世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

プランクトン

2024-11-03 02:47:40 | 詩集・こどもたちへ

透き通った
プランクトンが
小さな金色の魂を抱いて
水の中で踊っている

たのしい
たのしい
生きるのが
たのしい

夢のような命を
さかなの口に
吸い込まれてしまう
その前に

おどろう
おどろう
精いっぱいに
おどろう

神さまはみんなに
魂を
与えて下さる

感じる心を
痛みを知る心を
すべて与えて下さる

わたしたちは
すべての命を支える
金色の命

おどろう
おどろう
精いっぱいに
踊ろう




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秋深まりて

2024-11-02 02:32:53 | 森の声・花の歌

今日も花の写真をあげましょう。たくさん撮ってしまったので。秋も深まってきましたね。最初はキンモクセイ。


セイタカアワダチソウ。


キキョウ。


ノブドウ。


フジバカマ。


ヒメツルソバ。





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花を惜しみて

2024-11-01 02:26:11 | 森の声・花の歌

11月に入り、本格的に秋になってきましたね。今日は季節の移り変わりの中で咲き終わった花をあげてみましょう。最初はアサガオ。
近所の空き地の隅に毎年咲いてくれます。


ツユクサ。


ヒガンバナ


フヨウ。


マルバアメリカアサガオ。


ムラサキゴテン。





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道化

2024-10-31 02:35:52 | 詩集・こどもたちへ

金色の孔雀の
帽子をかぶった道化が
世界中をだます
大舞台の上で踊っている

大空に張られた
黄金の綱の上で
華麗にステップを踏む

こどもたちよ
こどもたちよ
あれについていっては
いけない

黄金の綱は
うそつきの舌で飾った
七色の地獄に
つながっているのだ
あれについていけば
君たちもそこに落ちてしまう

笑顔の化粧の
中に隠した
苦悶の心を見破り
帰ってきなさい

あれについていっては
いけない




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詩のことば

2024-10-30 02:16:30 | 月夜の考古学・第3館

私の額のあたりには
小さな一脚の椅子がありまして
いつもは私がどっかりと
真ん中に座っているのですが
時々 後ろのドアがとんとんと鳴って
神さまがいらっしゃることがあるのです

そのとき私は椅子を立って
神さま どうぞお座りくださいと
申し上げます
すると神さまは
しばし私の椅子にお座りになって
私の手や眼や口をお使いになり
ご自分を表現なさいます

詩のことばは
そんな風にやってくるのです



(2004年)





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2024-10-29 02:13:07 | 詩集・こどもたちへ

夢を見た

川のように流れていく
ナイフの森をさかのぼって
おれは
真鍮の鎧を着た
天使になった

黄金の真実を奏でる
神の音律を
逆さまに奏でて
おれは
ビニールの袈裟をつけた
聖者になった

逃げることはできない自分を
尻尾にぶら下げて
おれは
永遠に黄昏の風景を再生する
ビデオの中をさまよう

燃え盛る光の球を
打ち返し
真鍮の翼を広げ
おれは白い闇の中を
飛び続ける

帰りたい
帰れない
絶望の雨が
おれの遠い故郷への道を
冷たくふさぐ




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オレンジ色の花

2024-10-28 01:36:58 | 花と天使・第2巻

オレンジ色の花ということで、最初はオレンジ色の薔薇を描こうと思っていたのですが。

待てよ、オレンジ色というと、ナガミヒナゲシがあるじゃないかと思って、それにしました。

かわいく描けたと思います。

さて次はどうしようかな。もうネタがつきてしまったので、どうすればいいか悩みます。




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せいたかあわだちそう

2024-10-27 02:12:22 | 詩集・こどもたちへ

せいたかあわだちそうの
金の群れが
風に揺れて
何事かをささやく

明日に流れてゆく
時間の中で
確かめてゆく
自分自身の宝石を
大事にしなさい

雨のように
降ってくる
愛の光の中で
芽生えてくる
美しい未来の中に
飛び込んでいきなさい

夢のような
幸せがつかめるだろう
金や銀の
さざれ石のような
瞬間瞬間が
あなたの中で
はじけ踊るだろう

せいたかあわだちそうの
金の群れが
風に踊って
愛をささやく




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子蛇

2024-10-26 02:46:46 | 詩集・こどもたちへ

薄い藍玉の板を噛んで
嘘を言った
君を愛していると

すると君の目の中から
小さな白い子蛇が
這い出してきて
それが阿呆とささやいた

子蛇は
君の魂を連れ去り
ぼくは
かたちだけになった
君を抱く

これが望んだことなのか
これが幸せなのか
人形のような君と
手をつないで
ぼくは夢の中をさまよう

愛なんて
所詮こんなものなのだと
誰かに言い訳しながら
ぼくは
嘘ばかりの
硬い日向の道を
歩いていく




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ブランケット

2024-10-25 02:26:43 | 詩集・こどもたちへ

晴れた冬の日の
暖かな日差しを編んで
小さな花模様の
ブランケットをつくりました
とても暖かい

あなたにあげましょう
冷たい冬の水に
足を濡らして
心が孤独に凍えている
あなたに

水の中の
金色のプランクトンが
かすかな歌を歌いだし
あなたに教えてくれるだろう
本当の命の道を

夢に描いていた
幻の幸福がはじけ飛び
魂の奥から
春の花が芽吹きだす

冬の日差しを編んで
こしらえたブランケットを
あなたにあげましょう
冷たい孤独の水の中で
幻を夢見ている
あなたに




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