がひけたので、パネルのみ撮影。


美術展最後のブースには、「折紙でトトロを作ろう」のコーナーがあった。こちらのコーナーも大盛況。作るならば手順書を見ながらじっくり腰をすえてやらないとできなそうな複雑な折り紙だったんだけど、えらく混んでてスペースがなかったので、持ち帰っておうちでチャレンジすることに。 でもみんなが何がなんでもそこで折紙を完成させようとしていたのには理由があって、トトロの森の背景画何カットかが小さく再現されている記念撮影コーナーがあって、自分が折ったトトロを置いて写真が撮れる、というかわいい場所が用意されてた。すごく魅力的ではあったけれども、なんせもうそこにたどり着いたときにはかなり疲れてしまっていたので、持ち帰りを選んだ。

今日は実家に立ち寄ったので、実家で久しぶりの折り紙に挑戦! 線と数字がすでに書き込まれているトトロ折紙なんだけど、手順書の指示が結構難解な部分があり、難しかった。あたしがトトロ2匹折ったところで、残りのひとつは母に折らせてみる。 結構難しかったので、遠巻きながらに母が折ってるところを見守ってみた。すると案の定、あたしと同じところで迷っていたので、近づいて見てみると…っていうかね、そもそも折ってるときからちらっと思ってたんだけど、こりゃあピチッと線に合わせて折っていかないときっときれいにできないだろうなぁというほど折り目が複雑だからあたしは机に置きつつ丁寧に折っていたのに、母ったら机に置くことなく手中で始終テキトーに折ってて、その姿が工作とかが全然ダメな子みたいだった。教員だったというのに…

それで、ようやく3匹揃ったところで、記念撮影。

美術展にあったトトロの背景画に対抗して(!?)、実家にあった風景写真のランチョンマットをバックに撮影してみる(笑)。


↑母が作ったトトロ。うあっ、雑っ! モっサモサぢゃーーんっ!!
あんなガサツな性格だったとはな…。




相田みつを美術館。

2007-08-22 21:40:44 | 美術・絵

↑盗撮!? と思いがちだけど、これは撮影OKな記念撮影スポット


今日、東京国際フォーラム内にある「相田みつを美術館」へ行ってみた

相田みつをさんといえば、独特な書体で綴るメッセージが、その特徴的なスタイル。好きとか嫌いでなく、きっと誰もが一度は目にしたことがあるんじゃないかなぁ。( って、それもよく考えたらすごいことなんだけど。)
あたしは、相田さんの特に何が好きということではなかったので作風くらいしか知らなかったのだけど、そんなノリで行ったからか、美術館では想像以上にかなりいい時間が過ごせた!


相田さんの作品は、そう長い文章のものはあまりない。どちらかというと、ズバリと端的に表現しているものが多い。でも、やっぱりそんなシンプルなように見える言葉の裏には、そこにいたるまでのたくさんの想いがあって、丁寧につむぎだされているということがわかる。
詩人でもあったという相田さんは実際に、表現したいことがあるとまずはある程度の長さの詩にして、そこから言葉のエッセンスをギュッとしたものを書として、筆で書き表していたようだ。だから、筆で書かれた言葉は、力強い。
まぁあたしは、美術館に展示されていた、元の詩を読むほうが楽しめたりしたのだけれど。

それに、相田さんの思想の根底には仏法があるようで、そういった軸となる思想がきっちりあってのあの発想、言葉は、なるほどな、と思えた。


そう広くはない美術館内にはたくさんの素敵な/力強い/うなづける言葉があって、それだけでもとてもよかったのだけど、美術館全体の雰囲気が、東京のど真ん中にあるとはとても思えないような、静かでリラックスできるカンジだったのがもっとよかった。どこか山奥の美術館といった雰囲気だった。ところどころにIT技術を駆使した(!?)おもしろい仕掛けがあったのもよかったし。

とにかくすごく落ち着ける、都会の穴場的な場所だった。 いいところを見つけたもんだっ ! 
これからは定期的に行ってみよう、と思う。





画法「メゾチント」。

2007-06-08 21:35:55 | 美術・絵

久しぶりに、美術ネタ~

昨日母親と美術展へ行った。上野にある東京芸大の大学美術館でおこなわれている『パリへ--洋画家たちの百年の夢』という企画展を見る目的で。邦人画家でパリといえば、藤田嗣治。…くらいしか、わかる画家がいなかったんだけど、印象派の影響を受けた日本人画家の絵なんかもあって、大手の美術館ではあまり目にしないような画家たちの絵に触れられたのがよかった。

そんなに超乗り気なテンションで行ったわけではなかったわりに、昨日はかなりトキメくものにめぐり合えた!

