Rebecca Ⅳ~Maybe Tomorrow(1985)
1.HOT SPICE
2.プライベート・ヒロイン
3.Cotton Time
4.76th Star
5.光と影の誘惑
6.Bottom Line
7.ガールズ・ブラボー!
8.フレンズ
9.London Boy
10.Maybe Tomorrow
今週末、「London Boy」を演奏する。去年夏のフォリナー・セッションでお世話になって以来、時々お邪魔させて貰っている新宿のロック・バーCrawdaddy Club主催のセッションが、今度の日曜日に行なわれるのだが、そこで、この曲をに参加する事になったのだ。そう、今回のセッションは「邦楽セッション」なのである。
この「London Boy」、知る人ぞ知る、今から25年前に大ヒットしたレベッカの名盤『レベッカⅣ』の中の一曲である。このアルバムは、当時テープに録音して、文字通り聴き倒したが(笑)、その中でも一番好きな曲が「London Boy」だった。どことなく哀愁を漂わせたメロディに、少々センチな歌詞がたまらない。“抱きしめたい”とか“Yesteday”とかいった言葉を使って、イギリスを表現したつもりの歌詞が、ステレオタイプだけどいいのだ(笑) 誰がなんと言おうと名曲である。
そう、この『レベッカⅣ』の最大の魅力は、収録曲のグレードがどれも高い所にある。捨て曲とかやっつけ仕事みたいな曲が全くないのだ。フツーのアルバムなら、目玉曲として下にも置かぬ扱いを受けて然るべき曲たちが、一枚のアルバムにまとまっている。かといって、グレイテスト・ヒッツみたいな雰囲気を漂わせている訳でもない。どの曲にも、アルバムを構成する一曲としての役割があり、必要以上に出しゃばったり、また怠けたりする事もなく、それぞれの任務を全うしている。しかも、その全てがグレード高いのだ。ほんと、奇跡と呼んでもいいアルバムである。『レベッカⅣ』がレベッカの最高傑作である事に、異議を唱える人はいないだろう。
一曲目の『HOT SPICE』が強烈だ。インストかと思わせてサビだけ歌が入る、という構成も意表をつくが、メロディがなくギターのカッテイングだけで曲が進んでいくのもカッコいい。しかも、そのカッティングがミョーに歌心あるし。この先どうなるんだろう、という期待と緊張感。アルバムのオープニングとしては最高の曲だ。
先ほど、「London Boy」が一番好きだ、と書いたが、3曲目の「Cotton Time」も素晴らしい曲である。地味な部類の曲だと思う。けど、メロディと歌詞の融合具合は絶妙だし、アレンジも完璧。2番からギターソロに移るあたりの展開なんて、何度聴いてもゾグソクする。実は、前述した「邦楽セッション」で、レベッカは4曲演奏されるのだが、なんとこの「London Boy」と「Cotton Time」もリストに入っているのである。地味なようでも名曲としての評価は高いのだ。それにしても、これほどの名曲がシングルカットもされず、A面の3曲目として“隠れた名曲”の名を欲しいままにしているとは...恐るべし『レベッカⅣ』。
4曲目の「76th Star」は、テレビCMでも使われた記憶がある。実にキャッチーな曲だ。続く、「光と影の誘惑」は正真正銘のインスト。ベースの高橋教之の作曲で、ベーシストの作った曲であるのなら、フレットレスで主旋律を奏でるのは鉄則中の鉄則。しっかり守ってます(笑)
B面一曲目の「Bottom Line」も好きな曲である。シニカルな歌詞と、間奏部分でのベースとギターの絡みがたまりません。「フレンズ」は、当時ヒットしてTBSの『ザ・ベストテン』にも出演したくらいだから、なんだかんだ言っても、レベッカの代表曲であろう。歌いだしの一行がいいよね。
口づけをかわした日は、ママの顔さえ見れなかった
初めて恋を知った少女の戸惑いと歓びが、見事に表現された歌詞である。素晴らしい。そういえば、去年の暮れ、偶然見た歌番組にNOKKOが登場し、オーケストラをバックに「フレンズ」を歌っていたが、声量も声の艶もなくなっていて、とても残念だった。つーか、悲惨なくらいだった。彼女、しばらく歌ってなかったのか、などと思わせるものがあった。確かに、元々上手い人ではなかったけど...
そんな訳で、珠玉の10曲なのである。今聴いてみて、実にLPらしい構成になっているのを再認識した。だからこそ、10曲が生きるのである。CDだとこうはいかない。
このアルバム、とにかく売れてた。当時で130万枚売れたというから、LP時代では驚異的な数字である。ま、売れたから言うのではないが、『レベッカⅣ』は文句なしの名盤である。個人的には、80年代J-POPの名盤ベスト3に、確実にリストアップされるアルバムであるのは間違いない。今回、久々に聴いたけど、やっぱり素晴らしい。洋の東西は関係なく、名盤は時を超える。
ところで、セッションでの「London Boy」実は、僕がリクエストしたのである(笑)。知ってる人は少ないと思われたし、乗ってくる人がいるのかなぁ、なんて思ってたが、すぐに成立してしまった(笑)。喜ばしいことだ。ちなみに、「Cotton Time」を叩くのは僕ではない。残念だ(爆) でも間近に迫った“邦楽セッション”、楽しみである。
あ、ご無沙汰してます。お元気そうでなにより。
今をさること、25年ほど前、大学の学祭でライブやったのをたまたま見て非常に感動したのをおぼえています。
まだ、Friendsはおろか、Love is cashもリリースしていないころで、エレポップ臭のい強いバンドでしたが、Nokkoのボーカルには圧倒されました。
大学の友人に「「レベッカすごかったぞ」と触れて回ったけど、「誰やそれ?」と軽くあしらわれたのも、今となっては青春のひとこま(^^;
彗星のようにきらめくよエンジェル
ジャケ写真を一瞥して
すぐに浮かぶフレーズです。
さんざん聴いたアルバムだなあ。
懐かしくって涙が出ます。^^
レベッカのアルバムにハズレなしで、小暮武彦が主導権を握っていた初期も好きでした。
今回紹介されている「レベッカIV」では、2曲目の「プライベート・ヒロイン」がとくに好きな曲です。
もう1曲選ぶなら1曲目ですね。
私の友人がこの頃のレベッカのライブに行ったのですが、あまりの迫力に圧倒されたと言ってました。
急遽、代役でこのアルバム全曲やった事がありますわ。
どっかの美容室の周年イベントで、
Voの女の子が「光と影~」の間に
髪の毛をステージでセットしてもらうというのを覚えてるなぁ~
死ぬ思いで必死こいて聴いた記憶があります。
デビュー前から「ガンガンイクゼ系」で有名だったのに
「RW」と分裂したとたん「10代の女の子の青春」を切り取る歌詞で
思いっきり持っていかれてはまりましたわ…
ライブお決まりのメンバーソロタイムが滅茶苦茶面白く
プログレネタやブレッカーブラザーズネタが満載(爆)
やはり「ライブバンド」として評価したいですね!
