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ガンダム“以外”のロボットプラモやいろんなオモチャのお話、戯言とかゲームの話など。時々、家電やPCの修理顛末記に…。

ソフトビニールキット製作・塗装の注意点:ファルシオン 1/6 イリア(ゼイラム)

2011-10-02 00:29:12 | フィギュア
 オイラはコレクターではない(はず)なので、買ってきたキットは1週間以内に仮組みしてしまいます。しかし、必ずしも完成するとは限らないわけで…。良くあるのが、改修点を直してしまったら満足してしまうこと。他にも飽きたとか失敗したとか、理由は様々。

 そんな中、唯一箱から出したりしまったりを繰り返していたおかげで現存しているのが、森山祐子さん演じる映画「ゼイラム」の主人公イリア。今は亡きファルシオン製。発売は1994年。原型製作は美術スタッフとして参加していた竹谷隆之さんなんですが、顔だけはひらおかとしえさんが担当してます。成型色のせいで分かりにくいですが、ソフトビニール製。最近はソフビキットは見なくなりましたが、昔はレジンキットより単価を押さえられる等の理由でよく見かけました。

 このキット、原型は素晴らしいんですが、ソフビ化の工程が雑過ぎます。どうやら原型のレジン複製品をそのまま使ってるようで、パーティングラインが残っていたりします。ソフビ化の際の収縮なども全く考慮されていないので、ものすごく合いが悪い。特にライフルは酷いもので、もうバラバラ…いや、粉々に分割されてます。プレミアが付いてるみたいですが、よっぽどのイリアか森山祐子ファンじゃ無いかぎり手を出さないほうが良いと思います。

 幸いにも(?)、組立は10年以上前に済ませており、下半身にはレジンが注入されていて、事後変形もありません。このソフビというのがものすごく作りづらい素材で、中に詰め物をしないと事後変形するし、普通の塗料が乗らないんですね。以下、注意点を箇条書き…。
  • 面倒でも下半身に詰め物をしたほうが良い。レジンが最適だけど、石膏でもOK。
  • 石膏はかなり固めに溶いておかないと、収縮が大きくなってあとで泣きます。
  • サーフェイサーは、模型用のでたぶん大丈夫。レジン用やカー用品はダメかもしれません。
  • メタルプライマーは絶対にダメ。ソフビには全く食いつきません。
  • 傷や気泡を埋めるのは必ずエポパテで。ポリパテは食いつかないのでダメ。
  • 普通のタミヤパテはなぜか大丈夫。
  • 接着は瞬間接着剤が唯一&最強。軟質塩ビ対応だと万全。
  • 塗装はラッカー系で。下地塗装をしていれば、アクリル系でも大丈夫。エナメル系は仕上げ以外では使用禁止。
 オイラはサーフェイサー代わりにソフビ用のVカラーを塗る予定。ソフビへの食いつきは最強です。Vカラーで下地を作ってしまえば、あとは普通に塗装できます。もしもVカラーを使うなら、必ずソフビに直接塗ってください。下地にプライマーやサフを塗ると、それらが逆に離型剤の役目を果たしてしまい、塗膜がペリペリと剥がれてしまいます。

 Vカラーって入手困難だし、高いし、何よりも猛烈に臭い。シンナー臭が尋常ではありません。だから無理に使う必要はありませんよ。サーフェイサーでもたぶん大丈夫。“たぶん”なのは試したことが無いから。プラサフは試したことが無いので、切れ端等で試してから使ってください。溶きパテか、直接タミヤパテをすり込んで、直接Mr.カラーで大丈夫なんだそうです。

 ココまで引っ張ったんだから、慌てて塗るつもりはありません。やたら複雑な形なので、オール筆塗り(顔はエアブラシ使うかもですが)で仕上げるつもりです。完成は…未定。もうちょっと“修業”してからでもいいかな…って…。


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