世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

疑惑の目

2017-07-31 04:18:26 | 黄昏美術館


アリス・レゲット


アメリカの画家らしい。犬の目がそのままあっけらかんと描かれている。見たものをそのまま描いたのだろう。

最近、犬がこのような目をして人間を見ていることが多い。気づいている者もいるだろう。

昔の犬を描いた絵などと比べてみなさい。明らかに何かが違う。昔の絵に描かれた絵の中の犬は、無心に人間を慕っている。だが最近の犬は、このように、人間を疑惑の目で見ているのである。

彼らの目には、人間が何かおかしなものに見えているのだ。

自分たちが昔から知っている人間ではないと、彼らの目は言っているのである。

現代の人間は、本当の自分から逃げるために、自分を改造しすぎているのだ。まるでロボットかサイボーグのように、いろいろなものを付け加えて、全く本来の人間の姿からはかけ離れたものになっているのである。

故に、人間の一番近くいる彼らが、疑惑の目で人間を見るようになったのだ。

もちろん彼らは人間を裏切りはしない。馬鹿なことをしはしない。犬として、人間のためにできることはしてくれるだろう。だが、人間がいつまでも今のまま、本当の自分から逃げ続けていれば、彼らは何かを決断するかもしれない。

自然の神は、不思議な手を持っている。

犬たちが、もうだめだと思ったとき、彼らを人間から離していく運命を、不思議な手で作るのだ。

彼らは、もしかしたらもう、人間から離れていくかもしれない。






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緑の鹿

2017-07-30 04:16:53 | 花と天使・第2巻


花の枝角をした緑色の鹿です。

薄紅色の薔薇の花をつけています。

この色の名前は、カメオピンクというのですよ。とてもきれいな薄紅色です。

薄紅色にもいろいろありますね。

ちなみに、真実の天使の羽に使っている薄紅色は、アーモンドピンクです。

似てるけど、微妙に違います。






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金の竜

2017-07-29 04:18:15 | 花と天使・第2巻


金色の色鉛筆で竜を描いてみたくて描きました。花も降らせました。

金色の色鉛筆はいろいろ重宝しています。

いろいろありますが、ファーバーカステルの金色がとても品が良くていいですね。

おもしろいので、いろいろな色鉛筆を集めてみようと思っています。






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蝶を追いかける天使

2017-07-28 04:22:02 | 花と天使・第2巻


またポーズを変えてみました。かわいいですね。

真実の天使は白いちょうちょを追いかけています。

こんな無邪気なことができる天使はかのじょだけです。






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ユニコーンに乗る天使

2017-07-27 04:17:39 | 花と天使・第2巻


いつも同じポーズでは何なので、たまにはと少し変えてみました。

ユニコーンは自己存在の唯一性の象徴です。

清らかな乙女にはよってくるそうだが、背に乗るのを許してもらえるのはまれでしょうね。






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歌詠みの歌

2017-07-26 04:18:30 | 歌集・こてふらん

うたびとはまことをこめてくるめかし玉と香をそへ花籠にもれ

ぬばたまの闇夜に星も見えぬなら身を歌人と名乗るは罪ぞ

うたびとは神のまなこをくもらするうたをかけらもよみてはならぬ

まよひなきまなこをもちてうたびとはまことのにはの花のみをつめ

うたびとは飛ぶ目凝る夢とはの露かひごの内の望月も見よ

生き方と歌のあはぬのうたびとはすべて嘘とぞおもへ人の世

歌詠みは見えぬ花こそ見むとせめ見ゆる花にも見えぬ時あり

うたびとはうた詠むことをほまれとし読まれて衒ふあほうとなるな

恋歌はのりとわざとをととのへて品よくうたへ荒れてはならぬ

やそ神のうれひの水にすむ魚をかひつつ常のならひをうたへ

凡庸はわれのつとめを怠りて気障にのがるる下手といふべき

うたよみは鶴ばねの鵜をすがみつつあはれを知りてまことを見抜け

歌詠みは露の照りをぞ心にてとりてうたへば玉となすらむ

歌詠みは御国のそらとわがうたをちぎりもなきというてはならぬ

うたびとは花につかへて露の間もまことのわれを去りてはならぬ

露とのみおもひし人の短夜にとはの玉みむうたびとならむ

うたびとはよろづの色をとりそろへとはののりにてうるはしくよめ

いしくれに落つるかげをぞ玉と見て神のさかひをこえてはならぬ

うたびとはくだらぬ歌をなうたひそ馬鹿の憂き世はそろそろしめよ

うたびとは高きこころをとはむとて花と技とをつむものであれ

わがうたをたかめむとせばいにしへのひとにもならへわざとこころを






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ガブリエル

2017-07-25 04:18:17 | 花と天使・第2巻


伝統的な図を描いてみました。受胎告知の天使です。

バックが灰色なのは、室内だからなのです。






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愛なんかいやだ

2017-07-24 04:17:21 | 詩集・絹の鎖

愛なんかいやだ
愛なんかいやだ
おれは永遠に
愛さない

きれいな女なんていやだ
きれいな女なんていやだ
好きになんかならない
セックスをしたら捨てればいいんだ
あんなものに
思い通りにされるのはいやだ

気持ちいいことするのに
女にやってもらわなきゃならないのが
いやなんだ
てんしみたいにきれいに
おれのためにやってくれるのが
いやなんだ
あんなもの
馬鹿になればいい

おれはいやなんだ
愛なんかいやなんだ
そんなことすれば
みんなにやなことされる
馬鹿なんだよ
愛なんて

そんなことばっかりで
ずっとやってたら
とうとう神さまに言われたんだ
永遠に
おまえだけは
愛するのはいやだと





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2017-07-23 04:18:25 | 黄昏美術館


ダリア・ペトリッリ


イタリアのイラストレーターらしい。

恐ろしい絵だね。女性の背中に目があり、それがこちらを凝視している。

女性は完璧なまでのスタイルをしている。服も容貌も理想的だ。だがそれはどこか、男が押し付ける女のイメージを完璧に着せられているという感がないでもない。

男が好きな女の姿を、完璧に演じさせられている。美しいが表情は硬い。この女性の中に、一体何がいるのかと、そういうことを感じさせる絵である。

本来の自分でいることを許されない。お仕着せの女性の姿を着せられて、アンドロイドのように男の言うことを聞かねばならない。

画家は女性だが、おそらくそういう生き方をさせられてきたか、そういう生き方をさせられている女性を間近にみてきたのだろう。

背中に発生した獣の目は、恐ろしい拒否を現している。

こんな生き方は二度といやだと。

この目は言っている。






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金の薔薇銀の薔薇

2017-07-22 04:17:26 | 花と天使・第2巻


金色と銀色の色鉛筆を活用してみました。

スキャンすると黄色にしか見えませんが、原画はきれいなはちみつ色ですよ。

月夜に咲くときれいですね。






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