メインの展示会場『パリへ--』に行く前に、芸大コレクション展を見てまわっていたときだったんだけど、すごく気になる質感の絵があった。小さい版画だったのだけど、何か不思議な魅力を感じて、でも昨日見たときは「なんかすごくいい、気になる!」っていうインスピレーション的なもんで、家に帰ってから調べてたら、あたしが感じた魅力はその画法に裏付けられるもので、どうやらあたしはその「画法」が紡ぎ出す質感を気に入ったらしきことが、わかった。

気になった絵とは、長谷川潔の小さな額に入った版画数点。たとえば、展示されていた絵のひとつ、『アレキサンドル三世橋とフランスの飛行船』 は、これ。↓↓

パッと見モノトーンで、版画らしいことはすぐわかったけれど、でも布地のような不思議な背景の質感と、影や輪郭になる黒の部分がとってもやわらかくて、見たことのないその質感に釘づけだった。技法が書かれている欄には、「メゾチント」、と見たこともない言葉が書かれていた。

すごく興味を持ったので、メゾチントという画法を調べてみたら、かなり手間がかかる技法であることがわかった。 メゾチントとは、「黒の技法(=マニエール・ノワール)」「黒い宝石」とも呼ばれていて、深みのある黒の質感が特長。昨日は展示がなかったけれど、同じ長谷川潔のもので有名な作品、『本の上の小鳥 静物画』なんかはもっと、メゾチントの特長が出ている。

↑↑やわらかいっしょーーー その質感は、「ベルベットのような」とか「ビロードのような」などと表されることが多く、本当に、布地などのやわらかいもので刷ったようなあたたかいテイスト。
でも実はこれが銅版だというから、あんな硬質のものからこのやわらかさが出るなんて不思議 

メゾチントは、黒バックに、白く絵柄を描いていく技法。最初に銅版全体に、縦横に細かいラインをひいていく。この「目立て」という緻密な作業が、メゾチント特有の“上質な黒”を出すには一番重要なんだとか。最初の「目立て」で美しい均一の黒のバックを作る、といってよさそう。 バックの黒の下ごしらえができたら、その目立てをした銅板に下絵を写して、絵の模様やライン部分は金属のヘラやコテで削ったり磨いたりして、その磨き方の加減で微妙な諧調を表現していくらしい。

展覧会で見た『アレキサンドル三世橋と~』はメゾチント技法にしては白地が多くてすっきりしていたので、時間をかけてバックの黒の部分を作り上げたのに、その黒を削っていろんな風景を描き込んでいったなんて、贅沢な作品ということなんだなぁきっと。それでもやっぱり、建物はすっきり描かれているのに、その分木々がこんもりしたすごく不思議な質感は、メゾチント技法の賜物なのでしょー。

美術館や美術展の楽しみのひとつは、自分の気に入った画家や絵画を見つけることで、ミュージアムショップに気に入った絵のポストカードがあれば買って帰るんだけど、今回は残念なことに長谷川潔の作品は商品化されてなかった。でもネットで調べたら、一般にポストカード集みたいなのがあったので、さっそく7&iのネットショッピングで注文。あさってころには最寄のイレブンに届くことでしょう、超楽しみっ
さらに調べていたら、現在やっているメゾチント画家の美術展を発見。6月17日まで鎌倉の美術館でやってるとゆーので、これも何かの縁、ぜひ行こうと思う! 鎌倉は今あじさいの季節だし。


昨日行った美術館のメインである『パリへ--』の展示会場でも、すごく印象に残った絵があった。昨日初めて触れた画家、山本芳翠(やまもとほうすい)の『浦島図』というもの。
構図としては、玉手箱を手にしてカメにのった浦島太郎を、侍女や童子たちが列を成して大海原を見送りパレードしているようなカンジなんだけど、何がすごいって、浦島太郎は和装をしていて顔つきも肌色もとってもアジアンなのに、それを囲う人々は、フランス絵画的なタッチで描かれている よく見ると、ギリシャ神話に出てきそうな、下半身が人魚のおじさんが貝殻の船をひっぱってたりしているし、右手奥には霞がかった竜宮城が描かれているんだけど、これが魔女の宅急便に出てきそうな、とってもモンサンミッシェルのような感じ。 山本芳翠は本格的な画技をフランスで習得したというから、日本の「浦島太郎」を題材にしときながら自分のバックグラウンドをさりげなくミックスさせるなんて、うまいアイディアだなぁと思ったし、それがうまく実現できているあたりに、心奪われちゃった。
オリジナリティーってこういうことだよなぁ、と関心させられた作品。




