岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

不祥事の謝罪会見を訓練

2011-05-24 15:31:51 | 日々のこと
役人は、無謬性を主張し、決して謝罪しないものと思っていました。自らの非を認めると、マスコミに報道されたり、場合によれば損害賠償の可能性が出たりする危険性が高まります。

東京都足立区では、不祥事を想定した謝罪のための記者会見の訓練をし、それをマスコミに公開していると知り、区長の柔軟な思考に驚きました。報道では、同区では不祥事が相次ぎ、2008年より外部講師による記者会見の訓練を実施し、課長以上の全職員に参加を義務づけています。次のような模擬記者会見の様子で、若干リアルで、少々滑稽な感じもします。

謝罪する側と、質問する側に分かれて模擬記者会見を開いた。本番さながらのフラッシュが光る中、ひな壇に立たされ「申し訳ありませんでした」と頭を下げると、「職員の指導に問題があったのでは」と質問が相次ぎ、答えに窮して冷や汗をぬぐう職員の姿も。ある職員は、「緊張して、思ったことが口にでなかった」と苦笑い。・・・・「不祥事で会見を開かないことが一番ですが」と強調しつつ、「今後とも、訓練を行うことは必要と考えている」と話していた。(2011年5月24日付け読売新聞)

不祥事が起こることを想定し、その謝罪会見が想定される事態は、少々寂しい現実です。思い出してみても、焼き肉屋や電力会社など、謝罪の記者会見は毎日のようにテレビで見ます。危機的な事態でも、事態を冷静に分析し、解決の見通しを解説するなど、もう少し上手な立ち振る舞いがほしいと感じるのも、間違いありません。一方で、訓練のお陰で、謝罪会見に慣れているのも、いかがなものかと首をかしげます。

小さなピンクの花が沢山咲いている、素敵な木です。

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