太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

豪雨

2021-08-15 07:40:44 | 日記
 子供の頃は雨雲がすっかり雨になってしまうと雲が無くなって晴れると思っていた。湿気は次々供給され雨は降り続くと分かったのはかなり大きくなってからである。今日本では前線が停滞し次々と南方から湿った空気が供給され、まるで梅雨のような長雨でしかも豪雨である。西日本での川の氾濫は東日本にも移ってきて洪水被害は全国に及んでいる。丁度前線が列島を縦断した形で留まっており雨雲の下の列島の形も見辛い。コロナの脅威は収まっておらず被災地は2重苦である。お盆休みなどと言ってられないだろう。この上は台風や地震などの三重苦、四重苦にならないことを願うばかりである。
 各地の映像を見ると堤防ギリギリのところまで水位が上昇しているのがわかる。経験から毎年のように起こる洪水被害では都度堤防の積み増しや補強を行ってきたが完全には氾濫を防げていない。行政が追いついていないからだろう。その意味で100%自然災害と言えない部分は残る。ハザードマップがあるように被災はある程度予測可能である。国土強靭化などという言葉(だけ?)があったが治水は行政の範囲である。前3000年頃から2500年くらい続いた古代エジプト王国の繁栄はナイル川が氾濫し上流から運んできた沃土が堆積し豊かな穀倉地帯になったからだと言われている。治水が進み洪水が減ったことにより流域の穀倉地帯が減少したことが文明が滅びた一因と言う説もある。紀元前の話である。日本にもエジプトほど広大ではないが三角州と呼ばれる川が運んだ養分が堆積した豊かな穀倉地帯はある。しかし人口が増え、明らかに自然の脅威に曝されている土地にも人は住むようになった。穂を出し始めた田圃も水没しているのだろう。当然国民の命と暮らしを守るためには治水が必要となってくる。
 30年以上この地に住んでいるが洪水とは無縁だったが2019年10月の豪雨で用水路が溢れ取り残された車で死者まで出た。灌漑用の大型の用水路であるが流れなど殆ど無い。この堤防を越流した。今も堤防の嵩上げ工事をやっているが想定外の豪雨など聞き飽きた。100%行政の責任である。灌漑以外に用途は無い用水路である。洪水被害者は夢のマイホームを手に入れた小市民だった。今回の被災地も他人事とは思えない。