イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

28年ぶりの島根県浜田市再訪記 ~君の唄が聴こえる~ その29

2009年09月26日 13時33分53秒 | 旅行記
明日はエイコちゃんの家でバーベキューをする。エイコちゃんからは、よかったら泊まっていって、と言われていた。みんなお酒もはいるだろし、車で来とる人はうちの二階があいとるから、そこで雑魚寝したらええし。僕はお言葉に甘えて、明日はエイコちゃんの家に泊めてもらうことにした。今晩は昨夜に続いて清君の家にお世話になるから、結局ホテルには一泊もしないことになる。なんだか申し訳ないけど、本当にありがたい。それにしても、こんなに久しぶりに会った友達を家に泊めようなんて思ってくれる浜っ子って…(いつものパターンなので以下省略)。エイコちゃんありがとう!

というわけで僕はその日の午後、浜田に来る前に予約していたホテルをキャンセルしたのだけど、一次会の「ビストロセゾン」というお店を出て二次会の場所に行く途中、駅前をみんなで歩いていたらそのホテルを偶然見つけた。オレ、あのホテルに泊まる予定だったんだよ、というと、あそこは昔「一番街」があった場所なんだよ、と坂本君たちに教えてもらった。「一番街」は当時、その名の通りおそらく浜田で一番のデパートというかショッピングセンターで、家族で買い物に行くといえばそこしかなかった。だから浦島太郎は「一番街」にも行ってみたいなあと思っていたのだが、すでに一番街がなくなっていることは、昨夜、清君たちに教えてもらっていた。でも予約していたホテルがあの一番街があった場所に建てられたものだったなんて、昭和50年代の浜田を求める僕の霊感はなかなかのものじゃないか。

二次会は駅前のお洒落なバーだった。
今日は朝から通学路をひとり歩きし、正門でみんなと再会して校舎を見学し、先生のご自宅を訪問し、と本当にいろんなことがありすぎて、なんだか感覚が麻痺してしまっている。そのせいなのか、昨日と同じく、いくらでもお酒が入る感じだ。それにしても浜田で生まれ育った仲間たちは、本当にいい感じで年齢を重ねている。慣れ親しんだ土地、すぐ近くにいる家族や友達。地元があるっていいことだ。そこには幼なじみが集合することによって醸し出される濃い空気が溢れている。その輪のなかに加えてもらっていることが嬉しかった。もうビールを何杯飲んだだろうか。自分ではそれほど酔っていないと思っていたのだけど、実はかなり回っていてあまりこのときのことを覚えていない。ともかくみんなと会えて本当によかった。ゆうすけ君、坂本君、本当にありがとう!

エイコちゃんとナットミと由美ちゃんは一次会で引けたのだけど、僕が行きたいと言っていた宝憧山公園まで車で行って、公園の入口の写真をメールで送ってきてくれた。明日みんなで行くことになってるのに、わざわざ山の奥まで行ってくれたのか。ありがとう。でも、ひょっとして酔ってるのか(笑)。

そろそろお開きの時間が近づいてきた。かぺ君たち男子4名は、これから麻雀をしにいくといって盛り上がっている。元気だなあ。明日にむしをしよう!と言い続けているかぺ君が、紀子ちゃんに「明日絶対にボールをぶつけるけえ!」とかっこよく捨て台詞を吐いて店を出た。

靖子さんが車で店の前まで迎えに来てくれた。今日はありがと! みんなと別れて、清君と車に乗り込んだ。今日はどうでしたか?と靖子さんに聞かれ、何から話していいのかわからなかったけど、とにかく充実した一日であったことを報告した。飲み会も大いに盛り上がった。浜っ子たちはこれからもみんなこうやって機会があれば集まり、50になっても60になっても昔話に花を咲かせることができる。素晴らしいことだ。僕もできればまたその場に居合わせてみたいと思った。家族こそ住んでいないものの、僕にとって浜田はやはり故郷と呼べる場所ではないかと思った。こんなにいい仲間がいるんだから。これからは、浜田に行くことを「帰省する」と臆せず言ってみたい気がする。今日は緊張してしまったけど、もう必要以上に構えたり気兼ねしたりすることもないだろう。みんながそうであるように、ありのままの自分を気軽にさらけ出せたらいいな。

靖子さんの安全運転であっという間に清邸に着いた。布団は綺麗に用意され、洗濯物も丁寧に折りたたんでいてくれた。ありがとう靖子さん! 疲れていたのか泥のように眠った。

こうして、長い一日が終わった。

(続く)


始めから読みたいと思ってくださった方は、どうぞこちら(その1)からご覧ください~!



