相当涼しくなってきた。窓ガラス越しに陽の当たる暖かい場所に寝転ぶと昼寝に入ってしまう。炬燵の中で寝てしまう冬と同じだ。歳が行くとある条件下で意志に関係なく寝てしまう。幼児性退行の一種だろうか。それとも犬や猫の寝落ちのように野生に戻っていくのだろうか。文明人に復帰するためにネットを開いた。
息子が「4cmの針金を5mmずつに切ると何本できますか」という算数のテストで「(式)4cm÷5mm=8 (答)8本」と解答したところ「この式では答えは8になりません」として減点されたという。腑に落ちない母親がSNSに投稿したら相当食いつかれているようだ。またぞろ異論のみ生き甲斐の脳科学者Mが「こういうのや、かけ算の順序問題のニュースを見る度に思うが、小学校の算数の一部は意味不明の『カルト』」と指摘。「こういうケースで『バツ(実際は減点)』をつけるのは子どもの虐待。そもそもペーパーテスト自体が不要とも言える」と批判している。この脳科学者は芸能ネタに食いついたり最近興味の対象が変わったのか点数稼ぎか。頭が良すぎるせいか100手くらい先まで予測して結論を書く。その答えは素人には異論としか感じられない。将棋で言えば先手が歩を突いた後、後手が長考に入っり後手を指す前に参りましたというくらい先読みである。
頭に来た母親も脳科学者も横に置いて考えてみよう。正確に式を書くとしたら4㎝÷5㎜=0.8㎝/㎜となり答えの単位を計算(10㎜/㎜=10)すると8(無次元の「本」)が残り答えは〇なのだろう。しかし小学生では単位の計算は習わず単位を揃えることしか教えないから40mm÷5mmか4㎝÷0.5㎝=8としなければならない。 単位をそろえなかったことが減点の対象になったのだろう。先生は生徒に減点理由をどう説明したのだろう。10m÷2㎏の計算が出来るのはもっと上級に行ってからだ。
M氏は頭がいいのに下らないことに口出しし過ぎのような気がする。ノーベル賞でも狙いに行ったらどうですか。些末な事に口出しするのは頭の体操代わりに食いつく片田舎の初老に任せたらどうです。時間がもったいないように思いますが。