太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

温泉旅行顛末

2017-12-28 11:29:50 | 日記

日課にしていたブログを3日ほど休刊。北陸の温泉に夫婦で出掛けるというJRの宣伝にも出てきそうなシニア旅である。新しく開通した新幹線は車内は美しく座席も飛行機のエコノミーより広いくらい足も伸ばせる。この時期だが御用納め前からか乗客は少なく快適であった。初日は少し乗り継いで家内の実家近くまで行った。姉夫婦が迎えに来ており、申し訳ないと思いながらも車で方々連れて行ってくれた。姉夫婦には何年かぶりに会うのだがお互い様ではあるが随分歳をとった感じがした。まずは墓参りを済ませ、日本海へと車を走らせた。何十年も前に同じ様に連れていって貰った記憶がある。この日は強風で時々霰混じりの雪も降り、観光には適さない日であった。それでも打ち寄せる波は如何にも冬の日本海の様相で、海岸沿いの岩礁に当たって跳ね返に波の花も飛び交う。絵に描いたような怖ろしいような荒れる日本海である。何キロも海岸沿いを走るが普段出掛ける遠浅で静かな砂浜が続く海とは大違いである。もしかしたらこれが最後に見る冬の日本海かも知れないと思いつつしばし窓外を眺める。宿泊予定の温泉宿まで送って貰う。

宿は温泉街でも一番立派なホテルである。部屋に通されると5~6人が泊まれる大きな和室が二つ、小間が一つ贅沢な部屋である。夕食は館内のレストランであった。コース料理だったが愈々楽しみにしていたカニのお出ましであると思ったが違った。全ての料理は美しく小皿に盛られ京都の懐石風にて出てくる。ステーキまでも間に含まれていた。TVの旅番組に出て来る座敷膳に並ぶ大きなカニの姿はない。全て小さくほぐされている。ちょっとカニの期待が外れたので家内が別料金のセイコ蟹を注文する。子供の握り拳大で一杯2500円くらいと高価である。大阪なら客と揉めるだろうと思ったが文句は言わない。サイドメニューのビュッへスタイルのコーナーがやたら品数が多く、地元の食材がどれも美味しく調理されている。期待したズワイガニの姿は見られなかったが死ぬほど色んなものを食べた。食後温泉に。大浴場に人影は疎らで貸し切り状態である。しかし、何時もは風呂の目的は暖まると体を洗うという二つしかない為温泉の楽しみ方など知らない。温めるにも限界がありそう長くは浸かっていられない。パンフレットで見たとおりの風呂だと思いこんなものだろうと思っただけである。今回の旅は期待値のハードルはやたら低い。豪華な宿代も金沢までの往復新幹線代も家内が懸賞で当たったペア旅行、タダである。タダには文句のつけようがない。もし、自腹で来ていたなら感激も不満ももっと激しいものになったであろう。

2日目は金沢近郊の名所を訪ねた。城跡は広大で前田の権勢が偲ばれる。藩老の所蔵品を展示していた博物館にも行った。展示品も素晴らしかったが、出口に来場者がサインをする奉加帳のようなものがあり記念かと思い、書いていると見なりの良い言葉使いの綺麗な初老の紳士が遠くからですかと声を掛けて来る。家紋と苗字が同じなので寄って見ましたと言うと、全国からそのような人が来られますと言う。貌を見てビックリ、亡くなった父親とそっくりである。もしかしてと名前を訊くと同じである。多分所蔵品を寄贈して館長か職員になった人なのだろう。叔母から聞いていた家系は若しかしたら本当かも知れないと思った。有名な市場通りにも寄って見た。カニの店も沢山ある。店頭に並ぶTVやパンフで見るようなズワイガニは一杯1~2万円である。宿で姿を見なかったのも頷ける。美味だと言われているセイコ(ここでは香箱蟹と呼ぶ)も大人の握り拳大なら2~3千円、子供大でも1500~2500円くらい。地元だから格別安いというわけではない。一番高いズワイでは一杯45000円のものもあった。途上国なら家族が1カ月食べられるくらいである。思い出ついでにカニを買う事にした。相当贅沢な買い物で勿論タダの範囲ではない。店頭に足が1本もげたものとか所謂キズものが安く並ぶものがあると聞いたが大概売り切れである。立ち寄ったところで無いかと聞くと売り切れたと言う。それなら親指いがいなら1本でも2本でも良いから折って安くしてくれと言うとあんちゃんはポカンとして冗談が通じない。暫くしてそう言う事は出来ませんと答えた。傍にいた人が大阪の突っ込みやなと言う。次に、何軒かカニの店があるけど、ここならという自慢をしてくれ、納得したらもう他の店に足を運ばないと言うと若い兄ちゃんが必死で説明を始める。最初から決めていたのだが、良し分かったとズワイを1、セイコ(香箱ガニ)4杯頼んで宅配にする。2種類のカニだけど同梱しても良いから送料を半額にしてくれというと益々あんちゃんは冗談が分からなくなった。続きは明日としよう。

 



コメントを投稿