ひさしぶりに絵画の洗礼を受けた、なんだか大吉な日だった


日本画の魅力発見。

2006-08-12 23:56:50 | 美術・絵

今日は母と、都内の美術展と美術館をハシゴした。

まずは、ホテルオークラで開催中、 「花鳥風月[日本とヨーロッパ]」というタイトルのついた美術展へ。
内容は、その名の通り「花鳥風月」という日本の自然美的なテーマを通して、日本画、洋画を見ていくというもの。
うん、おもしろい切り口だ。


あたしは、絵画は印象派とよばれる画家たちのものが好きで、 とくに油がこってりのった油彩がすき。 そのこってりの筆跡に偉大な画家たちの存在を確かに感じるし、この質感、ハイライトの白の使い具合、やっべぇ~、ってテンションが上がる(笑)。
それに比べると日本画はあっさりとしているのでちょっと苦手だったのだけど、 でも今日は、初めて日本画をスゴい、と思えた。
日本画、新発見

油絵は絵の具をぽってりのせて、花の肉厚なカンジや動きなんかを表現する。
一方、あまりこてこて顔料をのせない日本画は、よく見ると、
水で絵の具をにじませて木のふしなどの模様を表現しているし、絵の具を薄めることで、透け感や遠近感などを表している。

すごく心を奪われてた作品が、墨色と白といった、ほんとにモノトーンに近いわずかな色しか使っていないのに、満月の浮かぶ夜に桜の木から散っている花びらが、時の流れを感じさせたし、「シーン」を感じた掛け軸。 シンプルなのに、すごく表現力のある作品であった。


しかしこうして和洋並べてみると、やっぱり「花鳥風月」というニュアンスは、日本ならではの感覚だと感じる。(その言葉の発祥の地なんだから当たり前か…
対象そのものの美しさ、ってよりかは、風景のなかにストーリーを感じる。
繊細だなぁ。ワビサビだなぁ~。


そして、本日2件めは、日本画専門の美術館である、山種美術館。
ここで感じたのは、波形をうつ屏風には、山や滝の風景画が似合う、ということ。 山や滝は平面に描かれているよりも、屏風の折り返しをうまく利用したほうが、 とってもリアルにダイナミックに、自然の動きがあって見えた。
すごいなぁ、日本画って。


やっぱり、相変わらずさっぱりよりこってりの洋画のほうが好きだけど(梅酒も、さらりとした梅酒より、ブランデー仕込みのまったりしたほうが好きだし)、今日は、日本画の新しい見方ができた記念日。





さて。母が、ソファでくつろいでいます。 座ると沈む、ふわふわソファ。
壁面には立派な絵画もあって…。

ここ実は、ホテルオークラ内のトイレです。
婦人化粧室の扉をあけたら、この光景。びびりました。




ピカソ作風の原点と、名言と。

2006-08-01 23:45:52 | 美術・絵
先週の箱根旅行で、箱根ポーラ美術館に行ってきた。
9月17日までの特別展示で、「ピカソ5つのテーマ」をやっていたから。

ピカソといえば、キュビスム
その手法はひとつの対象を多面的に表現するもので、かなり特徴的。

このピカソ作風には、原点となった土地があるという。それは、スペインのカルターニャ地方にある、オルダ・デ・エブロという島。
その島の風景写真が展示されていたけれど、小高い丘にシンプルな立方体の家が立ち並ぶその景色は、まさにキュビスムという作風を彷彿させるものだった。 「面と線のリズム」の島。 その景色をヒントに「身体を面に分解、鉱物の結晶体のような絵画」にたどりついたという。

また、ピカソは写真家でもあったそうな。
そのまんまの景色でいいなら、写真がある。だから「見たものをそのまま描くのではなく、新しい絵画空間を構成しようとした」、と解説に書いてあった。
なるほどぉ。ピカソは、絵画には絵画の役割を与えようとして、その結果誕生したのが、あの作風なんだぁ。

