イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

ニンニクをレンジでチンして食べたら嘔吐した件

2009年08月07日 20時49分08秒 | Weblog
昨夜、ちょっと口寂しかったので、ニンニクをレンジでチンして食べてみることにした。

ネットでレシピを調べたら「1分ほどチンしたらホクホクになって辛みも抜けるからたくさん食べれるよ!」

みたいなことが書いてあったので、そうなのかと思って本当はそんなに食べるつもりじゃなかったのに6,7片ほどチンしてみた。

1分ではまだ不十分みたいだったので、もう一度チンしてみた。それなりに食べれそうなおつまみができあがった。

マヨネーズと焼き肉のタレで食べると美味しいと書いてあったので、そのとおりにしてみたら本当に美味しかった。

だけどちょっとチンが足りないような気がした。想像していたほどのホクホクさはない。でも面倒くさいのでそのまま食べることにした。

小さいのは問題なかったのだけど、3片目、4片目を食べているとだんだん辛みが口のなかに広がってきた。

そこでやめておけばよいものを、残りもわずかだからこのまま全部食べちゃえ! と、チンしたなかでもひときわ巨大な1片を胃袋に放り込んだ!(高田延彦風)

すべてを口の中に入れてから数秒後、ものすごい辛みが口内を駆け抜けた。

罰ゲームでわさびたっぷりのお寿司を食べた人はこんな気分になるんじゃないかというくらいの強烈な刺激だった。

水を飲んでもダメ。口の中がヒリヒリするだけでなく、胃袋もジンジンしてきた。

脂汗が出てきた。これはちょっと横になった方がよさそうだ。というか、1時間ほど仮眠をしたら寝てる間になんとか治まってるだろうと思って布団に横たわった。

ところが全然ニンニクパワーは衰えを見せない。寝るどころじゃない。仰向けになってもダメ。横向けになってもダメ、俯せになってもダメ。四つん這いになってもダメ。

どれだけ体位を変えてもダメ。

にわかに「これは吐いた方がいいのかも」という思いが脳裏を横切った。

「フッ、このオレ様がまさかニンニク7片ごときで嘔吐するなんて」プライドがそれを思いとどまらせる。笑ってその場を凌ごうとする。でもダメ。

(↓お食事中の方、すみません)
洗面所に駆け込んで、吐いた。喉の奥に指を入れて、何度も嘔吐した。ニンニク色の黄色い液体のようなものがかすかに出てきた。涙がこぼれ落ちてきた。

辛い。本当に辛い。ニンニクがカラいのも辛いけど、ニンニクごときで吐いている自分というその存在そのものが辛い。

その後、布団に戻ると少しだけ楽になった。それでも脂汗を流しながら、いつの間にか寝てしまった。

それが夜の八時。そして目覚めたのが朝の四時。風邪引いた子どもみたい。結果的にものすごく健康的な生活リズムに戻れそうではあるけれど、悪夢のようなニンニク体験があるから、あんまり爽やかな気分じゃない。

「忍辱」とはよく言ったものだ。ドラキュラがニンニクを嫌いなわけがよくわかった。ニンニクを嘗めてはいけない。というか、料理を嘗めてはいけない。

「ニンニクをレンジでチンするときは、完全にホクホクするまで食べてはいけない」この教訓を、オレは死ぬまで忘れないだろう。