ドタキャンの勧め

　首相のステーキ忘年会がやはり問題化してきた。ここで巻き添えと言って良いかどうか分からないが参加した各界の著名人にも注目が集まっている。勿論総理（主催は二階さん？）の招待は名誉なことであり、断るのも苦労するだろうことは推察できる。しかし桜を見る会の差額補填問題が浮上する中で当日の様子が繰り返し流される映像で安倍さんの周りで有名人（タレント）が兎に角顔だけは映して貰おうと必死（多分つま先立ち）で肩越しに笑顔を振りまく姿は滑稽で哀れでもある。まさかこんな問題になるなどとは想像もつかず名誉だけを笑顔に込めている（落語家とは言わない）。写真に収まる方々に罪はないと思うがとんだトバッチリである。
　しかし今回の忘年会は桜を見る会の問題が爾後に発覚したのに対し、政府から5人以上の会食は自粛するようにと散々注意喚起されている最中である。参加者は当然分かっていた筈でありレストランの玄関でのカメラの列に顔を隠す訳でもない。皆さん立派なキャリアの方々であり名誉の上積みにもなるのだろうが、このことで多少の汚点がキャリアに残ることは否めない。総理まで参加する忘年会が断れるかと言われれば断る方法はある。ちょっと体調がすぐれず微熱もあるようでもしも皆さんに迷惑がかかるようなことがあってはならないとドタキャンすることである。これは職場の上司から誘われている時にも使える。もし桜を見る会の反省があるなら当然予測できることだろう。忘年会を断ったからといって過去のキャリアが傷つくことはない。太鼓持ちの政治評論家が参加するなら大したキャリアも無いから失うものはなく大物風の箔が就くだけだが。昨日今日で派閥の忘年会の中止報道が相次いでいる。巻き添えをくらう人は多少減るだろう。名誉欲だけのコメンテーターや政治評論家にとってはチャンスを逸することになるが。
　昨日もコロナ感染者は最多を更新している。第3波の山が急落することはない。今をピークと仮定してこの山の近似曲線をエクセルで描けば来年の春ごろまで裾野は続く。もしまだピークを迎えていないならオリンピックを飲み込む。