太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

渚にて

2024-04-12 07:07:19 | 日記

 昨日の釣り。餌ガニを獲って車に戻る途中釣りから帰ってきた人にどうでしたかと聞くと何時もはクロダイだけど今日はイシモチを狙ったんだけどダメだったという。83歳にもなって結構釣りには来ているんだけどねと言いながら軽のバンの後ろを開けて、ほら釣り道具で一杯ですよ。このウェットスーツは子どもが水漏れしだしてからオヤジにやるよと言われてものだ。これを着て岩ガキを採るんだという。危ないでしょうというとなあに大潮で引いたときしかとらないから大丈夫だよ。禁漁にもなっていない場所で採れたら周りの人にあげるんだ、皆美味しいと言って喜ぶよ。元気そうで何よりですねと言うと、18から65歳まで働いたけどその後がこんなに長いとは思わなかった。年金が年200万円くらいで夫婦暮らすのがカスカスだよ。小遣いも減って月1万円を貰うんだけど餌代ですぐ無くなっちゃう。金の掛からない釣りくらいしか残っていないのにねえ。病気に罹る余裕など何処にも無いよ。定年後は酒もたばこも止めたし。いや本当は経済的な問題出止めたんだけど。問題は体はいたって丈夫なんだけど最近目が悪くなってきて。次の免許更新では返納を考えなければと言う。運転気をつけてねと言って別れた。

釣りの方はやはりボウズだった。車に戻ると何時ものクロダイ釣りの名人に会った。半年ぶりですねというとクロダイにはちょっと早いでしょう、私は今日はイシモチをやるつもりですと。潮が丁度上げてくる時に帰るんですかこれからですよ、とちょっと寂しそう。それより聴きましたか、餌ガニ獲りが禁止らしいですよ。知り合いが漁協の人に注意されたと聞きましたけど。えっ餌ガニはこの広い砂浜に無数に居るではないですか。稚ガニを放流している訳でもなし禁漁の対象になり得るんですかね。そうですよね私なんか何十年もこの辺りで餌ガニを獲っていますけど初めて聞く話ですよ。

いい加減にせよである。83歳のお爺さんが小遣い1万円で餌代も節約しているというのに。餌ガニ獲りは海岸にスコップで穴を掘る。時期になれば海岸の一部は田起こしのようになるが直ぐ波風で元の砂浜に戻る。稲作の行われる田圃の土に含まれる窒素は、植物が吸収しにくい形で存在しているが、土に空気を入れることで、微生物による窒素の分解が促進され、植物が吸収しやすい形に変化する。また、根も呼吸を行うので、成長促進にもつながる。海岸の雑草も育って砂浜の消滅も防げるのではないのかと思っている。餌ガニを獲るなと言うなら餌代をくれ、私じゃないよ83歳の代弁。定年後の釣り場の人達は集団を作らないから圧力団体にならない。権利の主張にはここが弱い。またサーファーくらい人数が増えれば簡単には排除されないが禁漁の一言で排除されてしまう。渚に打ち寄せられたご同輩達、明るい未来などないね。