世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

糞・5

2017-05-13 04:18:13 | 歌集・夕毬

糞をする 部屋は至福の 場なるかな 尻拭く紙の ありがたさぞも


糞をする 時は長くも 無駄ならず 2分くらいは 余韻味わう


出し切りし のちの体の 軽さかな 糞とふものを おもひそめてき


便秘ほど 憎きものこそ 世になけれ 腹にすだける 糞は宿敵


潔く 出ていく糞は かわいいと 流れるものに はなむけをする


消えていく 糞こそ馬鹿は ほめまつれ 糞は消えれば 世のなぐさめよ


身を捨つる 人の命は 高まりて 消えゆく糞も 高められるか


糞は糞 蠅や蛆とも 暮らしませ 居間や厨に 出没するな


野に糞す 家ははるかに 遠ければ 近くに駅も コンビニもなく


嘆けとて 糞をするとこ 見つからず かこち顔なる 我が野糞かな


糞みたく 流したほうが いい馬鹿は あまたおれども なかなか流れず


糞ばかり 嘆く歌こそ いとよけれ ひとみなうたへ ゆまりのうたを





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糞・4

2017-04-26 04:19:20 | 歌集・夕毬

糞男 たかが女と 言いながら 身代つぶして 借金まみれ


人糞は まけば草なら 生えてくる 毛生え薬は まいても無駄よ


蛆は蛆 憂しと言えども 糞に住め 蠅になっても うるさがられる


させてくれ 直には言へぬ さもしさを 金と食ひ気で さそふ糞かな


糞玉か 金か何かと 問ひし時 玉と答へて 蹴らましものを


柔肌の 熱き血汐を 知りたいな 悲しからずや ふられきる糞


道の辺の 糞は迷惑 野辺にても 実に迷惑 糞の辺にいけ


糞の上に 糞を重ねて 糞になる 糞を洗えば 糞でなくなる


糞なれば 臭き汚き 糞であれ それこそ糞の アイデンティティかな


出るまでの いのちもがなと 走りしに くやしかりける 使用中かな


肥溜めに つけてやろうか この糞め 乱れまみれて 匂い死ぬまで




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糞・本歌取り

2017-04-17 04:18:37 | 歌集・夕毬

さらぬだに 臭きがうへに 馬鹿男 わが糞ならぬ 糞な重ねそ


今ひるも 後にも同じ 野辺の糞 いづれか馬鹿に ならではつべき


しろかねも くがねも玉も 何せむに まされる糞は 野にしかめやも


紫の 臭へる糞も 多くあらば 人糞ゆゑに 我嗅ぎめやも


これやこの 出るも出せぬも こらへては ひるもひらぬも 大阪の駅


食べぬれば 下るものとは 知りながら なほうらめしき 下痢であるかな


糞すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 野糞ひりしか


人はいさ 馬鹿とも知らず ふるさとの 糞ぞむかしの 香ににほひける


我が糞は 野の辺の深み 蠅も来る 世の蛆住むと 馬鹿もいふなり


糞の色は 移りにけりな いたづらに わが身そ知らぬ ふりしてる間に


なに食ふと さにはさやかに わからねど 糞の量にぞ おどろかれぬる


大方は 心のどけき 我が家にて しづこころなく 糞はするらむ


東海の 小島の磯に トイレなく われ泣きぬれて 糞とたはむる





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糞・3

2017-04-16 04:26:51 | 歌集・夕毬

落ち目なら 小太刀をさめよ 糞男 をみななければ 春は忘れよ


糞のごと ひりて出せれば よきものと 出しつつ憎き 男を思ふ


糞のごと 流れて去れば よきものを 居間にとりつく ごきぶり亭主


態度には 女欲しいと おくびにも 出さぬが眼は 美女ばかり追う


糞のごとき 黄金の玉を 握りこみ あがく男の 面ぞかなしき


糞男 見まし見まほし 勝ち戦 獅子の星には かなふものかは


糞玉に あらずといひて 黄金なる 玉といふなら 蹴らましものを


朝にまり ゆふべにもまる 糞馬鹿の なせることとは ほぼそれのみか
                 (まる=放る、大小便をすること)

糞をして 糞におもろき 歌うたへ ゆまり歌とぞ 人は言ふらむ





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糞・2

2017-03-11 04:17:06 | 歌集・夕毬

糞馬鹿は 痛い女を 呼ばはむと 屋根をころげて 落ちて死にけり


明日来る お上の縄を いかにして 避けむとしては 糞に飛び込む


糞馬鹿は なきにひとしき 人情を たよりて二度と 来るなと言はれ


阿保ばかり やればかくなる ものとして わらはに差さる 糞ともなりぬ


恥づかしき 糞を総身に 塗りたくり 洗ひもせずに まだ言ひ返す


糞はまた 糞を食ひては 糞をひり また糞となる 糞のエコかな


沈香と 糞のにほひを すりかへて ばれぬと思ふ 糞をあはれむ


男気を 糞に漬けこみ 馬鹿にして 糞馬鹿のみが 偉い世の中


山のごと でかき糞あり どこのだれ やりしものかと 神や問ひきぬ


糞馬鹿が 糞になるまで こだわるは ふられた美女と ばれた大嘘


小便で 糞を洗ふな 阿保ばかり 増えるものとぞ 消防が来る


海のごと たまりしものも 人の技 おのれの糞は おのれで洗へ


糞馬鹿は ぶらしを背負ひ 皆でゆけ 王宮のごと 広きはばかり


糞馬鹿は みんなまとめて 馬鹿にして でかいトイレで 一気に流せ





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2016-11-09 04:17:42 | 歌集・夕毬

糞樽に 浸かりて人は 糞を食ひ うまきと言ひて てらひけるかも


いにしへの 神の心を 侮りて 糞で固めし 馬鹿をあがめる


をとめごの ひりし糞をば かすめ盗り 玉のごとしと なめる馬鹿かな


あくがれの ひとのすがたに 糞を塗り おとしめむとて 糞に暴るる


糞馬鹿の 糞も畑に まかるれば 少しはものの 役に立つもの


糞馬鹿は 楽して儲けて 寝たいだけ 馬鹿をやっては こけて死ぬだけ


野の方に 糞をまるめる 虫ありて 馬鹿よりよほど えらきものなれ


糞馬鹿は 畑にゆけと 暴かれて 糞を背負ひて 荒れ野に落ちぬ


糞はまだ 肥になるだけ まだましよ 糞にもならぬ 糞の言ひ訳


野に一つ 置かれし糞は 糞といへ 蠅の喜び 蛆のやすらぎ


己が身が つらいつらいと 嘆きては 他人の糞を 盗む馬鹿かな


いらぬとぞ 言ひて捨てぬる 花惜しみ かへり探せる 馬鹿を糞とふ





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