小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

トマトの定植

2009-08-11 08:05:13 | 農業塾OB会

 6日原爆の日の慰霊を済ませたあと,帰島。8月7日には井戸水を替える習わしであったが,お盆を控えて菜園場と庭の除草のため断念。雨カッパを着ての作業も煩わしいからと,シャツのままで作業。雨が煩いが,むしろ心地よい。
 9日までの3日間ではできる作業も知れたもので,便槽の汲み取りもポンプが動かずできなかった。次の機会に譲ることにして家の掃除に入った。仏壇にお供えしている花から察すると,長男家族がお参りしてくれたようだ。この様子ではお盆には帰るまい。

 この間の酒の肴はゴーヤチャンプル(とも言えないか?)。実生で稔ったゴーヤに,豚肉がないためベーコンで代用,あとは卵だけのもの。ベーコンに塩分があるため味付けを押さえたが,すこぶる淡泊で,肴には物足りなかった。


 2ヶ月後からおいしいトマトが・・・
 10日(月), トマトの定植作業。
「えらい,疲れた顔をしちょるね」
Hさんが声をかけてくる。そりゃあそうだ。夕べは寝ていない。先ほど到着したばかりだ。
 散らかっていた荷物を整理し,ともすれば駄々をこねる掃除機をなだめすかして使い,大まかに掃除を済ませたのは深夜を遙かにまわっていた。下手に寝れば寝過ごすことになるからとゴソゴソして時間を過ごし,孫を虫の餌食にしてはならじ,と殺虫煙幕を張って家を出たのが5時半。途中でむすびを買って余裕を持って着いて休んでいた。

 8時過ぎ,チームリーダーのYさんの到着を待って作業開始。
トマトの栽培方法は,上下2枚の写真の2通りの方法で水耕栽培する。(写真はYさんの提供)
あらかじめ取り外して底を付けていたソケット(上の写真,柱に取り付けてある部分)に,20Cmばかりに育った苗を植え付け本柱にとり付ける。
 上の写真(林立方式)のトマトは,生長するに従って茎を地面近くまで折り曲げ,次いで上に伸ばす。従って各種の作業は,そのほとんどを立ったままで済ませることができる。
 写真下(天井方式)のトマトは,地面から180Cm以上のところを横に伸ばす。空を向いての作業は,背丈の短いものにとってはきつい。作業風景は,上野園芸 または空宙トマト栽培で。

 作業の始まる前にHさんが『花オクラ』を参加者全員に配ってくれた。この“おいしい美しい花”をこの欄で紹介したかったが,カメラ付きの携帯は島に置いている。農業塾OBにはこのように優しい人が多く,先日も立派なブルーベリーを自宅に届けてくださった方がいた。孫が大喜びでばくばくと食べたそうだ。

 作業は,Hさんをはじめとする真面目な連中は熱気のこもるハウス内で,私どもは高校野球・広島県代表如水館高校の応援をしながら外での作業。10時半には予定していた作業を終了した。
 しばらくはお盆休みで,今月27日から通常の作業に入る。
わずか3時間足らずの作業(それでいて半年ごとに入る手当は口にするのもはばかれるような微々たるもの)に,島から出てきてまた島に帰るのも癪だが,それもまた仕方のないこと。