世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

人間の姿

2018-01-17 04:19:10 | 黄昏美術館


ウジェーヌ・ヤンソン


スウェーデンの画家らしい。

人間の男の肉体に、何の改造もしなかったらこうなるという絵である。

少年のように見えるが、大人だ。要するに小さい。筋肉もそれほどなく、腹筋も割れていない。なまっちろく、女っぽく、それほど男性的に発達しない。性器は色が黒く大きく発達する。

人類の男の業が、普通に現れると、こういう感じになるという肉体である。

女性に傲慢にふるまってきた男は、だいたいが女性より小さくなってしまうのだ。女性を見上げてしまうような小さい男になるのである。筋力もそれほど強くなく、暴力をふるうのに臆病になるほどである。全体的に弱弱しく、男性的意志を感じない。

これではとても女にもてないので、痛い男は肉体に改造を施し、足を伸ばしたり、盗んだ筋肉をつけて胸を厚くしたりするのだ。そして筋骨隆々の美しい男性的肉体を作ったりする。

ところがそういう勇ましい肉体をしていながら、やっていることは女の尻を追いかけることくらいなのである。男らしいことなどしない。ただ、群れて人間の悪口を言うことが関の山だ。

そういう男は実際はこういう小さい肉体をしているのである。弱気だからこうなるのだ。

性器ばかりが大きく、ひどい性欲に苦しんでいることを表している。

このように、人間の肉体は、人間の心そのものを表すものなのである。






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