P.S.
某所で私が手に入れようとしていたRolandTR808を
あっさり奪ったのは土橋さんどした…あの時は怨んだぞっ!
>おぉ、レベッカ、懐かしい
あ、ちょっと意外(笑)
>ご無沙汰してます。お元気そうでなにより
こちらこそご無沙汰してます^^;
>大学の学祭でライブやったのをたまたま見て非常に感動したのをおぼえています。
おおっ、それは大いに自慢していいと思いますよ。ブレークする遙か以前のレベッカを見れたとは...
>「レベッカすごかったぞ」と触れて回ったけど、「誰やそれ?」と軽くあしらわれた
そういうバンドが、後々売れたりすると、鼻が高いのではないですか? 「どうだ、オレの目は確かだろ」なんて、一度言ってみたい(笑) なにしろ、僕が目をつけたバンド(曲)は売れない、というジンクスがあるもんで(爆)
♪喜楽院さん
>♪76th ナンバワンスター
>彗星のようにきらめくよエンジェル
ほんと、このフレーズ印象的でしたね。確か、ハレー彗星にちなんで作られた曲だったはず。
>さんざん聴いたアルバムだなあ。
>懐かしくって涙が出ます。
喜楽院さんもレベッカ聴いてただなんて、やや意外ですが^^;、ほんと素晴らしいアルバムでした。
♪にゅーめんさん
>私もレベッカにはまったクチです
にゅーめんさんならば納得です(笑)
>レベッカのアルバムにハズレなしで、小暮武彦が主導権を握っていた初期も好きでした
『レベッカⅣ』以外だと、実質的にラストアルバムとなった『ブロンドザウルス』が好きです。『タイム』は期待はずれでした。木暮時代だと、「バージニティ」とか好きです。
>あまりの迫力に圧倒されたと言ってました。
レベッカの演奏力は高いですからね。なにしろ、ドラムがあの小田原豊ですし^^
♪ジョージさん
>急遽、代役でこのアルバム全曲やった事がありますわ
なんか羨ましい(笑) 僕なら、一週間あれば、このアルバム全曲いけます(笑)
>死ぬ思いで必死こいて聴いた記憶があります
その時は、このアルバム聴いた事がなかったのですね。そりゃ、一週間で10曲はキツいですわ^^;
それにしても、レベッカって、意外と皆さんの青春の1ページだったのですね(笑)
>思いっきり持っていかれてはまりましたわ…
う~む、あなたの場合も意外です(笑)
>やはり「ライブバンド」として評価したいですね
そうですね。ただ、この頃から、ライブは聴くものではなく騒ぐもの、というのが定着し始めたような気もします。
>某所で私が手に入れようとしていたRolandTR808を
>あっさり奪ったのは土橋さんどした…あの時は怨んだぞっ
おっと、ここでも有名人と接触していたとは...恐るべしJunGreen(爆)
いえ、当時はこのバンドのメンバーとよく営業で(爆)
GtrのコレちゃんなんかRAGに来た日にはそれはそれは…
(その前に種T子の営業で会った時なんぞ…カケン…)
そう言えば昔の今頃渋谷公会堂(古!)で女性Voばっかりで
「雛祭りコンサート」を某事務所がやっていた頃
レベッカが出て「Nothing to lose(U.Kとは別曲)」等やったが
エンクミやA倉M稀の客層で浮いてしまって気の毒だった…
(楽屋で弁当一個パクって喰ったのは私です…すいません事務所様)
>当時はこのバンドのメンバーとよく営業で(爆)
もしかして、楽屋も一緒だった、なんて話ですか?(笑) これは自慢できますね、と言っても、Junさんは自慢できるネタをたくさんお持ちですけど(笑)
>エンクミやA倉M稀の客層で浮いてしまって気の毒だった…
あれ、エンクミって、遠藤久美子ですか? そんな昔からいましたっけ? つーか、この「雛祭りコンサート」って25年くらい前ですよね? 生まれて間もない、という感じですが...^^;
>楽屋で弁当一個パクって喰ったのは私です
永ちゃんの弁当パクるのと、どっちが罪深いか?(爆)
間違えた…遠藤京子どした…井上鑑さんが鍵盤どしたね…
ちなみにエンクミは同じホールで及川ミッチーのライブの時
楽屋でばったり出くわしたのでした…
(この時は弁当+缶ビール2本頂きました…)