10月7日(月)、今日は珍しくいつもと異なる作業を行いました。奥さん(Eさん)が主な担当になっているらしいのですが、庭に新たな畑を作るのです。これはフランス人カップルの二人と私、それにEさんの4人で行うことになったのです。
この畑は自家栽培用としては参考になるものではないかと思います。一番の特徴は作業位置です。立ち作業の格好で作業できるので、農作業としては楽ではないかと思われます。次は、木製の廃材パレットを利用していることでしょう。それを枠にして高さがおよそ80cmぐらいの長い「島」のような形状の畑にしているのです。百聞は一見に如かずで写真を先に見て下さい。
(写真: 半分ぐらい出来上がった状態)
例えば、最初にパレットを6枚使って枠を作ります。木製パレットには隙間があるのでそこから土が流出しないように、透水性のあるシートをその枠の内側に敷き詰めます。木枠への固定はホッチキスのような釘を専用の工具でパチンパチンと打って行くだけです。ここまでできれば後は枠の内側に土を入れるだけですが、この農家の場合はマッシュルーム栽培で不要になった菌床が乾燥して保存してあるので、下半分はその菌床を土の代わりとして入れて行きます。その上は庭に作ってあるコンポストから堆肥を運び入れるのです。
(写真: ブロック状のものは乾燥した菌床)
ちなみに、そのコンポストは枠で囲われたようなものではなく、庭の隅に小山のように作られているのです。恐らく年単位ぐらいでその小山をシフトしているのです。肉類を除く野菜中心の残材やマッシュルームの不要部分、葉っぱや草等が主な原料(?)になっています。十分に発酵・分解したものは土に近い状態になっており、それを新しい木枠の畑に投入して行くのでした。
(写真: 庭の隅にあるコンポストの小山)
既に1列目は完成して畑として使われており、私たちが新に作るのは2列目となるのでした。ここには自家用の野菜が植えられる筈です。このハイポジション作業の島型畑はグッドアイディアだと思います。種蒔きや定植、追肥、草取り、収穫等、いずれの作業においても腰をかがめることはほぼ不要なのです。
私の知人が言っていたことがあります。かつて、イチゴ栽培を大々的にやっていたのですが、その農作業たるや「殺人的」であったと。つまり通常の畑の状態で栽培すると、苗を定植したり、イチゴを選別して収穫する際にも、しゃがみ込んでの長時間の作業を強いられることになり、それは過酷な労働であったと聞かされました。
そうしたことを考えると、この廃材パレットを利用した島型畑は実にすばらしいと思うのです。但し、自家用栽培が中心の規模であれば実現は比較的容易と思いますが、販売目的で大々的に栽培する向きには合わない方法かと思います。それにしても、近在の地域が商圏で、いわゆる一定の地域内での地産地消を想定した規模の有機農法等を目指す場合は、これに類似した方法でもよいのではないかと思うのです。
この作業は後日も続けられ、1列目と同様の長さにまで2列目も完成したのです。
(写真: 完成した2列目)
さて、この日の夕方は10月末からのドイツ国内移動のための列車チケットを購入しに行きました。ラーデンの街中にあるチケットセンターで買います。移動ルートは以下を決めました。最初はラーデンから北方のブレーメン(3泊)へ、そしてさらに北方のリューベック(3泊)へ。最後はドイツ中部にあるフランクフルト(3泊)へ向うルートです。これらの列車はインターネット上のドイツ鉄道(DB)のサイトで全て調べることができるので、時刻も列車名も、そして料金も予めわかるようになっています。
(写真: ラーデンのチケットセンター)
日時や発駅、目的地等をメモしたものをチケットセンターの係りに見せてチケットの購入です。15分ぐらいで全て発券してくれました。しかも驚いたのは、私の事前の試算では170ユーロぐらいになるのですが、なんと92ユーロで済んでしまったことです。利用の3週間ぐらい前での発券と言うこともあったのかも知れませんが、その安さに驚きました。
