おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(2月24日)の讀賣新聞の「編集手帳」にこんなことが書いておりました。
詐欺師を演じることが多かった俳優の山崎努さん。
「役作りを通して研究を重ねるうちに『優秀な詐欺師は、相手をだます前に自分をだます』ことに気がついた」と読書日記「柔らかな 犀さい の角」(文芸春秋)に書き留めている。
弁が立つとか、他人の心を読むのがうまい、とかいう能力は二の次で、自分でついたウソを自分で信じて、その気になってしまうのがだましのコツなのだというのです。
昨日、コンサルティング契約をしているある企業の帰り道、「先生!」と声をかけられ立ち止まると、車の窓から「ロータリークラブの会合でこんなものをもらったんです。差し上げますから手に取っていただけますか」と言われました。
その人は指輪の箱のようなものを見せながら私の反応を待ちます。
「まったく興味がありませんから」ときっぱりと言うと、その人はさも残念そうな顔をして車で去っていきました。
私は詐欺のテクニックだと信じています。
私が好奇心を持って反応するとしたら、何がしかの対応があって高額なものを買わされる羽目に陥るに違いありません。
詐欺師(おそらく)から声をかけられやすい人物とみなされた自分を笑ってしまいました。
この自分をだますテクニック、俳優や詐欺師だけでなく庶民から政治家まで使い続けています。
ウクライナの全面侵攻の作戦の目的が「自国民保護」であり、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を目指すウクライナを非軍事化させるための「自己防衛」だと主張するロシアのプーチン大統領。
いかにも政治的な信念のようではありますが、恐怖によって自分をだまし続けてきた詐欺師の、もっともらしい主張にしか響いてきません。
それにしても恐ろしいことで、離れた地域での出来事とは思えません。
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