ピカソって理解しがたい絵、っていうイメージだったけれど、今回の展示で、そこにいたるまでの過程を知ったら納得だった。
やっぱり、ものすごく天才だったに違いない。


もうひとつ、ピカソ新発見。
ピカソの絵には、下地にまったく別の絵が描かれているものがある、ということも、わかったらしい。 絵に、不自然なもり上がり部分があることや、ちょっと絵の具が削れたところに違う色が見えることからX線調査をしたところ、判明したのだとか。
ピカソは貧しくてキャンバスを満足に用意できず、過去に描いた作品をつぶしてでも新しい作品を生み出そうとしていたようだ。

しかし、まさかピカソも、こんなに技術が発達してそんなとこまで見られちゃうとは思いもしなかったでしょうね。



ポーラ美術館には土曜日に行ったのだけど、この夜に、父がホテルに入っていたギャラリーの即売会で、「絵画衝動買い」をした。その会場で、偶然ピカソの名言を見つけたのだけど、これがまぁた、かなり、いいことをおっしゃっている。

「自分が見たものでなく、感じたもの、  
  自分が見たものについて自身に伝えるものをかく」


せ、先生っ!(笑)
今さらながらに、ピカソを尊敬するようになりました。



箱根ポーラ美術館。ここは、あたしの好きな場所のひとつ。
季節ごとになかなかおもしろい展示をしているし、ゆっくり見て回ったらほどよく疲れるくらいの、ホントちょうどいい広さ。
山のなかにある、森に囲まれた美術館です。
(ホント上空写真で見ると、緑んなかに、ぼこっとあるの。)



ギャラリーの取材(ハート)。

2006-03-15 21:43:51 | 美術・絵

ロジェ・ボナフェという画家の、直筆メッセージ&サイン。


今日、以前から担当しているギャラリーの取材へ行った
取材とはいえ、絵に携われるから、すっごく楽しみにしていたんだ~。
(=^▽^=)わぁ~い
そして、期待通り、絵に囲まれた環境はステキだった

取材も、好きな分野だけにスムーズに進んだし、帰りに手みやげまでもらっちゃった
ロジェ・ボナフェという画家の作品集(売り物ではなく、そのギャラリーで作っているもの。かなり製本もきちんとしている)と、ボナフェ作品のカードに本人直筆のメッセージ&サインが入ったもの。

ボナフェは現役フランス人画家(74歳)。
シンプルな構図
大胆な色づかいが特徴。
(たとえば、こんな作品です)
そのシンプルさが、強いんだよなぁ…
ボナフェ作品は、資料で見ていただけでもすごい強烈な印象だったけど、今日実物をみたら、やはりインパクト大であった。(*'▽'*)♪

ちなみに…。直筆メッセージをもらったのはすごく嬉しいんだけど…。
一体、なんて書いてあるのぉ…パチクリ
メッセージの左にさらさら~っとお花が描いてあって、その下の方の葉っぱも何か文字が書いてあるように見えるのだけど(いきつく右端がハートになっているし)、あ、これは「BONAFE(ハート)」かなぁ??

なにかステキなコトバ、と思いきや、意外と軽めのコトバだったりしてね、
スシ ダイスキ、とかね
だれか、フランス語知っていたら、メッセージ解読してください…


◆◆今日の、これ知ってる??◆◆ 

今日、おもしろいサイト発見した!

「3.14=π(パイ)の日」


だから、3月14日、ホワイトデーには、パイを贈ろう、と。
d( ̄▽ ̄*)うまいやン…
今日知ったので、昨日までに知ることができなかったことが若干悔やまれたが、
にしても、うまいなぁ~、と感心。

ちなみに、これは日本パイ協会が主催しているキャンペーンなのだけど、 HPを見るとどうやら日本パイ協会は2人だけの組織のよう…
もっとうまく広げればおもしろいのにね…

みなさん、来年のホワイトデーには、ぜひパイを




気に入った絵。

2006-03-13 23:35:47 | 美術・絵
先週の土曜日、三越の展示会場でやってた美術展に行ってきた。
ベオグラード国立美術館所蔵の、「フランス近代絵画展」
やはり、絵はいい~。

あたしが美術館や美術展に行ったときに、とってもよかった、と思うのは、自分のお気に入りの絵や、うわ、すごい、って感銘を受ける絵があったとき。
今回も、お気に入りや、じっくり見入った絵がいくつもあって充実~。
たとえば、これ↓↓

