4連休は雨の連続だったが明けて今日は青空ものぞいている。外出自粛には雨も効果があっただろうし、学校や職場に行かなければならない今日はこの天気である。天の配剤と言うべきだろうか。首都圏で感染拡大したコロナは地方へと広がりを見せている。昨日は全国で835人、特に地方都市大阪141、福岡90、愛知80と東京の239人についでいる。それ以外でも地方都市の増加は顕著である。工業製品が大量生産により大都市から普及し始め徐々に地方へと拡散していく普及曲線に似ている。水面に落ちた水滴が同心円の波紋を広げていくようなものでこれがアベノミクスの成果であればどんなに良かっただろう。人口の密集度合いと人の往来頻度に強い相関を持っていることは明らかだ。たとえ東京が収束に向かっても地方が減少に向かわない限りコロナは収束に向かっているとは言えないだろう。どれだけ地方での拡散が防げるかが今後の課題である。
太陽電池は工業製品だが普及の形は異なっていた。大都市で使い慣れたものが僻地に向かって拡散していくのではなく、送配電網の未整備な僻地と完備された都市の双方向からほぼ同時に普及がスタートした。前者は独立型で後者は系統連系型である。両端からスタートした普及は郊外で出くわす。この場合送電もは届いていないがディーゼル発電機などで電気の供給はできる地域が郊外である。太陽電池か発電機か送電線の延伸か判断の迷う地域ともいえる。昔この普及の様子を絵にしてプレゼンなどで使ったが結構受けは良かった。
まさかコロナで大都市が収束に向かっても再び地方を震源として都市に攻め込むことはないだろうが不気味な感染拡大である。都市と地方の間はまだ対策も講じられるがもし海外からの持ち込みがあると3体問題となり動きは全く読めなくなる。こんな時に支持率5%にも満たない政党同士が合流協議で、しかも党名で揉めているなどというニュースを見ると呆れかえる。今世紀中に政権交代可能な巨大野党など夢のまた夢。全員一度自民党に合流して保守分裂で2大政党を目指すくらいの大胆な方針転換はないのだろうか。未だに緊張感のためには捻じれてこそ国会を信奉する超少数国民がここに居る。