太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

一日の長さ

2018-02-09 10:09:29 | 日記

Eテレで良く見る番組がある。モーガン・フリーマンが司会をしている。前回興味深い実験を行っていた。ある大学のキャンパスが長い急坂の上にある。学生たちは授業に間に合うために息を切らせてその坂を登らなければならない。登る直前の学生にアンケートを取る。あなたは今日一日何をしますか、あなたの人生の目的は何ですかと書かせるのである。それぞれの一日の予定を書く人、医者になりたいとか書く人。登り終えた後、再びアンケートが待っている。この坂はきつかったかどうかを聞く。結果は人生の目的を聞かれた人の方が、それほどでも無かったと答える。目の前に障害があっても遠い未来の目的があれば急坂も苦にならないということだ。登るべき目的が遠くにあれば緩やかなスロープになるというのは感覚的に分かる。

時間に対しても同じようなことが言えると思う。人生で一番時間を遅く感じたのは学生時代、バイトでベルトコンベアーの前で作業していたことがある。もう5分おきくらいに時計を見たように思う。時には壁の時計が止まっているのではないかと思ったくらいである。やらされている仕事は時間が経つのは遅い。サラリーマン時代を振り返る。達成すべき目標はあったが、やり方は結構裁量に任された時代が多かったこと、経験したことのない新しい場面が次々現れたことで40数年もあっと言う間に過ぎたように思う。サラリーマン諸君が今日一日を振り返ってみて短く感じたら結構充実した仕事をこなしたと思って間違いない。やたら長く感じた一日なら、仕事をやらされたと思っているからで問題ありだろう。

貴方の一日はどうでした?残酷なことを聞く。これがまたまた非常に複雑である。めちゃくちゃ忙しくてあっと言う間に時間が過ぎたわけでは無い。時間の割には為した事があまりに少なすぎたの裏返しで、それだけの事で1日が過ぎてしまったという短さである。フリーマンの最後の締めは、何のために人は生きているのか、その理由を探すことこそ生きている理由であると。哲学者の言葉かも知れないが、人生の目的を探すこと、目的を持つことこそ人生であるとも言える。じゃあ貴方の人生の目的はと聞く。残酷、非情な質問である。目的は持っていないが探してはいる、と言い訳をしておこう。



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