太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

何処まで知れば良いのか

2016-11-09 09:23:36 | 社会観察

昨日、今日のニュースは、博多駅前の道路大陥没、アメリカ大統領選の行方、韓国大統領周辺の疑惑の数々である。つい先日までの豊洲移転問題やオリンピック施設についてはやや影が薄くなりかけている。それぞれの事案(事件の前段階?)の関係者にとっては解決に至るまで何より重要な問題として続いていくのであろうが、殆どの人にとっては深刻な興味ある話題とは思っても長続きしない。次々現れる事案が過去として薄らいで行く。目の前に転がって来たボールにバクッと噛みつく犬のようなもので、新しいボールが来ればそちらに興味を示す。

TVやインターネット、新聞などの情報源が無かった江戸時代では情報は可也狭い範囲に閉じ込められていたろう。ただ、身の回りの出来事なら向こう三軒両隣の夫婦喧嘩の言い争いのセリフまで覚えて決着まで興味深々だったろう。狭くて深い情報である。歳が行くに従って増える一方の情報源を整理しないと何が重要でこれは受け流すという作業が難しくなる。退職すると、人間関係や仕事に関する情報は極端に少なくなるが、一方で情報を集める時間だけはたっぷり出来てしまう。何時までもボールに噛みつく性格を直さないと人生の後半がボヤケテしまう心配がある。一生を掛けて追い続けたいテーマはあるか、それは偉そうに書いている太陽光発電に関することではないかと言われるかも知れない。希望ではあるが確固たる自信は無い。

もし今宇宙人が攻めてきたら多分一生忘れる事ができない一大テーマ(命題)になる。何百光年も旅する連中である。数億年前に地球や火星にやってきて痕跡を残したとしても不思議ではない。今地球にやってきても彼ら彼女らにとっては、またちょっと行ってみようかくらいの時間感覚の可能性もある。宇宙戦争は地球をそれこそ一丸化する。地域で争ったりスキャンダルを探し求める余裕など無い。空を見上げれば巨大な宇宙船が浮かんでおり、地球上のあらゆる事を矮小化する。私はその時地球を救うための人質に志願する。光に吸い込まれながら上だけ見て出掛けるから家族と涙の別れなどしない。ただ、昨日剪定し過ぎて柿の木が枯れたとしても決してお前のせいだなどとは言わない。宇宙船が太陽の光を遮って枯れてしまったと優しいメッセージを送るつもりだ。問題は宇宙船から送るメッセージは全てが暗号化されるため、家内にはその優しさが理解できないだろうと言う心配はある。

(42)・・・

三原ひとみが1週間の休暇を取る事になった。吉沢のところにやって来て「明日から1週間お休みを頂きます。やっぱりアメリカに行ってこようと思っています。色々とお世話になりました。」とまるで退職をするかのような挨拶をして来た。吉沢は「何にもお世話なんかしていないし、まるで辞めるような挨拶だけどちゃんと笑顔で出て来てよ。」と返した。三原ひとみの顔には何だか覚悟のようなものが見て取れたので「何があっても。」と付け加えた。三原ひとみの方も吉沢の心配の意味は分かっていた。「まるで父親のようなことを言うんですね、もう子供ではないので大丈夫ですよ。」とまるで父親に言いたかったようなセリフを残して部屋を出て行った。吉沢にはアメリカで彼女の身に起こることは想像できた。理由も言わずにアメリカに行ってしまった男である。もし三原ひとみと真剣に将来のことを考えているならそれなりの理由を彼女に告げて行くであろう。この事は三原ひとみの方が余程分かっていた。それでも行って確かめないと諦めがつかないのも事実であった。1週間は瞬く間に過ぎ、三原ひとみも出社しているようであった。吉沢は砥粒事業部長の話もあり、この件は終わりにしようと考えていた。三原ひとみから吉沢に電話が掛ってきた。「笑顔かどうか分からないけど一度お話がしたいんですけど。」と言って来た。三原ひとみからの電話だということは斎藤にも分かった。ただ、二人の会話までは分らなかった。

(そろそろ最終章に向かいます)