カメラ事業から撤退した京セラのカメラ
短い間のカメラ事業でしたが 電子カメラに強い旧ヤシカの技術者や
京セラの高い電子技術と カールツアイスの光学技術が合体し
他社にはない優れたカメラが多くつくられました
フィルムからデジタルへの移行期という 大変革に翻弄され たいへんだったと想像されます
このカメラもユニークなカメラです
上から覗くウエストレベルファインダーが付いています
構図を決めるプリズムだけの何の仕掛けもないものですが 既存のメーカーが
考えない柔軟な発想がみられますね しかも日常生活防水
レンズは他社よりひとつ頭が抜けた写りの良いもの
天下のCarl Zeiss T* Tessar がついています
F値は(35mm3.5)と大人しいですが 鮮やかな色やシャープな画像は
伝統の切れ味のあるもの
操作系もわかりやすく確実に作動するし シンプルです
最初の頃の京セラのカメラは 見かけは大人しく質感も乏しいのに
写してみると驚きの高画質という面白いカメラが多かったのです
後になって Tシリーズや一眼レフみたいに 見かけも写りもりっぱなブランドカメラに変貌してゆきます
評価は様々ですが 私は最初の頃の「羊の皮を被ったオオカミ」みたいなカメラが
楽しくて大好きです
このシリーズは この前のモデル 見かけはもっとダサダサなTスクープ(かなり面白い)
とか Tプルーフの後継機Tスリムや Tズームなどユニークなカメラが作られましたが
どれもよく写ります
あ このカメラも骨董朝市でワンコインでした(買って帰って掃除したら 完調で動き出しました)