昨日のコロナ感染者数は全国で1264人と過去最多であった。どれくらい感染したかとある種興味を持って数字を見る。不謹慎と言われても仕方がない興味である。上がりも下がりも自分には直接関係のない株価を見る興味と同じかも知れない。勿論株価は上がる方が、感染者数は下がる方がよいに決まっているが。ただ数字を眺めているだけで見えてくるものがある。地方への感染拡大である。
人生何度か引っ越しをしたが幸いにも大災害に見舞われたことはない。しかしながら今回ばかりは避けられないかも知れない。わが市もコロナ感染者が少しづつ増えてきた。絶海の孤島の要塞ではないから単なる行政境界である市町村では必ず人の往来はある。これほど強い感染力があればちょっとした隘路があればウィルスは伝ってくる。ここ一年くらいは人に会うことも、電車に乗ることも遠出することも殆ど無い生活を送って来た。意識してというよりそういう生活パターンに入った。手洗い、マスク着用も励行し結構気を付けているつもりだ。もし自分が感染するようなことが有れば日本人の殆どは感染するだろうと思われる生活である。世界の首長では自分は感染しないと思っていたり、感染しても大したことにはならないと豪語している人達は、もし自分が感染して他人に移ることを何とも思わないのだろうか。自分が今一番恐れるのは他人に移しはしないかということである。
コロナ感染は指定感染症となり類型は二類でSARS,NARS,H5N1鳥インフル、H7N9鳥インフルなどと措置は同じである。感染が確認されたら入院や隔離されなければならない。これは法律である。ところが感染症法の解説を読んでみても、自覚症状の無い人をどうするかまでは書いていない。魔女狩りのように怪しげなものを片っ端から捕まえることなどできない。症状がなくても保菌者は感染力があると言われているから残されたのは徹底的に検査をして感染者を洗い出し隔離することである。
何処かの首長のリーダーシップが素晴らしいとか駄目だとか言うのは早計である。今後地方に感染が広がってどこも同じような状況になる可能性もある。勿論日本の場合何処の首長も感染防止に躍起である。苦渋の決断を迫られるというのはこういう時に使われるのだろう。観光立地なのに来訪は控えてとか言わざるを得ないのは売れ筋商品だがもう買ってくれるな、もう作らないと社長が言っているようなものである。コロナに関して首長を評価するのはメディ、特にTVである。首長はそんなこと気にする余裕などない筈である。どの対策が功を奏したか否かもっと先に検証評価すべきである。持ち上げたり腐したり特にワイドショーは罪深い。