小島と広島と私たち

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広島を中心とした孫たちとのくらし

「愚か」と「愚直」-3

2010-04-30 16:16:10 | 私見
 余録 《毎日:4月30日》

 米国のブッシュ前大統領から英語を教わった?ことがある。ブッシュさんが大統領に当選する2年前(98年),テキサス州知事として再選に挑んでいた時だ。実弟は別の州知事選に出馬し「兄弟知事」の可能性が話題を呼んでいた。
▲そこで遊説中のブッシュさんに「もし弟さんが当選したら」と尋ねると「ノー,ノー」と質問をさえぎる。そして「もし(if)じゃなく,『勝った時(when)』と言ってよ」と人なつこい笑顔を遠来の日本人記者に向けた。
▲弟の当選を仮定でなく自明のように語れという指摘だろう。なるほど二つの単語はそう使い分けるのかと勉強になった。そんな愉快な人が5年後にイラク戦争を強行し,不人気な大統領として退任するとは夢にも思わなかった。
▲だが,あまり勉強にならない指摘もある。ワシントン・ポストのコラムが鳩山由紀夫首相について,言動が奇妙なことを意味する「loopy」という言葉を使ったのに続き,ウォールストリート・ジャーナルは「ジャパン・ディッシング(dissing)」なる記事を載せた。
▲筆者は米シンクタンクの研究者で,日本は「バッシング(たたき)」と「パッシング(素通り)」を経て,軽侮や切り捨ての対象になったと論じる。そんな状況は日米双方に好ましくないという意見には賛成だが,「切り捨て」とは大げさだろう。
▲二つの米紙の記事は例によって普天間問題の反映だが,数々の対日批判に閉口しつつ「普天間さえ決着したら日米関係は好転する」と信じる人も多いはず。その場合の「たら」は「if」か「when」か,ブッシュさんの意見を聞いてみたい。

※ dissing:dis,diss(俗)の現在進行形?=disrespect(・・・を軽蔑する)


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