生存しているということが汚れているということなのではない。人生とは本来美しいものなのである。まだ人間が勉強不足で、正しく生きることができないだけだ。あらゆる迷妄を超えていくことは、人間を見下したいからなのか。ならば迷妄を超えようとすること自体が迷いだ。生存を迷妄として超越を目指していくことが道なのではない。迷妄に体当たりしながら自身を鋼のように鍛え上げ、まことのおのれの存在をつかみ、生存していることの真の悦びにぶつかっていくことが、地球生命の幸福なのだよ。生存が汚いことならば、なぜ神はこの美しい世界を創ったと思うか。
アンタレス