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MFCオーナーのブログ

シティ・ポップ・スタジオ Live Vol.2

2025年03月30日 23時55分25秒 | ライブレポート


唐突だが、先日、『シティ・ポップ・スタジオ Live Vol.2』というコンサートに行ってきたので、レポートさせて頂きます(笑)

まず『シティ・ポップ・スタジオ』とは何か、から説明させて頂くのだが、早い話テレビ番組である。去年の11月、たまたまBSで放送されていた『シティ・ポップ・スタジオ』を見て、出演してた、正にレジェンド級のミュージシャンたちの元気そうな姿と昔と変わらぬ質の高いパフォーマンス、そして今も色褪せない懐かしの名曲の数々に感動してしまい、番組の中で「この番組がそのままコンサートになります」と出演者たちが宣伝してたもんで、勢いでそのままスマホからテレビ画面のQRコードを読み取り、チケット予約をしてしまったのだ。

そんな訳で、その『シティ・ポップ・スタジオ』のコンサートに行ってきたのである。場所はラインキューブ渋谷となってて、新しいホールかと思ったら、かつての渋谷公会堂のことらしい。リニューアルして名前も変わったのだな。僕としては、もちろんラインキューブ渋谷は初めてだが、渋谷公会堂の時は何回か来ている。ちなみに、記録によると(笑)2005年にジェスロ・タルの来日公演を見に来たのが最後のようだ。それ以来とするなら20年振り。時の流れは非情だ(笑)

さてさて、開場時間の少し前に到着し、既に出来ていた行列に並んで入場。観客の年齢層はやや高めかな^^ 僕とほぼ同年代が大半だったように思う。あと、我々もだけど、カップル(夫婦)で来ている人が多かったような。

さすがにラインキューブ渋谷は新しいので、座席もトイレもキレイでよろしい。収容人数は2000人前後かな。我々の席は1階22列で、ほぼステージ正面、良い席だった。珍しく緞帳を下ろしていたので、ステージの様子は分からない。

余談だが、場内のBGMは80年代の洋楽ヒットで、入場した時は「アイ・ウォナ・ノウ/フォリナー」が流れていた(笑)。その後も「愛の翳り/ボニー・タイラー」「ハロー/ライオネル・リッチー」「胸いっぱいの愛/バングルス」「ニューヨーク・シティ・セレナーデ/クリストフォー・クロス」「ココモ/ビーチ・ボーイズ」と懐かしのヒット曲のオンパレード。誰の趣味だろう?(笑) ま、今日のコンセプトには合ってるけどね(笑)

そうこうしてるうちに、定刻となり、MCによる開演宣言(?)のあと、演奏が始まり緞帳が上がった。トップバッターは土岐麻子で歌ったのは「プラスティック・ラブ」。見づらいと思うけど、実は↑の写真に出演者及び曲目が既に記載されていて、こういうのも今時珍しいのだが、そんな訳で曲目は分かってたもんで(去年のテレビ放送の時とあまり変わらんし^^;)、出演者についてあれこれレポートさせて頂く。

土岐麻子
前述したがトップバッターで登場。開演前のMCが「シティ・ポップ・ブームの火付け役となったこの曲からスタートです」と言ってたけど、ま、トップで「プラスティック・ラブ」を歌う、というのはインパクト十分。相変わらず安定した歌いっぷりで素晴らしい。他には、EPOとの共演で、言うならば持ち歌の「Gift~あなたはマドンナ~」を披露してた。

小比類巻かほる
2曲目に登場。MCはいるけど、曲ごとに紹介する訳でもなく、テレビではないので歌手名、曲名等の字幕もなく(笑)、一瞬誰か分からなかったけど、歌い始めるとすぐ分かった。ここで披露したのは「ニートな午後3時」のカバーだったが、実に素晴らしい。女性の年齢に触れるのは現代でもタブーと思うが、デビュー40周年と言ってたので、間違いなく60過ぎと思われるが、全くそんなこと感じさせない歌いっぷりだった。凄いな。後半にもう一回登場して「Hold On Me」を歌ってた。正直、マイクいらないんじゃないか、と思うくらい声が出てた。

