20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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百日紅(さるすべり)

2015年08月26日 | Weblog

           

 

 百日紅というと、杉浦日向子を思いうかべます。

 しかしわたしにとっての百日紅は、父が亡くなり、そして母が亡くなった、あの暑かった夏の日の記憶と重なります。

 父は85歳で、母は92歳で亡くなりました。

 ですから、その間のタイムラグはありますが、いずれも夏の暑い日でした。

 

 夏空に火葬場の煙が流れ、そばには赤い百日紅が咲いていました。

 いまでも、百日紅は、父と母へ鎮魂をささげる花です。

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