ブーダンの「さくらんぼのある静物」

これは、実物は、ものすごい奥行きが感じられる作品で、その立体感に圧倒された。
o(*'o'*)o ウオオォォォォ!!
さらに、テーブルにのっているグラスの表現力がすごいと思って、くぎ付けに。さりげなくあるけど、よく見るとすごく巧妙だ…。
(。  ・ _ ・。  )ジー
背景の壁と、グラスを通して見える背景の壁と、変化をつけているのかな、とか、グラスに入っている液体なんて、どうしてこんなに透明感があるんだろぉ…
…(。  ・ _ ・。  )ジー
いくら見ても不思議で、穴があくほどじーーーっと見てみた。
けど、いくら見ても、不思議だゎ…
たぶんこれを見ながら、同じように描け、といわれても、やり方さえわからない…。すごいなぁ…さくらんぼもよく見るととっても立体感あるし…
でも土曜日の夕方、そんないつまでもひとつの作品の前に立ちはだかっているわけにもいかず、人の波に押しやられるのであった…
..((((((○゜ε゜○)ズリズリ

そして、今回の美術展での収穫は、ユトリロのよさがわかったこと。(〃^ー^〃)
(たとえば、こんなカンジの絵たち) 
ユトリロの作品には、街の風景が多い。ユトリロ作品について、「壁面の表情が豊か」、という一文があった。たしかにそういわれて作品を見ていると、街並みのなかにも壁面が占める部分が多く、人も描かれているけど、その人物の背景となっている建物や一面の壁面が、むしろメインに浮き立つ構図。人は、あくまで背景の、引き立て役。(ちょっと矛盾しているようだけど
とくに気に入った作品があって、「ラパン・アジルⅡ」というもので、雪の積もる街並みが描かれている絵。その雪景色の、たぶん一番最後に塗ったと思われる真っ白な絵の具が、ぽってりと重ねられていて、そのぽってり感、その絵の具の立体感と真っ白さが、まるで新雪が積もっているかのように見えて、すごい臨場感を感じた。 
ポストカードや複製になっちゃうと、その良さまでわからないんだけどね。本当に実物のあの絵には心奪われて、また、じーーーーっと見た。
…そしてまた、人の波に押しやられる…..((((((○ ̄- ̄○) 

ユトリロに初めて興味をもったので、今日調べていたら、かなりおもしろかった、彼の母親がめちゃくちゃな人で
ユトリロの母親は若い頃、画家のモデルを努めていて、いろんな画家と関係を持ち、だからユトリロの本当の父親はルノワール説もあるのだとか。そんな母親のもとで、ユトリロは若い頃からアル中。精神病院の先生の勧めで絵をはじめることに。さらにその母親のやりたい放題は続き、その末、彼女はなんと、ユトリロの年下の親友と結婚…
お母さん、やりすぎです
まぁ、でも、それがユトリロの才能の開花に至ったのなら…(笑)


美術館、美術展のもうひとつの楽しみは、好きな絵をみつけたら、 帰りにその絵のポストカードを買うこと お目当ての絵が商品化されてないこともあるけど。
もちろん本物ほどの臨場感はないんだけど、でもポストカードを見るたびに、実物を見たときに感じた感動やすごさを思い出せる。

今回は、さくらんぼの絵と、ユトリロの作品と、あと何点か気に入ったポストカードを買ってきて、コレクションファイルに追加した。
それを、たまに眺めるのが、またよい。

これからも、いっぱい好きな絵をみつけていこぅ~




絵はやっぱりよい。

2006-01-26 23:12:29 | 美術・絵

好きな画家、ラウル・デュフィの絵
 本来はこってりした油絵が大好きなんだけど。 デュフィの絵は、
色合いとか、サラッとした感じが、なんか好き


今日から、ギャラリーのサイトを手がけ始めた
すでにサイトのデザインができあがっていて、絵がズラッと並んだページを見たら、思わずトキメいてしまった。
やっぱり絵はいいなぁ~

で、思い出して、デュフィの絵をひっぱりだしてみた(笑)。


あたしが絵画を好きになったのは去年の夏、 箱根のポーラ美術館に行って
「印象派コレクション展」を見たのがきっかけ。
初めて、画家の作風とか考えとか、背景を考えながら絵を見てみた。

