いやな奴

いやらしいことしたら
もうだめなんです
でもあたし
いやらしいことしたいんです

ひとのものぬすんで
ひとを馬鹿にしないと
自分がいいことにならないから
いやらしいことしたいんです

でもそんなことばかりしていると
神様に嫌われて
もう出ていけって言われるの
おまえはもう永遠に
自分では何もやらずに
人に頼って生きていくつもりだからと

自分でやるなんて
できない
あたしのほんとうの自分は
馬鹿だから
何もできない

だから人からいいものを盗んで
自分をいいものにするの
そうしないと
あたしがいいことになれない
でも

いやらしいことをしたら
もうだめなんです
いやな奴だと言われて
みんなに嫌われて
この世界を追い出されるのです

できる男

要するに、美というものは結局、本当の自分をやっていく、ということから生まれてくるのだ。わたしのこういうかっこよさも、わたしがずっとかっこいいことをやってきたからあるんだよ。盗みなんかではない。盗みで自分をかっこよくしている馬鹿男はたくさんいるけどね、正体がばれたら恥ずかしいなんてものじゃない。わたしがこういうことができるのも、真実、できる男だからだ。できもしないのにできる男の真似をしている馬鹿男ほど、馬鹿なものはない。

アンタレス

我慢

我慢ということができないやつは、いつもすぐに壁にぶつかって、何もできずに、すぐにずるいことをして自分を何とかしようとするんだよ。それでいつも反動をかぶって失敗するんだ。いろんな技術を使って何とかしまくるんだけどね、しまくった分だけ反動が大きくなって、大きな破滅を迎えるんだよ。絶対に馬鹿はそうなるんだよ。

アンタレス