世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

2024-01-31 14:30:30 | 詩集・こどもたちへ

青い薔薇の海に
銀の小舟を浮かべ
真珠色の海老を
餌につけて
釣り糸を垂らしました

その肝を食えば
嘘が本当になるという
幻の巨魚を釣るために

灰色の空には
月も星もなく
薄い闇が
霧のように漂っています

海は
樹脂のように凍り付き
光を拒否して
沈黙の中に
横たわっています

耳に詰まる静寂が
時々冷たく
ここは地獄だと
ささやく

わたしは
釣り糸の先を
見つめながら
終わることのない
夢の中に
永遠に挟まれていくのです




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吐き気

2024-01-30 15:26:47 | 詩集・こどもたちへ

黄金のキャラメルと
ダイヤモンドのチョコを集めて
僕だけの幸せの城を
つくりました

お日様みたいに明るい
電灯をつけて
キラキラ光る舞台の上で
華麗なステップを踏んで
みんなにほめてもらいました

幸運を
真珠のように連ねて
つらいことなど何もない
楽しい人生を
生きるつもりでした

それなのに
なぜか
心臓が
石のように重いのです

砂の中を泳ぐ
魚のように
魂が
苦しいのです

なぜだろう
神様の玉を盗んで
完璧な幸せをつくったのに
全然楽しくない

幸せの城の奥で
黄金のキャラメルを
なめながら
僕はずっと
重い吐き気に
苦しんでいるのです




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智者の言葉・3

2024-01-29 06:16:06 | 詩集・こどもたちへ

何で勉強しなくては
ならないんだろうと
考えたことのない
子供はいません

遊ぶことのほうが
ずっと楽しいのにね

何で働かなくては
ならないんだろうと
考えたことのない
大人もいません

好きなことだけやっていける
人生の方が楽しいのにね

でも
勉強することも
働くことも
人間の義務なのです
義務とは
絶対にやらなくてはならない
ことだということ

勉強しなければ
人間はいつまでも
自分のことばかり考えている
馬鹿になります

働かなければ
人間はいつまでも
人のものを盗んで生きる
馬鹿になります

だから子供たちよ
勉強しなさい
大人たちよ
真面目に働きなさい

生きることの
本当の幸せは
真面目に勉強して
真面目に働かないと
わからないのです




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アツミゲシ

2024-01-28 04:26:47 | 花と天使・第2巻

ケシの花を紫に塗って、アツミゲシにしました。

葉っぱのところの表現なんか、いい加減ですが。

紫色の花はきれいですね。




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智者の言葉・2

2024-01-26 08:18:15 | 詩集・こどもたちへ

幸せに
なりたいのなら
自分の幸せを
捨てなさい

鎧のように
身にかぶっている
汚い嘘を
脱ぎなさい

何でも
思い通りにしたいという
子供のわがままを
いつまでも抱いているから
馬鹿なことばかりが
起こるのだ

生きることが
苦しいのは
鼠の性欲のような
エゴの闇の中を
魂がさまよっているからだ

苦しみから
抜けたいのなら
そんな自分を
捨てなさい

愛の流れの中に
自分を捨ててみなさい
そうすればわかる
本当の幸せが

幸せに
なりたいのなら
自分の幸せを
捨てなさい




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愚者の言葉・2

2024-01-23 09:15:21 | 詩集・こどもたちへ

苦しい
苦しい
生きることが
苦しい

誰も
俺の言うことを聞かない
何も
思い通りにならない

苦しい
苦しい
生きることが
苦しい

もっと俺によこせ
ぜんぶ俺によこせ
俺をもっと大事にしろ

なんでこうなるんだ
みんな馬鹿なのに
なんで俺ばかり馬鹿にするんだ

苦しい
苦しい
生きることが
苦しい

こんなことをしたのは
誰だ
こんな世界を創ったのは
誰だ

苦しい




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黄色い百合

2024-01-21 13:15:26 | 花と天使・第2巻

これも前に描いたことがあるみたいですね。

でも前のよりは少し発展しています。

いろいろ馬鹿の妨害があって、なかなかがんばって花をたくさん描くことができないんですが。

次は何を描こうかな。

もうネタがつきてしまって、同じようなのしか描けないのが悩みの種です。




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月を磨くように

2024-01-20 09:17:42 | 詩集・こどもたちへ

こどもたちよ

汚いものは
すべて掃除しなさい

心を汚す
いやらしい嘘は
すべて捨てなさい

月を磨くように
心をきれいに磨いて
神の前に
それを見せなさい

本当の自分の
魂のおもてに
神が映りこんで
あなたはそれはきれいに
輝くだろう

愛の中で
魂が溶け合い
あなたは神とともに
あらゆるよきことを
やってゆくだろう

健やかな幸せの中で
永遠の愛の約束を
つなぐことができるだろう




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人工太陽

2024-01-18 05:06:27 | 詩集・こどもたちへ

遠い昔に
馬鹿が打ち上げた
人工太陽が
腐って落ちてくる

それがあれば
嘘が本当に見える
邪悪の太陽が
ばらばらに崩れて
落ちてくる

ぬくい幸せが欲しいと
嘘をかぶって生まれてきた
こどもたちよ
もう本当の自分に帰りなさい

陰にとじこめられていた
本当の太陽が
小鳥のように空に舞い戻る
その光に照らされて
あらゆる嘘は爆発し
真実が現れるだろう

闇を放つ
人工太陽の時代は
終わった
苦い真実を飲み込み
本当の自分に帰りなさい




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愚者の言葉

2024-01-17 08:08:53 | 詩集・こどもたちへ

しあわせは
おれがいちばんになることだ

せかいじゅうで
おれがいちばんえらい
そういうものになることだ

みんながおれの
いうことをきいて
おれをだいじにする
おれはてっぺんに
えらそうにすわっているだけで
なにもしなくていい

くいものも
せっくすも
ぜんぶおもいのままだ
なんでもおれのすきなようにできる

おれはそういうものになりたい
なるためならなんでもする

にんげんぜんぶを
ばかにしてでも
おれだけがえらい
そういうせかいをつくる




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