春は来てあなさくらぎの照り映えてふるさとを見るあけぼのの空
白雲の白きにまがふうすべにのさかりの春にあまつ日の照る
みみなぐささにはのすみにのび出でてちひさくしろき星光かな
光降る春のしじまにまどろみのあはき夢見したまゆらの恋
愛情のふりをしていふ空言の空のやかんのごとくつめたき
やさしさは自分を守るためのうそばれたらこまるほんねのほんね
患者より大事な医者のメンツかな誤診ごまかす小技は名医
本当のことを言われて馬鹿になりだれかのせいにして逃げる人
ぬばたまの夜空の星をみがきみてひとりの部屋にともしてみたり
奥山の石工の胸に咲く百合の深き眠りをとほく見る人
さくら花さかりの春にあふれ咲き光も風も心にぞとく
何を見てわづかにゑまふ昼の月
すみれ草あをきいさめをうたひつつみちのべにさくしづかなる風
病棟の窓に見る山朝来る
いざよひて窓に明るき夜半の月
うそばかりついておのれにかへる時たれをうらむか凡庸の人
おのが身の馬鹿さ加減もわからずてたまる借金苦しかりけれ
子育ての苦きをたへてくれるのは親ばかりとぞおもふべきなる
出ぬ月を待たむここちも月夜かな
面倒な仕事は全部ひとまかせいばってりゃいいバカ殿社長