ロボット

黄金のロボットが立つ
幻の草原に
君は迷い込んだ
ロボットに乗り込んで
それを操れば
山で黄金のクジラが釣れると
思い込んだ

見てはならない
夢の中で
クジラを食った君は
ロボットにおぼれてゆく
本当はいけないことをしているのだと
心のどこかでわかっているのに
君はゲームから抜けられない

黄金のロボットは
腐った魚の匂いを発しながら
だんだんと崩れてゆく
最後まで下りなかった君は
何もない荒れ地の真ん中で
野良犬のように
途方に暮れる

ホタルブクロ

一応ホタルブクロのつもりです。

参考にした図鑑の写真が小さかったので、葉っぱのところの表現などいい加減ですが。

スキャナがぼろなので、絵に筋が入ってしまうのが、難ですね。

なぜ

神様が
わたしに言った
最後の沈黙を
永遠の小瓶の中に閉じ込めて
首飾りのように
胸に下げました

すると歩くたびに
小瓶が胸を刺して
わたしを責めるのです
なぜあのとき
あいしていると
言わなかったのかと

なぜ
傷ついて血だらけになっていた
神様の手を
見て見ぬ振りしたのかと

神様が
わたしに言った
最後の沈黙を
胸に下げて
わたしは永遠に
後悔の砂におぼれていく
のでしょうか

泥遊び

好きなだけ
泥遊びをしたら
もう帰っておいで
きれいに洗ってあげよう

泥と涙で
つぶれた君の目も
直してあげよう
友達とけんかして
傷つけあった時の傷も
癒してあげよう

汚いもので汚れた
自分がつらくて
人に泥を投げつけた時の
悲しい君の罪も
清め方を教えてあげる

さあおいで
もうわかったろう
泥というものが

汚いもののなかにいれば
自分は汚れてゆく
それが悲しくて
君は汚れた自分を守るために
神様を馬鹿にし続けたのだ

でも
どんなに汚れても
決して腐らないものが
君の中にはある
さあそれを教えてあげよう

帰っておいで

ナガミヒナゲシ

これ、最初は花を青く塗って、青いケシにしようと思ったのですが、

直前で、温かい色がやっぱりいいと思って、オレンジ色に塗りました。

ナガミヒナゲシは、かのじょが好きだった花です。

紫色の薔薇

ネタが思いつかなかったので、前と同じ構図で、色を変えてみました。

紫色の薔薇は、青くなりたくない薔薇の、妥協の最低線だと思います。

でも、きれいですね。

オレンジの薔薇

ネタが尽きてきたときには、薔薇の花を描きます。

赤く塗ると、いつもと同じになるので、今回はオレンジ色に塗ってみました。

するとなんだか、明るくてかわいい感じになりました。