EPO
この人もデビュー45周年と言ってたので、もう70近いと思うけど、全くそんなこと関係ないって感じ。スタイリッシュな外見もだけど、声も変わってない。デビュー以来ずっとキーを低くすることなく歌えてこれたのはラッキーだったと思う、と本人も言ってたけど、ほんとに凄い。45周年記念のコンサートを行うそうで、それもあるのか土岐麻子との共演の他、「PARK Ave. 1981」「土曜の夜はパラダイス」「う・ふ・ふ・ふ」と4曲披露してた。正直言うと、僕個人はEPOはほとんど聴いてないのだが、今聴くとやっぱりいいなぁと思う。こういう音楽やってる人も思いつかないしね。「土曜の夜はパラダイス」なんてほんと懐かしい。ちなみに、土岐麻子の「Gift~あなたはマドンナ~」、香坂みゆきの「ニュアンスしましょ」も作曲はEPO。ステージに登場する度に衣装を替えてたのもさすが。

南佳孝
当ブログではお馴染みの人と思うので(笑)、特に申し上げる事もないかと^^; 今75歳だそうだが、衰えを知らぬ歌声には恐れ入ってしまう。ま、この人だけではなく、今回の出演者全員に言えることだけど。南佳孝としては2曲、「スローなブギにしてくれ -I want you-」「モンロー・ウォーク」の2大ヒットを披露、実に堂々たるパフォーマンスだった。特に「モンロー・ウォーク」はトリだったので、本人も満足では(笑) ただ、なんとなくだけど、10年くらい前だったら、南佳孝はこういうイベントには出なかったのでは、なんて思われるので、やはり人間丸くなったのだろうか。近頃、NHK-BSの『歌えるJ-POP』とか、昔の話をしながら昔のヒット曲を歌う、という企画の番組でもよく見るもんで^^; いや決して、悪い事ではないと思う(笑)

伊藤銀次
この人も75歳だそうな。客席から見る限り、ほんと昔と変わらない。今回は3曲披露してた。ソロで「幸せにさよなら」、池田聡との共演で「恋するカレン」、杉真理と一緒に「A面で恋をして」の3曲である。「A面で恋をして」はアンコールの2曲目で、いわば大トリだった。歌う時はギター抱えてたけど、もっとソロ弾けばいいのに、なんて思ったな。

香坂みゆき
若く見えるけど、この人も60過ぎてるそうな。アイドル系の歌手として有名だけど、30年近く歌ってなくて、2~3年前から再び歌いたくなって、歌手活動を再開した、みたいな事を言ってたけど、下世話な話をすると、歌いたいと思うようになったのは、結局離婚してからなのでは、なんて思ってしまった(笑) とはいえ、長いブランクを感じさせない歌いっぷりには感動してしまった。今回披露したのは、持ち歌の「ニュアンスしましょ」と「あなたを・もっと・知りたくて」のカバーの2曲。どうでもいいことだが、歌う時のステップとか見てると、やはりアイドル系という感じがした(笑)

松尾一彦
知る人ぞ知る、元オフコースのメンバーである。実に久しぶりにその姿を見たけど、以前とはイメージが違ってた。もっと、ふっくらした印象があったけど、かなり瘦せた感じ。病気でもしてたのだろうか。ソロでオフコース時代の「せつなくて」、佐藤竹善と一緒に「雨のリグレット」の2曲を披露。なかなか良かったけど、特に「せつなくて」が素晴らしくて、失礼ながら、こんなに良い曲だっけ?なんて思ってしまった^^; あと、オフコース時代の同僚、鈴木康博が「一億の夜を越えて」を披露した際、佐藤竹善と共にコーラスに参加、あのコーラスを見事に再現してた。

杉真理
今回は、「Do You Feel Me」「A面で恋をして」の2曲を披露。前述したけど、「A面で恋をして」は大トリで、ナイアガラ・トライアングルにも参加した杉真理とすれば、大瀧詠一の追悼の意味もあり、感慨深いものがあったのではなかろうか。もう少し目立っても良かったのに。ちと残念。

鈴木康博
言うまでもなく、小田和正と共にオフコースの両輪だった人だ。人気絶頂の時に脱退、その後はマイペースで活動を続けるも、残念ながら小田に比べると地味な存在になってしまった。そんな鈴木康博も77歳だそうで、けど、そのパフォーマンスは昔と変わらず素晴らしい。今回披露したのは、ソロでの「燃ゆる心あるかぎり」、オフコース時代の「青春」「一億の夜を越えて」の3曲。なんだかんだで、聴き入ってしまうのはやはりオフコースの曲で、特に「一億の夜を越えて」は昔から好きな曲だったので、感激もひとしお。後半に出てくる”誰かが言った もう立ち上がれない、いいさ いいさ どんな奴でも負けたことがある”という歌詞は、今でも響いてます(笑) この曲では鈴木康博のギターソロも聴けたけど、もっと弾きまくっても良かったのでは、というか、もっと弾いて欲しかった。

