世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

薔薇の衣

2017-02-28 04:21:07 | 花と天使・第2巻


天使の服に、赤い薔薇をたくさん描いてみました。

あたたかそうでいいですね。

まわりにたくさん花を描くのもいいが、服の模様にしてしまうと、またおもしろい絵ができそうです。

しばらくこのシリーズで描いてみましょう。






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中国の子供たち

2017-02-27 04:24:17 | 黄昏美術館


蔡亮

原題不明


これもプロパガンダ用か、何かの挿絵に使用されたものであろう。毛沢東に似た壮年の男に、馬鹿じみた子供が楽しそうな芝居をして寄り添っている。

馬鹿な大人は、子供が大人の言いつけを守っているわけを知るまい。馬鹿だからいうことをきくと思っている。だがこういう子供は、実は大人を馬鹿にしているのだ。

大人の望む通り、純真でおちゃめな目をして、素直でものわかりのいい、よい子の芝居をしていれば、おもしろいおもちゃや、甘いお菓子を好きなだけもらえると思っているのである。

阿呆は大人の方なのだ。

自分でやることを教えねばならないのに、大人や、大きな権力におもねれば、人生が楽に運べるということを、中国人はこうして子供に教え続けているのである。






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スターリンの幻想

2017-02-26 04:17:32 | 黄昏美術館


アレクサンドル・ラクチオノフ


プロパガンダ用に制作されたものであろう。実に男らしく描かれているが、目に人格を感じないことに気付くものは鋭い。

本霊がほとんど活動していないからだ。

この人間は、自分だけを偉くしたいという自己存在の幼期の幻影に取りつかれた若い霊魂を中心にして、多くの暗愚の霊が総勢で動かしているという例なのである。

阿呆がきついことをしたいばかりに作った幻影だ。世界征服という馬鹿みたいな夢を持っているが、それを夢見ている人間そのものが、幻影なのである。

いもしない馬鹿なのだ。

存在すること自体が、歪みなのである。

人間性の復興を歌ったルネサンスから発した絵画技術を、これはみごとに、馬鹿のエゴのために奴隷のように使役しているのである。






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ヒトラーの暴走

2017-02-25 04:18:45 | 黄昏美術館


ボリス・アルツィバシェフ

原題不明


ウクライナ生まれのアメリカの画家であるらしい。経歴は不明だが、画風や年代からすると、ナチスについて異様に痛い感情を持っているらしい。

カギ十字の紋章があちこちに蜘蛛のように描かれている。まるでヒトラーのエゴが幻影のようにあちこちにむさぼりついているという感じだ。

第二次大戦中に描かれたものであろう。

20世紀は人類戦争の時代と言ってもよかった。人類のエゴが、まさに人類史最大の規模でぶつかり合ったのだ。兵器も技術も殺戮の陰惨さも最高のレヴェルに達した。人類は、人類の、最も醜い姿を見た。

