太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

おおそれながら

2018-03-26 15:08:54 | 社会観察

明日は佐川氏の衆参での証人喚問の日である。Q&Aの想定に余念がないと思うが、相談する人はいるのだろうか。まさかこの期に及んでどこかの指示を仰いでいるとは思えないが。もし弁護士とだけ相談しているならあまり信用しない方が良い。昨夜も報道番組と言うよりワイドショーだがダブルHの弁護士があれやこれやと世間の目眩しのような解説をしていた。世の中弁護士ほど金で動く職業は無い。相談に行った者から聞くと分あたり何円と請求されるとのこと。今回は時間より件あたりだろうが彼らには常識というものは無い。片方は元政治家でもあるから上から目線甚だしく、証人喚問なんかでは真相解明などできはしない。我々法曹の専門家でも裁判になると事件の真相を解明するのは容易ではないのだからとしたり顔、素人はそうか証人喚問は意味がないのかと思ってしまう。弁護士など正義の味方でもなければ称賛されるエリートでもない。どんな被告にも弁護士がついて弁護する、それが金目の仕事で、そういう職業の一つに過ぎない。でも侮ってはいけない。裁判員の何万倍もの人数が監視しているのだから。もう一人は昼も出る国際弁護士だが相変わらず世間と真逆の立ち位置で屁理屈を展開している。逆張りなら大したもんだが。会社でリスク管理室が自らの部署の危機管理、リスクヘッジが一番上手いのに似て、弁護士は自らを守ることに長けている。

当然NHKでTV中継されるだろうがもし民放が放映権を入札したらどんな値段がつくのだろう。いやその前にスポンサーがつくかどうかは疑問ではあるが。野次馬と天の邪鬼と言う2大癖でおおそれながら言わせて貰うと世間は事件の核心を知りたいのではない。土地は返却されており、学校も設立されなかった。処分は覚悟の上で、誰かが私が忖度してやりましたと言ってしまえば値引きも文書改竄もそこで終わりである。世間やマスコミの注目はここで俄然薄れる。

興味の中心は絶対失敗しないミスを犯さないエリート官僚がジタバタと屁理屈を捏ねる姿が見たいのである。あの厳しい入門チェックを経て暗い森閑とし曲がりくねった廊下の先で仕事をしている財務省の役人がである。また忖度された側が忖度など有り得ないと言い張ると注目は少し長引くが、まさか忖度されてそこまでやられるとは、不徳の至りですと認めてしまえばそれも終わってしまう。ワイドショーに騙されない一部素人は事件そのものが解明されたら終わりの問題ではないと思っている。それは多くの政治評論家が指摘するように官僚が政界に阿るようになった人事権の問題に根源があり、ここを正す必要があると言っている。確かに最近の文科省、厚労省の例は氷山の一角であり9割は水面下に沈んでいる。犯人探しで終われば必ずこの種事件は再び起こる。

経験で二度本省の課長に同行して政治家のところに行ったことがある。それぞれ別件で時期も異なるが偶然私が課長に一本釣りされた。一度は議員会館である政治家が某国と再エネ協力をしたいから予算措置と受け入れ体制を整えてくれという。部屋に入る前課長に言われた事は一言「専門家として無理な事は無理と言って欲しい。」とだけである。政治家の話を聞くと、太陽電池プロジェクトの実施を某国から依頼された、予算措置をして欲しいとのこと。どう聞いても奇想天外で既存の役所の制度やルールを無視した胡散臭い話である。課長は黙っており、阿吽の呼吸で私の方がプロファイから始めたODAの王道でやる方が早いと淡々と説明したら、君は民間人のくせに良く本省の課長を差し置いて喋れるねえと嫌みを言われた。事後課長からはお陰さまで有耶無耶にできて助かりましたとお礼の言葉を頂いた。

もう一回は別の課長の時で、元政治家の事務所に行くことになった。名前の知られた政治家である。こちらもアジアのある資金を使って再エネプロジェクトを促進して欲しいと言う話である。こちらは課長に話しかけるがまるで子供扱い(キャリア官僚だったが)である。一通り話を聞いたがODAにしては資金源が胡散臭い。元政治家の彼には義理の息子だが現役の政治家が居た。偶然だがその政治家とは縁があって何度かお会いしたことがある。非常にまじめな政治家である。ご子息も再エネのODAには環境問題から興味を持たれて大変熱心に活動されています。しかしどんな素晴らしい高尚なプロジェクトでも大抵は資金調達の所で頓挫します。仰る資金源にはどのようにしてアクセスできるのですかと聞くと、急にしどろもどろになって、アイツがそんなことに興味を持っているのかと言って急にトーンダウンして逆にその資金源を調べてくれと言い出した。帰りの車で課長は、即答せずに済みましたと礼を言われ、後日一応関係者に聞いたが資金源は良く分からない、でもあれから連絡が無いので助かっていますと言われた。理屈では完全に官僚が政治家より一枚も二枚も上手だが本当のことが言えない辛さはある。余程直言できないのだと知ったこの件は20年くらい前の話である。



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