エンジェル田中のホボ毎日記

☆私たちは何を知り、何を祈り、何を伝えるべきなのか? 大衆伝導師“エンジェル田中”が語るレアな聖書メッセージ!

えぇぇ話やぁ...II

2020年08月28日 | 日記
「誰かが誰かを運転するたびに、オレは負けるんだ..」と、(またしても)オスカーを逃したスパイク・リー。

しかも、その内容が、(またしても)黒人と白人の友情ドラマと言うのだから、彼にしてみれば、面白くなくて当然である。

世の中には、アタシみたく寅さん大好き人間もいれば、あんなバカバカしい映画見るか!という人もいるワケで、そんな事を主張し合ったところで何の意味もない。

ただ、トニーが「白人の救世主」だとか、ドクが「白人を気持ちよくするだけの便利な黒人キャラクター」と言った、的外れな批判に対しては「お前らBLMのまわしもんか?」と疑いたくなる。

この映画の場合、セレブな黒人が批判していると言う所がミソで、じゃ、一般的にはどう受け止められているのかと言うと..

客席の半数が黒人だった試写会の時、私は観客から「ふざけるな!」と席を立たれるのではないかと非常に不安だった。しかし、蓋を開けてみればいたって平穏で、上映後「なかなか提示できない現実を、ああやってちゃんと描いてくれて嬉しい」と大勢の黒人から言われた。

これは監督の話しだが、アタシはこれが普通の意見だと思う。映画でも人でも、分析し過ぎると、逆に本筋から離れてしまうのである。

ホワイトハウスに招かれた超一流音楽家を、ただ黒人と言うだけで、レストランもトイレも使わせない。理由は「この土地の決まりだから」。

口では「ようこそ!」と言いながら、しっかり差別。これは決して人事ではなく、教会にもこうした「決まりごと」が山ほどある。牧師はネクタイ、神学校出てなきゃ牧師じゃない、これは教団としてのの決まりだから云々..

「そうした状況に立ち向かうのダー!!」といったアントニオ猪木的な意気込みはもはやアタシにはなく、「ま、教団がそう言んだったらそれに合わせましょ..」と。もうすっかり丸くなり、ちゃんと事前に了解を取ってから、アロハを着る様になった。(芥見教会参照)

ただ、若い人達が、日本の教会の決まり事に依然大人し〜く収まっている姿を見ると「お前らやる気あんのか?」と情けなく思う事もまた事実で,,

チト呆れたのは「アカデミー三部作受賞!行こうぜ、相棒。あんたにしかできないことがある。」という、人種偏見問題が分からない、ヒューマニズム大好き日本人向けの薄っぺらな商業用コピー。

この映画はそんな内容の映画ではない。

トニーは自分が生きたい様に生きているだけの素朴な人間で、ドクに対する態度にも作為などなく、ただ自分流なだけ。彼は家族の為に働いているが、性格は寅さんなのである。

警官に殴られ、裸のまま手錠を嵌められた所をトニーに助けられ、プライド崩壊状態のドクに「そんな事気にすんな、オレはナイトクラブで働いてるからよく分かるんだ、世の中色々あるからさ」と、肩を抱いて励ますのではなく、そうサラッと言い流す。

トニーのそういった所が、ドクにとって癒しになっているワケで、そこに理屈なんぞくっつける必要はないのである。

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