太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

疲れ果てたサラリーマン諸君

2018-11-30 10:01:18 | 社会観察

会社では齢はくっているが無能な上司の理不尽な命令に振り回され、家に帰ると洗濯かごに放り込んだ洗い物が籠からはみ出していると文句を言われ、会社でも家族からも尊敬らしき言葉など掛けられた事の無いサラリーマン諸君。日々の生活に疲れ果てている君にアドバイス。国会中継をVTRに録って缶チューハイ片手に深夜一人で見る事をお勧めする。如何に浮世離れした、生活感の無い、言うなら別世界に引き込まれ日々の痛ましい現実を忘れられる事間違いない。

今国会は入管法の改正で大揉である。この前は単純労働の定義で質疑が為されていた。責める方は単純労働というのは人間の尊厳を貶める、一体どういう仕事が単純労働なのだと。答える方も窮する。当たり前だ。単純労働という職業は無い。しかし特別な技能や経験が無くとも出来る労働は結構ある。また、受け入れ人数に上限が無いというのは無制限に入って来る、それで良いのかと上限人数を糺す。これは無制限に人が入って来ると治安は乱れ、日本人の職業が奪われるという懸念からの質問だろうか。人間の尊厳とどういう関係になるのだろうか。

人材不足のためと言われているが、人材というのは社会に貢献する個人のことを指す。入管法を改正して海外の人で人材不足を補って欲しいというのは何処の誰からの要望なのか。少なくとも我が街では聞いた事が無い。ただ、地方都市で土地も結構空いており高い塀で目隠しされたヤードが結構ある。車の解体屋が多い。外人も結構働いている。昼のコンビニは結構彼らで賑わう。仕事柄油まみれのTシャツは中国語やら東南アジアの言葉が多く見られさながら多国籍軍である。弁当を買って駐車場の縁石に座って食べる。食べた後は空き缶やらペットボトル、容器などが散乱している。最近は店内設置のゴミ箱が多く、悪気は無いのだろうがちょっとヤードの経営者がマナーを教えれば済む事なのに。多分低賃金で働いているであろう彼らは頭数(人員)で雇われているだろう。先日などは大型スーパーの通路でスケボーで遊んでいる中東らしき子供が居た。流石に危ないと思い止めて危ないからここで遊んではいけないと注意した。後で分かったがお隣に住んでいるアフガン家族の子どもだった。スーパーには親と来ていたが注意するということを知らなかったのだろう。日本の生活で当たり前のルールでもやはり最初は教えないと要らぬ摩擦を生む。

何故入管法の改正を急いでいるのかよく分からない。野党は中身の詰っていないザル法だと言い、与党は何でも反対するより対案を出せと言う。最近はやや歩み寄りの気配もあるが急ぐべき理由が今一つ理解できない。何処の誰がどういう理由で急いでいるのか。地域との共生で、日系ブラジル人の某大学教授が、「すでに国内にいる外国人も含め、働きやすく、住みやすい環境をつくらないと日本は選ばれない国になる。」というコメントが新聞に載った。選ばれないと困る人達(日本側)ってどういう人達なのだろう。また、ある自治会長が、生活マナーなどを説明し、地域を理解して貰うしかないとコメントをした。これはまともである。

昔仕事仲間でサウジでプラント建設をやっていた男が居た。彼が言うには沢山のバングラからの出稼ぎ労働者を指導する仕事だったと言う。一方同じ職場にバングラから来た男も居た。とんでもなく優秀な男で日本語は日本人より正確に喋り、英語も同時通訳並にできた。国籍に対するアイデンティティは強烈で祖国をこよなく愛しながらも何とか日本人社会に馴染もうと努力していた。そもそも外国人労働者として日本人と線引きするのは結構難しい。日本人いう純粋の遺伝子は無い。遺伝子的には雑種である。世界には2%程度絶滅したネアンデルタール人固有の遺伝子を持っている人も居ると言われている。日本人にも居るかも知れない。国籍というより社会に貢献し、この国を働き易い、住みやすい環境にしようと思う人達なら人数の上限設定など要らないであろう。

しかし現実はそれほど甘く無い。当然色々な目的の人が集まる。日本で仕事を斡旋する怪しげなブローカーだってどちらの国にも現れるだろう。心配や懸念事項があるなら十分時間を掛けて審議した方が良い。受け入れる側も来る人も不幸になるようでは改正の意味は無い。一つだけ言えるのは村社会の日本の生活と折りあいをつけてやって行くには時間が必要である。特殊な技能を必要とし、日本では人材が不足しておりそれを補うというのは明確な理由である。だからと言ってその彼らの日常生活には感知しないというわけには行かないだろう。今議論している先生方の近所に多国籍軍が平和に暮らす社会を作れるのかどうか、現実世界と結びついた議論をお願いしたい。因みに我が家のお隣は突然帰国した。噂ではビザの更新だという。表の道路で大声で煩い程騒いで遊んでいた子供達も居ない。静かになったが少し寂しい感じもする。変わって同じ中東の人だろう、見知らぬ若者が出入りしている。少なくと顔を会わせると挨拶くらいしたいのだが彼らは顔を伏せて避けて行く。多分日本語が不自由なのだろう。少なくとも言葉は最低限の必須条件である。



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