パッと目をひいて、一目で好きになる絵もある。
(あたしの場合たいがいそれはピンクがかったものだったりするんだけど
でも、よく見て、画家の意図とか思いを知ったうえで見ると味がでてくる絵もある。
その絵に描かれているそれぞれのパーツの意味がわかったとき、
そこに意味がかくされているとわかったとき、とっても「おもしろい」と思う。
それが、このあいだポーラ美術館で学んだ、絵の見方
(詳しくは、こちら~→☆2005年10月21日・絵の話☆


そもそもそういう「おもしろい」っていう感情は、何かがわかったとき知らなかったことを発見したときに感じるんだと思う。


明日も、引き続き、ギャラリーの原稿。
画家の略歴とか作風についての文章なんだけど、作品も見つつだし、
仕事とはいえ楽しめそうだ





今日は、絵のはなし。

2005-10-21 23:13:23 | 美術・絵

今週は菊花賞!!
ミスチルライブ『IU』まで、あと21日!!


あたしが絵に強く興味を持ち始めたのは、夏にポーラ美術館へ行ってから。
このポーラ美術館、ほかに行くところがないから行った、という不純な動機だったわりに、
内容にかなり満足して、大好きになったところっヽ(*^∇^*)ノ
程よい広さで、絵を丁寧に見て回っても疲れすぎず、 ちょうど「あ~楽しかった(〃⌒ー⌒〃)」、と見終われるところも、いい。
行ったのは7月中旬で、そのときの展示内容が、「印象派コレクション」と、「化粧道具展」。
(今日の画像は、「印象派コレクション」を表した看板)
印象派の絵についてはたっぷり述べるとして、「化粧道具展」というのが、 女性のヘアスタイルや髪飾りから
時代をひも解く展示で、 その斬新な切り口と、
ホントに時代ごとにその影響が髪型や髪飾りに反映されてるのが わかっておもしろかったんだ
(たとえば、ルネサンス時代から金髪など染髪がはやりだし、バロック時代ではその 語源が「ゆがんだ真珠」であるだけに、髪型でも“不均衡の美”がはやりだして対照ではないカタチがブームに。その後のロココ時代ともなると髪型や髪飾りの 華やかさもピーク、より大きく、より奇抜に、という流れになっていて、でっかい髪の毛のキャンバスに船の模型ばりの髪飾りをのっけて「戦艦ベル・プール風」なんてタイトル までついちゃって、ディスプレイや絵で当時の髪型再現されていたけど、『どんだけ頭をデカくするか競争』、みたいでホントへんてこ極まりなかった!とてもおもろ かった

で、話を絵にもどすと。その日は、「攻めの姿勢で絵を見よう」、と思っていた。
各画家のプロフィールはもちろん丁寧に読んで、その画家の特徴、考えをふまえたうえで
絵を見るようにした。そして気になる絵、気に入った絵があると、 会場の所々にある美術館のパンフをみて、
そこに書かれている展示作品の詳しい解説文も読む。で、また絵を見る。
その場で浮かんだ疑問がすぐその場で調べられて、スッキリする感覚がとっても 学術的で、気持ちがよかった(笑)。
たとえば、ゴッホの絵を見たとき、なんか気になる、独特だな、と思ってパンフで解説 読んだら、
水面のきらめきのハイライトに赤を使っている、と。なるほどぉ。
人の輪郭も赤で描かれていたけど、しかし「ハイライトに赤」とは、すごい発想!!

印象派の、光の中で景色はうつろう、という根底の考え方が、好き。
(だからモネなんかは、同じ景色でも二度と同じ表情はない、といって、違う時間帯、天候条件で何枚も描いたという(これが、連作シリーズ))
あと、その考えから、色調本位で、全体的に明るい色使いなあたりも印象派が好きなポイント。
そして、あっさりした絵よりも、油ごってりが好き!…って、食べ物の話みたいっ(笑)。
ゴッホみたいに、ものすごくダイナミックな筆跡の絵なんかみると、
数百年前にゴッホがそこに筆で絵の具を置いたんだ、って、
その筆跡を通して、過去の画家とのつながりを感じて、なんだか不思議な気持ちになるんだ

ほかにも、好きな画家はいるんだけど、今日はそこまで踏み込むとそれこそ論文みたいに 長くなるので、とりあえず今日は触れずにおこ(笑)。
とにかく、夏、この印象派コレクションで、あたしはすっかり「印象派」のとりこになった
きっとあたしもその時代の画家だったら、印象派に入ってたなぁ

箱根に行くさいは、ポーラ美術館、ぜひ、おすすめっ