昔の喫茶店はチャーハンとはいいませんでした。
関西では喫茶店のものは ピラフか焼きめしです。
この店は焼きめしでした。
チャーハンと同じものだと言う人もいますが、違いはあります。
喫茶店での焼きめしは 中華のチャーハンのような 脂っこいものではありません。またネギは使わず玉ねぎ 肉は主にハムを使います。卵でご飯をコーティングしません。
卵は無し或いは具になります。パラパラではなくしっとり系です。
料理の完成度は中華のチャーハンの方が上ですが、焼きめしのさっぱりした味も捨てがたいです。
でも最近区別がつかなくなっています。
先に玉ねぎ エビや 人参の細切れなどを炒めて 水分が飛んだら ご飯を炒めて塩 胡椒 醤油かウスターソースで仕上げます。
最近は技術の伝承が行われず、老いたマスターのところしか作りません。
伝統のあるお店でも 若いマスターのところは中華式チャーハンが出てきます。
喫茶店式焼きめしは 亜流なのですが 懐かしい昭和の味なのです。
私は忘れていました。