太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

何事も億劫に

2020-07-20 07:15:50 | 日記

もしかしたら新しい××症候群かも知れない。長いステイホームやリモートワークが明けてもさあ外に出て元の生活を取り戻そうと言う気にならない。かといって無観客のプロスポーツをTVでも見ながら熱中観戦しようとか長時間掛けてDVDで映画でもともならない。何事をするにも億劫になっているのである。これは今多くの人が感じていることではないだろうか。背景には未だに感染が続くコロナがあるという抑制が働いているのだろうがこれが新しい日常だと思うと将来不安が過る。勿論拙郎のような使い古しは仕方がないが若い人には何とか活気を取り戻して貰いたいものである。

宅内の工事はほぼ終わったが、最初は五徳だけを交換するのかと思っていいたらシステムキッチン、トイレ、洗面所、風呂と周辺壁紙まで交換してしまった。1か月近くかかったがもうリフォームのレベルである。何処にそんなお金がと心配しないでもないがそろそろサマージャンボが当たる筈だから杞憂になるだろう。億単位の当選など望んではいない、万単位なら満足である。ブログに書いた予測が良く当たるので書いてみた。

それにしても30年余外壁とか屋根はメンテしたが内部は始めてである。意外と木造部分は腐りも白アリもなく大丈夫だったようだ。勤めていた頃太陽電池による村落電化を模擬するため木造の高床式東南アジア風の家と中近東を模擬してコンクリート製の密閉度の高い家を建てた。30年近く殆どメンテはしなかったが驚くことに木造の高床式は簀の子状の床板を張ったが腐りもせず新築同然を保った。風通しがよく乾燥したのだろう。ただ雨風が当たる階段や一応防腐材を塗った壁は無残に朽ちた。やはり雨風が当たるところは弱い。一方頑丈そうに見えるコンクリート製の家は床下に雨水が溜まりその上の板張りの床は抜け落ちるくらい腐ってしまった。内部のコンクリート壁も苔は生えるは表面のモルタルは剥げ落ちるはで悲惨な状態になった。日光を遮断して室内を暖めないため窓は小さく換気も不十分だったろう。その窓には簾に水を垂らし換気扇で風を送って気化熱で冷房するクーラーまで取り付けた。実際同じタイプの冷房はネパールガンジのホテルにもあった記憶があるが湿気は半端ない。どちらの家も独立型太陽電池システム(蓄電池付き)で給電した。東南アジア風はDC24V給電で中東風はAC200V(インバータつき)で給電した。その後日本でも系統連系が出来るようになると分かっていたので普通の日本家屋を作って今の住宅用太陽電池を搭載した。最初は逆潮流(系統へ電力を流す)は許可されなかったので逆潮分(余剰分)は本館建屋に流れるようにしてそこで消費し、系統には流れないようにした。丁度太陽電池システムが独立型から系統連系型に入れ替わる時代の話である。家の話に戻ると、日本家屋が一番メンテ不要、次が東南アジア風、次が中近東風であった。やはりその土地の気候風土にあったものが一番だった。家屋の耐久テストをやった訳ではないが建てる場所が中近東だったら結果は当然変わったろう。

その頃中東で大きなプロジェクトの引き合いが何件かあった。ところが砂漠地帯では砂嵐でカバーガラス表面が傷つきスリガラスのようになってしまう、車のナンバープレートの字さえ消えるという話がまことしやかに伝えられてきた。スリガラスになっても80%以上の光は透過するし散乱光でも発電に問題はないのだが。それよりも砂嵐を模擬する実験方法がない。さらに車のプレートは走る度にサンドブラストのようになるから砂嵐とは条件は違い過ぎ参考にならないと思った。さらにさらに砂漠の中にはマイクロウェーブの中継所用電源として太陽電池を何か所も納め、中継所自体が砂に埋もれたと言う話やゲリラに破壊されたということはあったが、スリガラスになったなどは聞いたことがなかった。結局砂嵐対策など思い付かず応札は諦めた。結局、今は昔の話になってしまった。