やあこれは勇猛ですね。わたしにしては珍しい絵を選んでみました。もちろん戦艦大和を描いた絵です。
わたしたちは常にいろんな絵を捜しています。アルヤは印象的な女性の絵を探していますし、ベネトナシュはおもしろい動物の絵を、彼は天使の絵を捜しています。その最中で、わたしが好きそうな絵を見つけたら、とっておいてくれと頼んであるのです。
わたしも毎回絵を掲げてエッセイを書いていますが、じつは多くは自分で絵を選んでいるのではありません。他の仲間がわたしの趣味を考えて、これはスピカが好きそうだととっておいてくれるのです。それでわたしは、その絵についてエッセイを書くわけですが。
なぜかその中にこんなのが入っていたわけです。なぜこんなのがあるのか。選んだ仲間に聞いてみたいところだが、当人が今ここにいないのでわかりません。
大和と聞くと、宇宙戦艦ヤマトを思い出しますね。あれは本当は、霊的世界からの盗作なのだが、作品自体のテーマはなかなかよいと思っています。滅びに瀕した地球を救いたいという、美しい女性の言葉を信じて、男たちが船を作って救いの方法をとりにゆく。実に美しい。
旅は苦しい戦いの連続だ。いつでも邪魔する馬鹿が真実の人間を苦しめる。どんな悲劇も矛盾も耐えていかねばならない。信じる心を貫いて、真実の愛を歌う永遠の女性の星を目指すのだ。
馬鹿なことだとは言ってはいけませんよ。本当に、女性というのは、男よりもずっと高い真実を知っているものなのです。どこに行けば、何をすれば、本当にいいことになるか、男よりも女性の方が、いいことを知っているのです。
そういう女性には、一番大事な時には、男は頭を下げねばならないのです。それができてこそ、男はまことに高いものになれる。いやだと思っていては永遠に美しい男には慣れません。
わたしは、イスカンダルのスターシァ。
ヤマトのみなさん、ようこそいらっしゃいました。
かのじょが昔、ミクシィでこの言葉を引用していましたね。あなたがたがかのじょの真実を信じて、頭を下げて教えを乞うことができるほど、成長していれば、あんなことにはならなかったのです。
わたしは、愛の真実に根をはり、まっすぐに神の天にのびる樹木だ。
曲がることができない。
かわいいでしょう。愛おしいでしょう。今になればわかる。どれだけ愛していたかが。
あれほど何度も、人類を救いたいのだと言っていたのに、誰も信じなかったから、こうなった。
本当の世界では、ヤマトはスターシァの言葉など信じず、最後まで何もしなかったのです。