太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

多勢に無勢

2021-08-19 07:10:39 | 日記
 議員さんはSNSの投稿に余程注意(勉強)しなければならない。赤羽国交大臣が「臨時国会の開催については、国会が決めることでして、内閣には何の権限もございません。」と発言しツイッター上で猛烈な批判を受けた。憲法第53条には「内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない」と規定されているとの指摘だ。大臣は慌てたか 「内閣は、臨時国会の召集を決定することが“できる”」と綴ったがこれにも異論、参議院の公式サイトでも「・・・内閣は、臨時会を召集しなければならない」と断定されている。 「できる」ではなくて「しなければならない」のである。ただし何時までと言う規定が無いから無期限に延長できるから「ならない」の意味はあまりないが。SNSでの発信はトランプさんのように政治家の存在感を示す上で重要な役割を果たすが一人対その他大勢の知恵と言うことを忘れてはならない。日本では暇な人も多く結構SNSを隈なく見ている。大勢の知恵が集まるから(多分間違った指摘も相当あるのだろうが)それなりの知の塊りとなる。政治家一人の知恵では多勢に無勢である。慎重にならなければならないと言う理由はここにある。
 もし「コロナ禍で通っているジムが閉鎖され運動不足もあり久し振りに家内と近所の公園を散歩した。」とツイートしたら。「世の中大変な時に国会閉会中であっても呑気なことをやっている場合か、自分と家族の健康だけに留意する場合ではないだろう。公僕としての自覚が足りない。」とか「何が運動不足だ、こちとら毎日過酷な肉体労働で散歩するくらいなら寝てる。」とか「まさかSPがついているのではないでしょうね。それも税金ですよ」とか。もし芸能人なら「奥さんと仲直りしたのですか。」とか「稼ぎまくっているのに近所の公園ですか。」などと知恵とは程遠いコメントも寄せられるだろう。もしその辺のオッサンなら(ツイッターのフォロワーなど居ないだろうが)「SNSに投稿するような内容か、お前は有名人ではない。」となるところだ。勿論これは知恵の塊りではないがSNSの怖い所である。「あいうえお」と綴っただけでも異論反論は出て来る。避ける方法はなるべく有名人にならないことくらいしかない。厄介なのは逆張りとか炎上目的の投稿が見分け難いことである。自身?大丈夫永遠に無名である。無名といえば「その肩の無頼のかげや懐手」沢木耕太郎の小説に出て来る父親二郎の句である。沢木は、『無名』の最後を、「もの静かに生き抜いた父の人生こそが「無頼」であったのではないか」と結んでいる。自分の父親と相当被っている。沢木の作品は一時期殆ど読んだ。