佐藤竹善
この人については、よく知らなくて、シング・ライク・トーキングのメンバーだった、という事以外知識がない。ただ、ここ数年カバーを色々とリリースしてて、クリエイションの「ロンリー・ハート」のカバーは意外でもあったけど、出来栄えも素晴らしく、個人的には感動してた。なので、今回参加はしてたものの、出番は鈴木康博との「青春」、松尾一彦との「雨のリグレット」、それと「一億の夜を越えて」のコーラス参加だけで、物足りないというか、ちょっと気の毒な気もしたりなんかして。

池田聡
今回の出演者の中では、比較的若い方だろうね(笑) ヒット曲「モノクローム・ビーナス」と伊藤銀次との「恋するカレン」の2曲を披露。レジェンドたちに押されたのか、終始大人しかったような気がする。
 
という訳で、出演者の皆さん、お疲れさまでした&ありがとうございました。年齢の事を言うのは良くないとは分かっているけど、皆さん年齢を感じさせないパフォーマンスで、実に素晴らしいコンサートだった。演奏はハウス・バンドというか、固定メンバーのバンドに任せ、出演者たちは歌うだけ、というコンサートではあったが、バンドの演奏力が確かだったのもあって、良かったのではないかな。ただ、こういう形態にしたのは、バンドの入れ替えとかの時間を省いて、コンサートをスムーズに進める為、と思うのだが、実際には曲と曲の間が空いてしまったりして、進行が滞る場面もあった。せっかくMCもいたのに、これでは意味ないではないか。歌手が入れ替わる間、MCが繋ぐとか、ごく当たり前の進行が見られなかったのは残念。

などと言ってるけど、良いコンサートでした。またこういうの見たいです^^

あと余談だけど、この度コンサートを見に渋谷まで行った訳だが、実は昔から渋谷って嫌いで、行くと必ず迷子になるし、人が多くてまともに歩けないしで、ひたすらストレスが溜まる土地なんである。60過ぎた今になってもそれは変わらず、久々に行った渋谷は、やはり良い事がなかった。人混みを進んでいて、何度「そこで立ち止まるな」とか「もっと早く歩け」とか叫びそうになったことか(笑) しかも、多くの人が僕にぶつかってくるし、本当にもう2度と渋谷には行きたくない、と思ってしまった。いや、確かに、時々は渋谷に行っているのだが、大抵車で行くもんで、それほどストレス溜まる事はないのだけれど、今回は電車で行ったもんで、まぁひどい目に遭った訳だ。しかし、渋谷に着いて、開演前に入って休憩した店が、とても良い感じだったので、少しはマシだったかな(笑) ”人間関係”という名前の店だったけど、40年以上営業してる割にはオシャレな雰囲気だし、渋谷という土地にもかかわらずお値段はリーズナブルだし、ほんと良い店だった。こういうのがもっとあればいいのに。

さらに余談。コンサートに行くと、色々とチラシを貰うけど、今回もたくさん貰ったのだが、その中に気になる一枚が。



ギルバート・オサリバンが来日するそうな。一度は見てみたいな。行こうかな。土曜日だし、チケット代も外タレにしては安いし(笑)



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2 コメント

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Unknown (ローリングウエスト)
2025-04-03 16:21:21
渋谷公会の思い出、20年前にジェスロ・タルに行かれたとは実に渋いですね~!(シブヤだけに・・?)今はラインキューブ渋谷というライブ会場に生まれ変わったんですね。今度、このあたりの変化を覗いてみようと思います。
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Unknown (MFCオーナー)
2025-04-03 23:31:22
♪ローリングウエストさん

>0年前にジェスロ・タルに行かれたとは実に渋いですね

あの頃ジェスロ・タルにハマって、再発された旧作アルバムを買い漁って、むさぼるように聴いてました(笑) 生で見たジェスロ・タル、ほんとに素晴らしかったです。

>今はラインキューブ渋谷というライブ会場に生まれ変わったんですね

まぁ、新しくなった渋谷公会堂って感じで、中は昔と変わらない気がします。今風なのは名前だけですかね(笑) でも、渋谷公会堂という名前にノスタルジアを感じる人は多いみたいです(僕の妻もそうです)。都会の象徴みたいなイメージがあったんですかね。
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