この農場での生活も残り3週間ほどになってきました。一生に何度も経験できることではないので有意義に過ごして行きたいと改めて考えていました。
~続く~
この畑は自家栽培用としては参考になるものではないかと思います。一番の特徴は作業位置です。立ち作業の格好で作業できるので、農作業としては楽ではないかと思われます。次は、木製の廃材パレットを利用していることでしょう。それを枠にして高さがおよそ80cmぐらいの長い「島」のような形状の畑にしているのです。百聞は一見に如かずで写真を先に見て下さい。
(写真: 半分ぐらい出来上がった状態)
例えば、最初にパレットを6枚使って枠を作ります。木製パレットには隙間があるのでそこから土が流出しないように、透水性のあるシートをその枠の内側に敷き詰めます。木枠への固定はホッチキスのような釘を専用の工具でパチンパチンと打って行くだけです。ここまでできれば後は枠の内側に土を入れるだけですが、この農家の場合はマッシュルーム栽培で不要になった菌床が乾燥して保存してあるので、下半分はその菌床を土の代わりとして入れて行きます。その上は庭に作ってあるコンポストから堆肥を運び入れるのです。
(写真: ブロック状のものは乾燥した菌床)
ちなみに、そのコンポストは枠で囲われたようなものではなく、庭の隅に小山のように作られているのです。恐らく年単位ぐらいでその小山をシフトしているのです。肉類を除く野菜中心の残材やマッシュルームの不要部分、葉っぱや草等が主な原料(?)になっています。十分に発酵・分解したものは土に近い状態になっており、それを新しい木枠の畑に投入して行くのでした。
(写真: 庭の隅にあるコンポストの小山)
既に1列目は完成して畑として使われており、私たちが新に作るのは2列目となるのでした。ここには自家用の野菜が植えられる筈です。このハイポジション作業の島型畑はグッドアイディアだと思います。種蒔きや定植、追肥、草取り、収穫等、いずれの作業においても腰をかがめることはほぼ不要なのです。
私の知人が言っていたことがあります。かつて、イチゴ栽培を大々的にやっていたのですが、その農作業たるや「殺人的」であったと。つまり通常の畑の状態で栽培すると、苗を定植したり、イチゴを選別して収穫する際にも、しゃがみ込んでの長時間の作業を強いられることになり、それは過酷な労働であったと聞かされました。
そうしたことを考えると、この廃材パレットを利用した島型畑は実にすばらしいと思うのです。但し、自家用栽培が中心の規模であれば実現は比較的容易と思いますが、販売目的で大々的に栽培する向きには合わない方法かと思います。それにしても、近在の地域が商圏で、いわゆる一定の地域内での地産地消を想定した規模の有機農法等を目指す場合は、これに類似した方法でもよいのではないかと思うのです。
この作業は後日も続けられ、1列目と同様の長さにまで2列目も完成したのです。
(写真: 完成した2列目)
さて、この日の夕方は10月末からのドイツ国内移動のための列車チケットを購入しに行きました。ラーデンの街中にあるチケットセンターで買います。移動ルートは以下を決めました。最初はラーデンから北方のブレーメン(3泊)へ、そしてさらに北方のリューベック(3泊)へ。最後はドイツ中部にあるフランクフルト(3泊)へ向うルートです。これらの列車はインターネット上のドイツ鉄道(DB)のサイトで全て調べることができるので、時刻も列車名も、そして料金も予めわかるようになっています。
(写真: ラーデンのチケットセンター)
日時や発駅、目的地等をメモしたものをチケットセンターの係りに見せてチケットの購入です。15分ぐらいで全て発券してくれました。しかも驚いたのは、私の事前の試算では170ユーロぐらいになるのですが、なんと92ユーロで済んでしまったことです。利用の3週間ぐらい前での発券と言うこともあったのかも知れませんが、その安さに驚きました。
この農場での生活も残り3週間ほどになってきました。一生に何度も経験できることではないので有意義に過ごして行きたいと改めて考えていました。
~続く~