嫌らしいことをしてもいいんだという、暗愚の響きが、文明の縛りを離れて、虫のように這いだし、世界を暴れまわったのだ。

嫌な奴は殺してしまえ。俺の言うことを聞かないやつには、生きることを許さない。世界はみな、おれのものなのだ。

馬鹿の究極の願望だ。あらゆるものを自分の思い通りにするために、武器と傀儡で人類を滅ぼそうとする。

それを冷徹に見ていた魂が、これを表現したのであろう。






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木蓮と月

2017-02-24 04:24:07 | 花と天使・第2巻


いつもは雲の上に乗っていますが、今回は月に乗せてみました。

薔薇のオルゴールに出てきた、オリヴィエが乗っている月の船がモデルです。

木蓮の花を描いてみました。月と言えば桂ですが、白い木蓮の方が、かのじょに似合っているような気がしたのです。






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人間の目をした猿

2017-02-23 04:34:34 | 黄昏美術館


ガブリエル・コルネリウス・フォン・マックス

原題「3匹の猿」


19世紀の画家だが、おもしろいので採用してみた。

ココシュカの絵と比べてみればまた面白い。

猿の形をしているが、目つきや表情が人間の雰囲気を醸し出している。まだ動物の段階にいる猿にはない、馬鹿が見えてきている。

いやなことをしているという、匂いがする。人の前では何もできない弱い猿の振りをしているが、見えないところに行けば、かなりきついことをしているのだ。

何かを盗んでいる。人に嫌なことをしている。それを平気で隠している。

気味が悪い。

だが、こういう者はいるのである。狡猾という言葉を、もっといやなものにしたものを持っている。

愛らしい形を盗み、それで神をだまそうとしているからだ。








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曲がることができない

2017-02-22 04:19:03 | 言霊ノート


わたしは、愛の真実に根をはり、まっすぐに神の天にのびる樹木だ。曲がることができない。

真実






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かわいそうなスビャトゴナ

2017-02-21 04:18:55 | 詩集・絹の鎖

スビャトゴナは
ヨーロッパの古い国で
鼠のような顔をした小さな女に生まれ
欠けた茶碗や皿を売りながら
貧乏暮らしで人に馬鹿にされて生き
自分の罪を支払いながら
勉強していくはずだった

だが
そんな人生は絶対にいやだと言って
生まれる前にごねまくった
もっと美人になりたい
もっとできる女になりたい
幸せになりたい

そこで
手こずった馬鹿どもは
スビャトゴナのいうことを聞いてやることにした
レストランの女将になるはずだった
スザンナから顔を盗み
鼠のような顔を隠してやった
日本人に生まれるはずだった
ミヤコから人生を盗み
日本人の普通の家庭に生まれさせてやった

何もできなかったら困るからと
バックから男の霊が肉体を動かし
やらねばならないことを
全部代わりにやってやった
スビャトゴナはミヤコになって
自分はそれほど美人ではないけれど
かなりできるいい女だと思っていた

友達がいなかったので
適当な奴を殺して
その友達を奪った
みんな偽物のミヤコを
少し変だなとは感じながらも
自分の友達だと信じ込んで付き合った
馬鹿なスビャトゴナはそうやって
完璧に他人になりすました

いいやつだと自分を信じ込んでいたスビャトゴナは
盗んだもので嫌なことをした
すると
馬鹿なことをするなと黒猫が言った
スビャトゴナは自分を嫌なものにされるのが嫌だったので
黒猫におまえなんか馬鹿だと言った
すると黒猫は死んだ

その日から一切が馬鹿になった
ミヤコに化けたスビャトゴナは
自分の周りにあった本当の愛が
あの黒猫だけだったことを
黒猫がいなくなってから初めて知った

親も友達も
すべて偽物だった
遠いヨーロッパの国から
猫はスビャトゴナを探してきてくれていたのだ

かわいそうなスビャトゴナ
もうだれも愛してくれない
古いヨーロッパの国に帰ることもできない
馬鹿な盗みで自分のものにした
嘘ばかりの人生なんて
いいことなんか何もないことを知るために
ずっと生きなければならない




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ゾスマ

2017-02-20 04:18:01 | 黄昏美術館


青城澄


これは試練の天使がかのじょを通じてやった活動の初期に描かれたものである。釈尊と比すれば、画家が違うのは明白である。

獅子の星ゾスマにこれはよく似ている。

彼の描いた天使の肖像の中では、ほとんどこれだけが、本人を見て描いたと言ってよい。
他の作品は、ずいぶんとモデルを無視している。雰囲気はあるが、あれらの作品を、われわれのイメージの参考にはあまりしないほうがよい。

この技術は男には簡単すぎる。かわいらしいかのじょだから生きるものだ。われわれが切り絵を切らなくなったのは、どうしてもこの技術では思うように自分らしく表現できないからである。

その中で、これだけはわれわれもいいと思えるものである。

青城澄はわれわれの総合ペンネームである。この存在は一つの媒体を多数の霊魂で利用しているという特殊なものだ。だから表現する芸術も特異なものになる。おもしろいものができるが、決して真似してはならない。

人間は自分で自分を使い、自分を表現しなければならない。それでこそ芸術は生きたものになる。人間の心が美しく表現した作品は、人間を美しくする。その正しい芸術のやり方に違反することをやるとき、ゾスマは必ず見ている。

馬鹿は彼に滅ぼされる。







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春の空

2017-02-19 04:18:37 | 言霊ノート


春の空はひかる、
絹のよにひかる、
なんでなんでひかる。

なかのお星が
透くからよ。

春の海はひかる、
貝のよに光る、
なんでなんでひかる。

なかに真珠が
あるからよ。


金子みすゞ「空と海」






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