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほうどうじ山 (たら)
2009-09-27 00:08:59
あの日夜中に探険しに行くまであの公園がこんな漢字だとは知らんかった。音で覚えてただけ。宝に憧れる山…うん確かにお宝はなさそう。
一次会で帰宅する組3人は由美号で家路に向かっていたハズだったのに、「今から宝憧山に行ってみる?」と言い出したのは明日仕事とゆっていたナツトミだった。反対するハズもなく20数年ぶりに公園へ。真っ暗の公園を散策?し、満足した。翌日昼に行った時わかったけど、「ヘビがいるので危険」みたいな看板があったじゃん。あれ、電光掲示板にしといてもらわんと夜中行った人には見えんよな~。
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ほうどうじ山 (iwashi)
2009-09-27 08:19:50
突然メールが送られてきたからびっくりしたよ!写真ありがとね。しかしあの狭い道をよく夜に走れたよね!あの公園の放置ぶりにはおどろいた!ヘビどころかツチノコが出そうだったよ。
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復活! その時の原住民。 (かぺ)
2009-09-27 13:59:16
我々は二次会のバーを出ると雀荘に直行した。原住民達が雀卓を囲むのは何年ぶりだろう。若い頃、毎週のように清の部屋で清が眠くなると終了になるせつないルールで雀卓を囲んでいたのが懐かしい。
小松、坂本、祐介、私、昔と変わらず皆口々に意味不明な言葉をブツブツと言いながら麻雀は続く。
いったい今何時なんだ?二次会は何時に終わったんだ? 考えても解らない。全自動麻雀卓ならぬ全自動ツモ切り人間に成り果ててしまった4人の原住民達。
小松の大負けという結果に終わり、雀荘を出ると外はすでに明るくなり始めていた。「朝かよっ」つっこんでみても、もう誰も応える事は出来ない。
燃え尽き、燃えカスなんてこれっぽっちも残ってねえ真っ白な灰になった原住民達はタクシーを求めフラフラと浜田駅に歩き始めた。(続く)
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kameさん、再びどーもです。 (かぺ)
2009-09-27 14:03:24
昨日のコメント100点でーす。
じわじわと浜っ子になりよりますねぇ。
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シリーズ復活! (いわし)
2009-09-27 14:16:15
かぺ君

ついにシリーズ復活だね!最高!
いやホントみんなタフで驚いたよ。オレは麻雀もゴルフもしたことないから付き合えなかったけど、もし一緒に行ってたら次の日死んでたと思う(笑)でもやっぱりみんな相当しんどかったんやねぇ。
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かぺさんへ (kame)
2009-09-27 14:59:00
かぺさん、

ご返事ありがとうございます。そちらの方言は、まあるい形をした山を連想させます。中国地方は、なだらかな山が多いとか聞きました。

私の生まれた所は、とんがった山を四方に望む中部地方なのですが、方言もちょっととんがった感じがします。もちろん、愛着はすごくありますけど。

地形とも関係があるのですかね。また、いつかお喋りにつきあってくろよー(ねっ、とんがってるでしょ)。では、また。


イワシさん、

ブログを掲示板に使ってしまってすみません。かんにしょよー(これ、「ごめんなさい=堪忍して」という意味です)。失礼いたしました。

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昨日はお疲れさまでした (shino)
2009-09-27 19:41:08
iwashiさん

昨日はお疲れさまでした。あこがれのiwashi先輩と色々お話しできて本当に楽しかったです。

このブログも、毎日楽しく拝見しております。浜田の話の続き、楽しみにしております。
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お疲れ様でした (いわし)
2009-09-28 06:53:19
shinoさん

一昨日は楽しかったですね~
義兄弟の契りを交わしてしまいましたね(^^)
これからもどうぞよろしく!
お互い翻訳道をまっすぐ進んで行きましょう~
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